KISS_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)とは? わかりやすく解説

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KISS (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/18 16:45 UTC 版)

L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > KISS (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
KISS
L'Arc〜en〜Cielスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records (日本盤)
GANSHIN (欧州盤)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
専門評論家によるレビュー
Allmusic link
チャート最高順位
  • 週間1位 (オリコン)
  • 2007年12月度月間7位 (オリコン)
  • 2007年度年間39位 (オリコン)
  • 登場回数16回 (オリコン)
ゴールドディスク
L'Arc〜en〜Ciel 年表
AWAKE
(2005年)
KISS
(2007年)
QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜
(2010年)
『KISS』収録のシングル
  1. Link
    リリース: 2005年7月20日
  2. SEVENTH HEAVEN
    リリース: 2007年5月30日
  3. MY HEART DRAWS A DREAM
    リリース: 2007年8月29日
  4. DAYBREAK'S BELL
    リリース: 2007年10月10日
  5. Hurry Xmas
    リリース: 2007年11月14日
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KISS』(キス) は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielの11作目のアルバム2007年11月21日発売。発売元はKi/oon Records

解説

前作『AWAKE』以来2年5か月ぶりとなるオリジナルアルバムで、L'Arc〜en〜Cielによる5か月連続リリース (シングル・アルバム・DVD、合計6作品) の第5弾として発売された。前作以来、7作目のオリコンアルバムチャート首位を初登場で獲得した。また、台湾のランキングチャート「G-music」において、2008年5月2日付けの総合チャートで首位を獲得した[1]

2005年発売のシングル「Link」から、アルバム1週間前という異例の間隔で発売された先行シングル「Hurry Xmas」まで、シングル5曲を含めた全12曲を収録している。

本作は前作『AWAKE』のような内省的なテーマではなく、hyde曰く「親しみやすい、人と人の繋がりを表したアルバムタイトルにしたかった[2]」と語っており、楽曲もポップな曲を揃えたかったと述べている[2]。また、kenは本作のレコーディングを振り返り、「『True』を作った時と似た気分だった[2]」と述べている。さらに、tetsuya2006年に参加したCreature Creatureのサポートを経て、本作のレコーディングからメインのベースが4弦ベースから5弦ベースに移行している[3]

このアルバムでは初めてメンバー4人とも独自で作曲作詞を担当している曲がある。また、yukihiro加入以降では数少ないセルフプロデュース曲がアルバム曲に多いのが特徴。

なお、収録されているアルバムオリジナル曲は、同年の6月〜8月に開催されたホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」で全て先行披露されたものであるが、2006年に行われた東京ドームでのライブ「15th L'Anniversary Live」で披露された新曲「Bye Bye」と、同ツアーで披露されタイアップも決まっていた楽曲「SHINE」は今作には収録されていない(「SHINE」は翌年夏に35thシングル「NEXUS 4/SHINE」として両A面シングルの表題曲として発売され、「Bye Bye」は次作『BUTTERFLY』に初収録された)。

収録曲

  1. SEVENTH HEAVEN
    30thシングル。kenはこの曲と「Hurry Xmas」を最もチャレンジした曲に挙げていた。
  2. Pretty girl
    kenがエロティックな歌詞を意識し、30分程度で書き上げた曲。歌詞に関してhydeは「俺には絶対この歌詞は書けない[2]」と述べている。
    曲中には花札を連想させる歌詞が随所に入っている (「こいこい」「々」「朝日を見るまで」など)。レコーディングの空き時間にもkenは花札で遊んでいたという。コーラスtetsuyaではなく、kenが行っている。
    また、アルバム発売前にシングル化が検討されたことがあったが、kenは「勘弁してくれ。そんな気分の曲じゃないんだよ![2]」と思っていたという。アルバム発売時にはNHK総合テレビ音楽番組『MUSIC JAPAN』で演奏された。
  3. MY HEART DRAWS A DREAM
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel
    31stシングル。富士重工業スバル・レガシィCMソング
    楽曲についてtetsuyaは「こういう曲を書いてくれるのを待っていた」と述べており、hydeもシングル発売前のインタビューで「俺の中でこの曲は売れようが売れまいが名曲[2]」と絶賛している。ライブツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」以降のライブでは、「夢を描くよ」の部分で途中、伴奏を消し、観客との合唱がなされる。また、曲を始める前にkenによるギターソロがある。
  4. 砂時計
    tetsuya曰く「大切なものを守ることによって代償が出ることへの皮肉・悲しみ」を表現した曲。tetsuyaが手掛けた歌詞に関してhydeは「こういう歌詞が(tetsuyaから)出てきたことが意外だった[2]」と述べている。
  5. spiral
    • 作詞・作曲:yukihiro / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel
    作詞・作曲者のyukihiroは「踊り狂うこと」がテーマだと語っており、UKポストパンク、特にブロック・パーティのような曲を作りたかったと述べている。
    また、曲名がリリース直前まで決まっておらず、ホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」では仮タイトルのまま披露されていた[2]
  6. ALONE EN LA VIDA
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel
    ラテン系のミディアムバラード。曲名は、スペイン語で「孤独な人生」の意。2005年に行われたライブツアー「AWAKE TOUR 2005」の後にデモが作られた。
    作詞したhydeは「遺書のような気持ちで詩を書いた[2]」と述べている。仮タイトルは「マタドール」でhydeが付けた。
  7. DAYBREAK'S BELL
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel
    32ndシングル。MBSTBSアニメ機動戦士ガンダム00オープニングテーマ。仮タイトルは「ヒステリック・ウィスパー」。
  8. 海辺
    • 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    暗く重いバラード。曲自体は『SMILE』の時期から存在していたが、ギターソロを録り直し、歌詞を書き変えて本作に収録された。このことは、『SMILE』の初回限定盤の付属DVDでyukihiroがパソコンで打ち込んでいるフレーズが収録されていることからも分かる。
  9. THE BLACK ROSE
    • 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    サスペンス映画を意識して作られたハードなナンバー。yukihiro曰く、「hydeくんお得意の不思議な曲」。
    ライブツアー「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」では「SEVENTH HEAVEN」と共にライブの一曲目で演奏された。
  10. Link -KISS Mix-
    • 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Akira Nishihira
    28thシングルのアルバムバージョン。シングルバージョンとの違いは、サビでのボーカルオーバーダブしたこと、ギターアレンジの変更、シンセサイザーの増音、アウトロを原曲のフェードアウトから完奏へ変更したことなど。なお、ミックスを行なった経緯についてはtetsuyaから「当時レコーディング時間が足りず、やり残した事をやっておきたい」との要望により実施されたため、他のメンバーは一切ミックスには関与していないと、tetsuya本人がゲスト出演したラジオ番組で語っている。
  11. 雪の足跡
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel
    ラルクにしては珍しく、非常にシンプルな構成のバラード。hydeはラジオ番組で「アルバムの中で一番好きな曲は?」という質問に対しこの曲を挙げている。
    作詞したhydeは、自身の出身地が雪が降らない地域だったことから、雪に憧れがあると述べており、「僕の思っている雪のよさ、雪が降るからこそ深まる絆を形にしたかった[2]」と語っている。また、作曲したkenは「全然冬を想像していないところに冬の歌詞がきて驚いた[2]」と述べている。
  12. Hurry Xmas
    • 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano & Daisaku Kume
    アルバム先行で発売となった33rdシングル。各メンバーは「アルバムの中で最もチャレンジした曲」でこの曲を挙げている。
    tetsuyaは本楽曲のウォーキングベース・ラインを弾くことに苦労したと述べており[3]、本楽曲のみベース録りが最後に行われた。また、2007年6月8日に行われたホールツアー「Are you ready? 2007 またハートに火をつけろ!」の戸田市文化会館公演の前日にベースを録り終えたと述べている[2]

参加ミュージシャン

日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。

SEVENTH HEAVEN
  • yukihiro:プログラミング、サウンドデザイン
  • 杉山勇司:プログラミング、サウンドデザイン、共同編曲
  • hyde:キーボード
  • ken:キーボード
  • 西平彰:キーボード、共同編曲
  • 斎藤仁:マニピュレート
Pretty girl
MY HEART DRAWS A DREAM
  • ken:キーボード・マニピュレート
  • 富樫春生:ピアノ、キーボード
  • 斎藤仁:マニピュレート
  • tetsu:バッキングボーカル
砂時計
  • tetsu:キーボード、バッキングボーカル
  • 西平彰:キーボード
spiral
  • yukihiro:プログラミング、サウンドデザイン
  • 杉山勇司:プログラミング、サウンドデザイン、共同編曲
  • ken:キーボード・マニピュレート
  • 斎藤仁:マニピュレート
ALONE EN LA VIDA
  • ken:キーボード・マニピュレート、弦編曲
  • 斎藤仁:マニピュレート
  • Jeremy Lubbock:弦編曲、指揮
  • Bruce Dukov:ヴァイオリン
  • Becky Bunnell:ヴァイオリン
  • Darius Campo:ヴァイオリン
  • Pip Clarke:ヴァイオリン
  • Charles Everett:ヴァイオリン
  • Armen Garabedian:ヴァイオリン
  • Pat Johnson:ヴァイオリン
  • Peter Kent:ヴァイオリン
  • Miran Kojian:ヴァイオリン
  • Dennis Molchan:ヴァイオリン
  • Anatoly Rosinski:ヴァイオリン
  • Haim Shtrum:ヴァイオリン
  • Mari Tsumura:ヴァイオリン
  • Shari Zippert:ヴァイオリン
  • Marilyn Baker:ヴィオラ
  • Dennyse Buffum:ヴィオラ
  • Pam Goldsmith:ヴィオラ
  • Jimbo Ross:ヴィオラ
  • Larry Corbett:チェロ
  • Ernie Ehrhardt:チェロ
  • Vanessa Freebairn-Smith:チェロ
  • Suzie Katayama:チェロ
  • Steve Richards:チェロ
  • Dan Smith:チェロ
DAYBREAK'S BELL
  • ken:キーボード・マニピュレート
  • 富樫春生:ピアノ
  • 斎藤仁:マニピュレート
海辺
  • tetsu:キーボード
  • ken:キーボード
  • 斎藤仁:マニピュレート
  • yukihiro:プログラミング
THE BLACK ROSE
  • hyde:キーボード、管編曲
  • ken:キーボード
  • 斎藤仁:マニピュレート
  • 村山達哉:管編曲
  • 小林太:トランペット
  • 佐久間勲:トランペット
  • 斎藤幹雄:トランペット
  • 小林正弘:トランペット
  • 藤田乙比古:ホルン
  • 上里友二:ホルン
  • 佐藤潔:チューバ
Link -KISS Mix-
雪の足跡
  • ken:キーボード・マニピュレート
  • 富樫春生:ピアノ、キーボード、共同キーボード編曲
  • 斎藤仁:マニピュレート
Hurry Xmas
  • hyde:キーボード
  • 久米大作:キーボード、弦編曲、管編曲
  • 秦野猛行:キーボード
  • 斎藤仁:マニピュレート
  • 金原千恵子ストリングス:ストリングス
  • 小林正弘:トランペット
  • 菅坡雅彦:トランペット
  • 村田陽一トロンボーンバストロンボーン
  • 広原正典:トロンボーン
  • 近藤和彦:アルトサックス、フルート
  • 宮本大路:テナーサックス
  • 佐藤芳明:アコーディオン
  • 岡野ハジメ:タンバリン

収録ベストアルバム

脚注

  1. ^ L'Arc-en-Ciel.com 2008 - L'Arc〜en〜Ciel.com
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』角川書店、2010年
  3. ^ a b リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』」2010年



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