ISO/TS 16949 の内容とは? わかりやすく解説

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ISO/TS 16949 の内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 08:32 UTC 版)

ISO 16949」の記事における「ISO/TS 16949 の内容」の解説

ISO/TS 16949ISO 9001を基にした共通仕様であるので、基本的な内容ISO 9001と同じである。例え品質マネジメント8つ原則は、そのまま ISO/TS 16949 にも当てはまる。品質マネジメント8つ原則とは以下の原則のことである。 顧客重視Customer focusリーダーシップLeadership人々参画Involvement of peopleプロセスアプローチProcess approach) マネジメントへのシステムアプローチ(System approach to management) 継続的改善Continual improvement意思決定への事実に基づくアプローチ(Factual approach to decision making) 供給者との互恵関係Mutually beneficial supplier relationships) これらの原則実施されていることを示し、また組織周知させることは経営者のなすべきことであり 、ISO/TS 16949 の各要求事項は、これらの原則のどれかに必ず対応している章立てISO 9001 とまったく同じである。 0章 序文 ISO 9001当該部分ほとんど同じであるが、ISO/TS 16949目指しているのは、継続的な改善不良品予防ばらつき幅の減少及び無駄の削減実現する品質マネジメントシステム構築であることが述べられいくつも認証を受けることを避けるための統一仕様であることが付記されている。 1章 適用範囲 これもISO 9001当該部分ほとんど同じであるが、デザインセンター、本社倉庫配送センターというような部門は、それが製造工場別の場所にあっても、製造工場サポート部門位置づけられ、このサポート部門単独ISO/TS 16949認証を受けることはできないまた、ISO 9001非製造業組織適用することを想定して第7章 製品実現適用しないことを許しているが、ISO/TS 16949表題にもある通り最初から製造携わる組織への適用想定しているので、適用除外できるのは 7.3章 設計・開発 のみとしている 。これは完成車メーカー上位サプライヤー設計担当し製造だけを当該組織任せ場合があるからである。7.3章を除外したとしても、製造プロセス設計除外できない2章 関連規格 ISO 9001からの引用であり、ISO 9000品質マネジメントシステム基礎と用語」の最新版必要な参照規格であることが述べられている。ISO/TS 169492009でこれに付け加えられている追加項目はない。 3章 用語と定義 コントロールプラン、 重要特性(special characteristics)などISO/TS 16949使われている12の用語を定義している。 4章 品質マネジメントシステム この章では品質マネジメントシステム全体対す基本的な要求事項規定している。システム個別要素対す5章下の内容と重複している部分もある。ISO/TS 169492002 以降の版では、文書化よりも、プロセスそのもの比重移しており、この章でも効率的なマネジメントシステム作り重要な要素規定している。 5章 経営者の責任 この章では経営者責任規定している。何よりも品質マネジメントシステム構築しそれを適用していくことに経営者深くかかわってることを示さなければならない具体的には、顧客の必要や期待をつかみ、それを織り込んで方針作成し具体的な目標設定し実現のために社内環境整えることに経営者参加することが必要である。また、これらのことが実際に実現達成できているかどうかレビューすることも経営者求めている。 6章 資源の運用管理 資源一つである人については、ポジション必要な能力をまず規定することが求められている。能力とは単に学歴とか資格ということではなく、そのポジション業務成し遂げる力量のことである。設計にかかわるポジション能力については、特にこのことが明示的に求められている 。労働環境工場設備がどうあるべきかについてもこの章で規定している。 7章 製品実現 もっとも分量の多い章である。実際に製品製造する過程企画設計・開発購買製造確認測定分けてそれぞれがどうあるべきかを規定している。ISO/TS 16949 では、製品設計および工程設計成果一つとしてFMEA含まれることを具体的に述べている 。また製品実現顧客の必要や要求実現する過程でもあり、顧客の必要や要求合致させるための仕組み作るべきであることも規定している。 8章 測定、分析、改善 (1) 製品要求項目合致していることを示すため、(2) 品質マネジメントシステムしかるべきのであることを確認するため、さらに、(3) 品質マネジメントシステム効率を常に改善するために、測定分析改善仕組み整えなければならないとしている 。測定機器管理仕組みについては、前章規定されている。 ISO 9001章立て加えてISO/TS 16949 では附則Aとして、コントロールプラン書式規定している。コントロールプランとは、製造工程にそって、どの工程で、どの項目を、どのようにどれくらい頻度確認するかをまとめた一覧表である。ISO/TS 16949 ではコントロールプラン製造工程部品材料について必ず作成するように決められている。AIAGのファイブコアツールの手引書の中では、APQPの手引書でコントロールプランついてよ詳しく解説している。

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