ISO/TS 16949の制定
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例えば、ゼネラル・モータースが1926年にイギリスのボクスホールや1930年にアダム・オペルを傘下に収めたように、国境を越えて企業を買収することは昔から行われてきた。企業を買収するだけでなく国籍の違う完成車メーカー同士がさまざまな形で共同で生産や開発(NPD)を行うことも珍しくない。すると、例えばアメリカのQS-9000認定サプライヤーが、VDA 6、AVSQ、EAQF にも同時に対応しなければならないこともあることになる。国ごとに統一した自動車産業向けの品質マネジメントシステムが出来上がったものの、サプライヤーが国境を越えて部品を供給するために、さらなる規格の統一が求められた。そこで欧米の主要な自動車生産国の自動車工業会と各メーカーがIATF(国際自動車タスクフォース)を結成し、ISO/TS 176 委員会の協力のもとに統一の品質管理システムの仕様である ISO/TS 16949:1999 を作成した。 第二版にあたる ISO/TS 16949:2002 の改定には日本自動車工業会(JAMA)も参加した(日系の完成車メーカーは参加していない)が、2013年現在の版である第三版 ISO/TS 16949:2009 の改定には日本自動車工業会は参加しなかった。 QS-9000はISO/TS16949に統合し、2006年12月15日以降は無効となった。
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