HEART (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
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ナビゲーションに移動 検索に移動『HEART』 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ポップス ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Sony Records | |||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel 岡野ハジメ | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel 年表 | ||||
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『HEART』収録のシングル | ||||
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『HEART』(ハート)は、L'Arc〜en〜Cielの5作目のアルバム。1998年2月25日発売。発売元はKi/oon Sony Records。
解説
前作『True』以来約1年2ヶ月となるアルバムリリース。
前年11月4日に脱退した元ドラマーsakuraが逮捕されたことによる8ヶ月に及ぶ活動休止後初となるアルバムリリースとなった。また、発売年の1月1日付けでシングル「虹」ではサポートメンバーという位置付けだったyukihiroが新たにドラマーとして正式加入してリリースした初のアルバムである。ベースのtetsuyaは、ドラマーがタイトで細かい手数を使ったフレーズが特徴のyukihiroに代わったことで、「自然とベースのフレーズや音色は変わった[1]」と述べている。
「楽曲と合った絵やイメージがジャケットにあったほうがいい[2]」という理由から、これまでメジャーデビュー以降の作品のCDジャケットにメンバーが出ることは無かったが本作で初登場している。ジャケットとなった写真は後述の東京ドーム公演の前々日に撮影されたもので、ブックレットの中身に使用される予定だったが、デザイナーの「これが格好よいから」という意向で採用された[2]。
収録曲は発売前年の1997年12月23日に東京ドームで開催された復活ライブ「L'Arc〜en〜Ciel 1997 REINCARNATION」で先行演奏された楽曲が多く収録されている。また、曲によって違うアレンジャーが付いていた前作とは違い「虹」(編曲:CHOKKAKU)以外の全てが元PINKのベーシスト、音楽プロデューサーの岡野ハジメによるアレンジメントである。
前作に続いて2作目のオリコンアルバムチャート首位及び、ミリオンセラーを記録した。
初回限定仕様はスーパーピクチャーレーベル。
収録曲
- LORELEY
- 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 本作発売前に行われたライブ「1997 REINCARNATION」にて先行演奏されている。タイトルはドイツの名所である、ローレライから。イントロにサックスが使われているが、これは活動休止中にhydeがメンバーに内緒で練習し、演奏したものである。ライブでもhydeがサックスを演奏している。
- ライブツアー「Tour '98 ハートに火をつけろ!」以降、長らくライブで演奏されていなかったが、2008年に行われたライブツアー「TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜」で約10年ぶりに演奏された。
- winter fall
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 8thシングル。このシングルで初のオリコンシングルチャート1位を獲得した。
- Singin' in the Rain
- 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- Shout at the Devil
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- ダイハツ工業「MOVE CUSTOM」CMソング。
- 本作発売前に行われたライブ「1997 REINCARNATION」で先行披露された楽曲。レコーディングの際には、普段はyukihiro、tetsuya、kenの順に収録するが、この曲に関しては3人同時に演奏し、一発録りで収録した。一発録りとなった経緯についてtetsuyaは、「曲が求めてたっていうことと、早く新しいメンバーであるyukihiroと馴染みたいっていう気持ちがどこかにあった[1]」と述べている。
- ライブで大きな盛り上がりをみせる曲の一つ。ライブでは、テンポアップして演奏され、パフォーマンスでhydeがマイクスタンドを高々と振り上げ、床に投げつける。また、曲の演奏終了後に、yukihiroがドラムソロを数分行う演出が定番となっている。
- モトリー・クルーに同名曲が存在しており、ライブでこの曲の演奏前にモトリー・クルーの曲を一部演奏したことがある。この模様はライブビデオ『1999 GRAND CROSS CONCLUSION』に収録されている。
- 虹 (Album Version)
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & CHOKKAKU
- 7thシングルのアルバムバージョン。シングルバージョンよりも、間奏の言葉がはっきり聴こえる。また、アコースティックギターの音が強調されている。hyde自身はそのことを「アルバムの宣伝みたいに思われるから悩んだ」という。
- birth!
- 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- この曲についてhydeは、「レコードでいうB面の1曲目のつもりで作った」と語っている。
- Promised land
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- ライブでは「Shout at the Devil」同様テンポアップして演奏される。後に、パートチェンジバンドP'UNK〜EN〜CIELでリアレンジされ、28thシングル「Link」のカップリングに収録している。
- fate
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- hydeが「LORELEY」を作曲したように、kenがライン川にそびえるローレライを訪れた際に生まれた楽曲。現在でもライブで演奏されることも多い人気曲となっている。
- また、yukihiroによるリミックスバージョンも製作され、16thシングル「Pieces」およびリミックスアルバム『ectomorphed works』にそれぞれ別バージョンが収録された。
- milky way
- 作詞・作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- あなた
- 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 本作発売前に行われたライブ「1997 REINCARNATION」のエンディングS.E.として使用されていた楽曲。アルバム曲でありながら4作のベストアルバムに収録され、アルバム曲の中で収録ベストアルバム数が一番多い人気曲となっている。また、2006年に行われたライブ「15th L'Anniversary Live」の演奏曲目リクエスト投票で6位を記録している。
- 作曲者であるtetsuyaは、この詞の"あなた"とは自分にとってアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロインの一人、惣流・アスカ・ラングレーのことだとコメントしており、曲も旧劇場版エヴァンゲリオンを見た直後に作られており、「アスカへ向けて『心を開いてくれ』という思いで作ったもの[1]」と述べている。また、後に作られた「Pieces」についてtetsuyaは、「『あなた』を超えるバラードを作るつもりで作った」と語っている。ちなみに、作詞したhydeは亡くなった祖母を想って作詞したと述べている。
- なお、ライブではラストのサビを観客に歌わせることが定番になっており、「虹」と並んでラストを飾る曲として披露されることが多い。
参加ミュージシャン
日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。
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収録ベストアルバム
- 『Clicked Singles Best 13』 (#2、#5,シングルバージョン)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998』 (#2、#4、#5,シングルバージョン、#8、#10)
- 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 (#5、#10)
- 『TWENITY 1997-1999』 (#1、#2、#4、#5、#8、#10)
- 『WORLD'S BEST SELECTION』 (#5、#10)
脚注
- ^ a b c リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』2010年
- ^ a b NHK-FM『ミュージックスクエア』1998年2月25日放送
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- BRAVE HEARTS 海(うみ)猿(ざる)
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