SMILE_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > SMILE_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)の意味・解説 

SMILE (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/18 16:25 UTC 版)

L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > SMILE (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
SMILE
L'Arc〜en〜Cielスタジオ・アルバム
リリース
録音 2003年7月13日-2004年1月14日
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records (日本盤)
Tofu Records (米国盤)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
専門評論家によるレビュー
Allmusic link
チャート最高順位
  • 週間2位 (オリコン)
  • 2004年4月度月間4位 (オリコン)
  • 2004年度上半期20位 (オリコン)
  • 2004年度年間35位 (オリコン)
  • 登場回数18回 (オリコン)
ゴールドディスク
L'Arc〜en〜Ciel 年表
The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998
1998-2000
c/w

(2003年)
SMILE
(2004年)
AWAKE
(2005年)
『SMILE』収録のシングル
  1. Spirit dreams inside -another dream-[1]
    リリース: 2001年9月5日
  2. READY STEADY GO
    リリース: 2004年2月4日
  3. 瞳の住人
    リリース: 2004年3月3日
テンプレートを表示

SMILE』(スマイル) は、日本のバンドL'Arc〜en〜Cielの9作目のアルバム2004年3月31日発売。発売元はKi/oon Records

解説

各メンバーのソロ活動 (HYDESONS OF ALL PUSSYSTETSU69acid android) が一段落着いた後に発売された、2年5ヶ月に渡る長期活動休止後初のアルバム。前作『REAL』以来約3年7ヶ月ぶりのオリジナルアルバムリリースとなった。

発売前年の2003年6月から7月にかけて国立代々木競技場第一体育館で行われた復活コンサート「Shibuya Seven days 2003」の終了直後にレコーディングに入り、そのまま年を跨いでの録音作業が行われた。

アルバムタイトルは、hydeがレコーディング現場の雰囲気を見て、よく笑っていたという理由から『SMILE』に決定した[2]。また、kenはレコーディング前に時間の余裕があったことで、事前に楽曲のアレンジや全体像を練ることができたといい、「演奏することに集中できた[2]」と制作を振り返っている。さらに、「ラウドロックとか、ハードロックとか、“何とかロック”じゃなく、シンプルなロックを上手く楽しみたいと思った[2]」と述べている。

メンバー自身が雑誌での曲紹介の際に「この曲は昔のボツ曲」と紹介する曲が多く、本作のために新たに書き下ろされた曲は少ない。また、活動休止前にリリースしたシングル「Spirit dreams inside -another dream-」からは、カップリングに収録されていた全英語詞バージョン「Spirit dreams inside」が収録されている。

このアルバムの初回限定盤と通常盤の初回出荷版はラルクのアルバムとしては初めてコピーコントロールCDでの発売となり、2005年7月27日ソニー・ミュージックエンタテインメントのCCCD廃止政策の一環で日本でも通常のCD-DA盤が発売 (内容は通常版と同内容) された。なお、アメリカでは当初から、通常のCD-DA盤でリリースされていた。

初回限定仕様は3面デジパック。特典として「Shibuya Seven days 2003」などのライブ未公開映像やアルバムのレコーディング風景を収めたDVDとフォトカード (IDナンバー入り) を封入。

収録曲

  1. 接吻
    タイトルは「くちづけ」と読む。「Spirit dreams inside -another dream-」制作時にはすでに曲の原型はあり、イントロのギターは当時のままとなっており、3年前と今を繋ぐ構成となった。ken曰く「寝かせておいていい曲になった」とのこと。
    kenがデペッシュ・モードを意識してデモを制作したため、hydeは「『デペッシュ・モードで歌いたい』とリスペクトの気持ちを込めて歌った[3]」と述べている。また、kenは「メタリカの(当時の)新作を聴いて気分が変わった[2]」と述べており、デモよりハードなアレンジとなった。
    また、後のライブツアー「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」では『KISS』にちなみ、メドレーのラストにイントロから歌い出しの部分「接吻を交わそう」のみ演奏された (ツアー最終日の福岡マリンメッセ公演のみフル演奏)。
  2. READY STEADY GO
    • 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    22ndシングル。表記はされていないがアルバムバージョンとなっており、冒頭にhydeの「Are you ready?」という掛け声が入って曲が始まり、次曲と音が連続した構成になっている。当初作曲したtetsuyaはボツになると思っていたようで、「まさかシングルになるとは思わなかった[4]」と述べている。
    また、もともとはミドルテンポのアレンジであり、hydeの提案でテンポが速くなった。ライブではさらにテンポが上がる。
  3. Lover Boy
    • 作詞・作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    初めてkenがL'Arc〜en〜Cielで作詞した楽曲。これでメンバー全員がラルクの楽曲において作詞・作曲を経験したこととなった。ラルクで初めて歌詞を手掛けたkenは、SONS OF ALL PUSSYSで詩を書いて世に出すことを繰り返すうちに、「自分の気持ちを言葉に乗せる照れがなくなった[2]」と述べている。また、kenが温泉に行ったときに「こんな曲があったら面白い」というスタッフとの会話から生まれた楽曲で、ギターリフを切り取ってコラージュしたような曲にしたかったと述べている[2]
    「接吻」同様、ラルク再活動以前の『REAL』の時期から存在する曲で、kenがこの曲を提出したらボツになった、という逸話がある。曲中にベースソロが存在する。また、kenがソロライブでセルフカバーしたことがある。仮タイトルは楽曲の発想が生まれた場所と時間に因んで、「下田朝5時半」と付けられた[5]
  4. Feeling Fine
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    ママス&パパスのような60年代、70年代のフォークロックを意識した楽曲[4]で、「フォークとロックとポップスが混じった様な時代の曲が書きたかった[2]」と述べている。
    中国ではこの曲が麒麟麦酒CMに使われた。後に、パートチェンジバンドP'UNK〜EN〜CIELでリアレンジされ、31stシングル「MY HEART DRAWS A DREAM」のカップリングに収録している。
  5. Time goes on
    • 作詞・作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    今回のアルバム曲では唯一のtetsuya作詞。tetsuyaはこの曲において、コーラス6弦ベースギターソロを担当している。ギターソロは、デモの段階のものをそのまま使用している。ライブでは、ギターソロのパートを6弦ベースとピッチシフターで代用する。
    また、2016年にはTETSUYAがソロシングル「Time goes on 〜泡のように〜」というタイトルでセルフカバーした。
  6. Coming Closer
    • 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    この曲は環境破壊がテーマであり、歌詞中の「君」とは地球のことだとhydeは語っている。
    ken曰く「欧州のほうの民謡を意識した」という。また、「yukihiroのドラムに対する"当て書き"なところもあった[6]」とも述べている。
  7. 永遠
    • 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    アルバムレコーディング中に設けられた作曲期間にhydeが3日でデモを制作した楽曲。作曲期間の10日のうち7日間がソロのプロモーションで埋まってしまい、hydeは「この3日で作らないとシバかれると思った[7]」と述べている。
    kenは「ギターの弦6本を掻き毟って弾こうって気分になった曲[2]」と語っている。また、ボーカルにはエコーがかかっている。
  8. REVELATION
    • 作詞:hyde / 作曲:yukihiro / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    メンバー全員がコーラスを担当。yukihiro作曲だが、メロディーはhydeが作っている。歌詞中の「42ヶ月の永遠に感謝」「十の王冠」とは、新約聖書の「ヨハネ黙示録」に由来する。真意の程は定かではないが、42ヶ月間とは活動休止の期間と同じである。ライブでもよく演奏されており、メンバーがパートを変えて演奏することもある。2017年に行われたライブ「25th L'Anniversary LIVE」では、tetsuyaとyukihiroがギターを、hydeとkenがスタンディングでスチールドラムを演奏している[8]
    yukihiroのソロバンドacid androidのシングル「let's dance」に収録されている「it's a fine day」はこの楽曲を大々的にセルフサンプリングしている。
  9. 瞳の住人
    • 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    23rdシングル。アルバムに先行し発売された。
  10. Spirit dreams inside
    • 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
    21stシングル「Spirit dreams inside -another dream-」のカップリングに収録された全英語詞バージョンである。
    タイアップギャガ=ヒューマックス配給映画『FINAL FANTASY』の主題歌にはこちらのバージョンが使用された。
  11. READY STEADY GO (hydeless version)
    米国盤のみのボーナストラック

初回限定盤特典DVD

  1. 2001年8月29日 東京国際フォーラム 映画『FINAL FANTASY』試写会
    Spirit dreams inside
  2. 2003年6月25日 赤坂BLITZ『Akasaka Zero day』
    Promised land
  3. 2003年7月6日 国立代々木競技場第一体育館『Shibuya Seven days 2003』
    fate
    花葬
    forbidden lover
    Shout at the Devil
    HONEY
  4. 2003年7月13日-2004年1月14日 『SMILE』レコーディング風景
  5. 2003年12月26日 日本武道館天嘉-弐 -DANGER II-
    READY STEADY GO

参加ミュージシャン

接吻
READY STEADY GO
  • ken:キーボード・プログラミング
  • tetsu:キーボード・プログラミング、バッキングボーカル
  • 岡野ハジメ:キーボード・プログラミング
Lover Boy
Feeling Fine
  • ken:キーボード・プログラミング
  • 岡野ハジメ:キーボード・プログラミング
  • yukihiro:パーカッション
Time goes on
  • ken:キーボード・プログラミング
  • tetsu:キーボード・プログラミング、バッキングボーカル、ギター、6弦ベース
  • 岡野ハジメ:キーボード・プログラミング
Coming Closer
  • 菅原弘明:キーボード・プログラミング、編曲
  • 金子飛鳥ストリングス:ストリングス
  • ken:キーボード・プログラミング、バッキングボーカル
  • tetsu:キーボード・プログラミング、バッキングボーカル
永遠
  • ken:キーボード・プログラミング
REVELATION
  • yukihiro:ギター、キーボード・プログラミング、メタルパーカッション、バッキングボーカル
  • ken:バッキングボーカル
  • tetsu:バッキングボーカル
  • 岡野ハジメ:バッキングボーカル
  • Jack Danger:バッキングボーカル
瞳の住人
  • 富樫春生:ピアノ
  • tetsu:キーボード、6弦ベース
  • 岡野ハジメ:キーボード
  • 斎藤仁:キーボード・マニピュレート
  • David Cambell:弦編曲
Spirit dreams inside

収録ベストアルバム

脚注

  1. ^ カップリングに収録されているシングル表題曲の全英語詞バージョンを本作に収録
  2. ^ a b c d e f g h MUSIC ON! TV『SELF LINER NOTES』2004年4月11日放送
  3. ^ HYDEをかたち作った6枚 - RollingStone
  4. ^ a b 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』角川書店、2005年
  5. ^ キューンFM『キューン兄弟』2004年4月8日放送
  6. ^ Interview with ken - exciteMUSIC
  7. ^ ラジオ番組『ラジアンリミテッドDX2004年3月24日放送回より。
  8. ^ 【詳細レポート】L'Arc-en-Ciel、<25th L'Anniversary LIVE>初日「L'edの輝きには君たちの想いが溢れていました」 - BARKS



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SMILE_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)」の関連用語

SMILE_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SMILE_(L'Arc〜en〜Cielのアルバム)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSMILE (L'Arc〜en〜Cielのアルバム) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS