Pentose phosphate pathwayとは? わかりやすく解説

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ペントースリン酸経路

同義/類義語:ペントースリン酸 回路, ホスホグルコン酸経路, ヘキソースーリン酸経路
英訳・(英)同義/類義語:pentose phosphate cycle, pentose phosphate pathway, hexose monophosphate pathway

糖の相互転換を行う代謝経路一つで、グルコース-6リン酸からペントースリン酸とNADPH生じたり、グルコース6-リン酸から生じた6-ホスホグルコン酸がさらに脱炭酸してリブロース5-リン酸変換されたりする。

ペントースリン酸経路

(Pentose phosphate pathway から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 00:17 UTC 版)

ペントースリン酸経路

ペントースリン酸経路(ペントースリンさんけいろ、: pentose phosphate pathway: PPP)は、解糖系グルコース-6-リン酸から出発して、同じく解糖系のグリセルアルデヒド-3-リン酸へとつながる経路で、NADPHや、デオキシリボースリボースといった核酸生合成に不可欠なを含む各種ペントースの産生に関与する。また、NADPHの供給源として脂質の生産にも関与している。ペントースリン酸経路によって、1分子のグルコース-6-リン酸から1分子のCO2と2分子のNADPHが生成される。肝臓脂肪組織精巣副腎皮質、授乳期の乳腺においてペントースリン酸経路の活性は高い。

経路の呼称

解糖系から分岐した経路と見なしてペントースリン酸分岐路とも呼ばれたり、解糖系の一部とあわせて回路を形成していることからペントースリン酸回路とも呼ばれる。光合成における還元的ペントースリン酸経路に対し、酸化的ペントースリン酸経路と呼ばれることもある。また、ヘキソース一リン酸経路 (Hexose Monophosphate Pathway: HMP)、ホスホグルコン酸経路 (Phosphogluconic Acid Pathway)、ペントース経路 (Pentose Pathway) あるいはワールブルク・ディケンズ経路 (Warburg-Dickens Pathway) とも呼ばれる。

ペントースリン酸経路の反応系

段階 反応 反応物 生成物 酵素
1 酸化反応 G6P + NADP+ 6-ホスホグルコノ-1,5-ラクトン + NADPH + H+ グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ
(EC 1.1.1.49)
2 加水分解 6-ホスホグルコノ-1,5-ラクトン + H2O 6-ホスホグルコン酸 6-ホスホグルコノラクトナーゼ
(EC 3.1.1.31)
3 脱炭酸 6-ホスホグルコン酸 + NADP+ Ru5P + NADPH + CO2 + H+ ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ (脱炭酸)
(EC 1.1.1.44)
4 異性化 Ru5P R5P リボース-5-リン酸イソメラーゼ
(EC 5.3.1.6)
5 エピマー化 Ru5P Xu5P リブロース-5-リン酸-3-エピメラーゼ
(EC 5.1.3.1)
6 C-C結合生成、開裂 R5P + Xu5P GAP + S7P トランスケトラーゼ
(EC 2.2.1.1)
7 S7P + GAP F6P + E4P トランスアルドラーゼ
(EC 2.2.1.2)
8 Xu5P + E4P GAP + F6P トランスケトラーゼ

関連項目

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