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国際オリンピック委員会委員一覧

(IOC委員一覧 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/17 10:05 UTC 版)

国際オリンピック委員会委員一覧は、現時点に於いて在職する国際オリンピック委員会(IOC)委員並びに名誉委員の人物を纏めたものである。

2025年4月現在、IOC委員の数は110名。IOC名誉委員は39名、名誉委員は1名、資格停止中の名誉委員が1名。

現在のIOC委員

IOC委員はIOC総会の度に選出及び再任される。IOC委員の定員は115人で定年は70歳(1999年以前に選出された委員は80歳)、定員115人のうち国内オリンピック委員会(NOC)会長、選手委員、国際競技連盟(IF)会長がそれぞれ15人以下の人数が入ることになっている。

IOC委員[1]
委員 国・地域 就任年 IOCでの役職 オリンピック出場経歴
ノラ王女  リヒテンシュタイン 1984
アルベール2世 (モナコ大公)  モナコ 1985 ボブスレー (1988–2002)
アニタ・デフランツ  アメリカ 1986 ボート (1976)
アン王女  イギリス 1988 馬術 (1976)
リチャード・キャリオン  プエルトリコ 1990
デニス・オズワルド  スイス 1991 ボート (1968–1976)
トーマス・バッハ  ドイツ 1991 副会長(2010-2013)、会長(2013-2025) フェンシング (1976)
ロビン・ミッチェル  フィジー 1994
シャミル・タルピシチェフ  ロシア 1994
ワレリー・ボルゾフ  ウクライナ 1994 陸上 (1972–1976)
シャヒド・アリ・カーン  パキスタン 1996
グニラ・リンドバーグ  スウェーデン 1996 理事(2011-2015)
ギー・ドルー  フランス 1996 陸上 (1972–1976)
アンリ大公  ルクセンブルク 1998
ナワル・エル・ムータワキル  モロッコ 1998 副会長(2012-2016) 陸上 (1984)
セルミャン・ウン  シンガポール 1998 副会長(2009-2013)
于再清(ウ・ツァイチン)  中国 2000
フアン・アントニオ・サマランチ・ジュニア  スペイン 2001 理事(2012-2016)
シャイフ・タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー首長  カタール 2002
ニコール・ホベルツ  アルバ 2006 アーティスティックスイミング(1984)
セルゲイ・ブブカ  ウクライナ 2008 理事(2012-2016) 陸上 (1988–2000)
リディア・ヌセケラ  ブルンジ 2009
ファイサル・ビン・アル=フセイン王子  ヨルダン 2010
マリソル・カサド  スペイン 2010
ジェラルド・ウェルトヘイン  アルゼンチン 2011
リ・リンウェイ  中国 2012
ピエール・オリビエール・ベッカーズ  ベルギー 2012
アイシャ・ギャラド・アリ  ジブチ 2012
カースティ・コベントリー  ジンバブエ 2013 会長(2025-2029) 競泳(2000-2016)
オクタヴィアン・モラリウ英語版  ルーマニア 2013
ベルナルド・ライズマン  ブラジル 2013 バレーボール(1976-1984)
ミカエラ・コジャンコ・ヤヴォルスキ英語版  フィリピン 2013
ポール・テルガト  ケニア 2013 陸上 (1996-2003)
ダグマウィット・ギルマイ・ベルハネ英語版  エチオピア 2013
ネナド・ラロヴィッチ英語版  セルビア 2015
ニタ・アンバニ英語版  インド 2016
サリ・エッサヤ英語版  フィンランド 2016 競歩(1992-1996)
イヴォ・フェリアーニ英語版  イタリア 2016 ボブスレー(1988)
ルイス・アルベルト・モレノ英語版  コロンビア 2016
アウヴィタ・ラピラ英語版  パプアニューギニア 2016
アナント・シン  南アフリカ共和国 2016
トリシア・スミス英語版  カナダ 2016 ボート競技(1976/1984-1988)
カール・ストス英語版  オーストリア 2016
サラ・ウォーカー  ニュージーランド 2016 自転車競技(2008-2012)
バクライ・テメンギル英語版  パラオ 2017
クリスティン・クロスター・アーセン英語版  ノルウェー 2017
パタマ・リースワドトラクル英語版  タイ王国 2017
ルイス・メヒア・オビエド英語版  ドミニカ共和国 2017
ネヴェン・イリッチ英語版  チリ 2017
ジャン=クリストフ・ロラン英語版  フランス 2017 ボート競技(1992-2000)
イングマール・デ・ヴォス英語版  ベルギー 2017
イジー・ケジヴァル英語版  チェコ 2018
エマ・テルホ英語版  フィンランド 2018 アイスホッケー(1998-2014)
張虹英語版  中国 2018 スピードスケート(2014-2018)
サミラ・アスガリ英語版  アフガニスタン 2018
ダイナ・グジネヴィチュテ英語版  リトアニア 2018 射撃競技(1996-2012)
カミロ・ロペス英語版  パラグアイ 2018
フェリシテ・ルウェマリカ英語版  ルワンダ 2018
ウィリアム・フレデリック・ブリック英語版  ウガンダ 2018
ジゲル・ウギェン・ワンチュク王子英語版  ブータン 2018
アンドリュー・パーソンズ  ブラジル 2018
渡邊守成  日本 2018
ジョヴァンニ・マラゴ英語版  イタリア 2019
オデット・アサンブ・アングルフランス語版  カメルーン 2019
フィロメナ・フォルテス英語版  カーボベルデ 2019
マトロハン・モイロア・ラモコポ英語版  レソト 2019
ティジャン・ティアム英語版  コートジボワール 2019
ラウラ・チンチージャ  コスタリカ 2019
エリック・トヒル  インドネシア 2019
スピロス・カプラロス英語版  ギリシャ 2019 水球(1980-1984)
ムスタファ・ベラフ英語版  アルジェリア 2019
山下泰裕  日本 2020 柔道(1984)
デビッド・ハガティ英語版  アメリカ合衆国 2020
ジャンニ・インファンティーノ  スイス 2020
マリア・コロン  キューバ 2020 やり投げ(1980)
コリンダ・グラバル=キタロヴィッチ  クロアチア 2020
リーマ・ビント・バンダル・アル・サウド王女英語版  サウジアラビア 2020
バトゥシグ・バトボルド英語版  モンゴル 2020
セバスチャン・コー  イギリス 2020 陸上(1980-1984)
アストリッド・ウーレンホルト・ヤコブセン英語版  ノルウェー 2021 クロスカントリースキー(2010-2018)
パウ・ガソル  スペイン 2021 バスケットボール(2004-2020)
太田雄貴  日本 2021 フェンシング(2004-2016)
フェデリカ・ペレグリニ  イタリア 2021 競泳(2004-2020)
マヤ・ヴウォシュチョヴスカ  ポーランド 2021 自転車競技(2004-2008/2016-2020)
ハンフリー・カヤンゲ  ケニア 2021 7人制ラグビー(2016)
イエーシュ・ビール英語版 難民 2022 陸上(2016)
ダンカ・バルテコヴァ英語版  スロバキア 2022 射撃競技(2008-2024)
デビッド・ラパルティエン英語版  フランス 2022
マルタン・フールカデ  フランス 2022 バイアスロン(2010-2018)
フリーダ・ハンスドッター英語版  スウェーデン 2022 アルペンスキー(2010-2018)
ヤエル・アラド  イスラエル 2023 柔道(1992-1996)
バラージュ・フュルジェスハンガリー語版  ハンガリー 2023
セシリア・タイト  ペルー 2023 バレーボール(1980-1988)
ミシェル・ヨー  マレーシア 2023
マイケル・ムロンツ英語版  ドイツ 2023
ペトラ・ソーリングスウェーデン語版  スウェーデン 2023
金載烈  韓国 2023
メレズ・ブサイエン  チュニジア 2023
ヨハン・エリアシュ英語版  イギリス 2024
アヤ・メダニー英語版  エジプト 2024 近代五種(2004-2012)
パウラ・パレト  アルゼンチン 2024 柔道(2008-2020)
ヒュー・ロバートソン英語版  イギリス 2024
ジーン・サイクス  アメリカ合衆国 2024
ダマリス・ヤング  パナマ 2024
キム・ブイ英語版  ドイツ 2024 体操競技(2012-2020)
アリソン・フェリックス  アメリカ合衆国 2024 陸上競技(2004-2020)
ジェシカ・フォックス英語版  オーストラリア 2024 カヌー(2012-2024)
マーカス・ダニエル英語版  ニュージーランド 2024 テニス(2016-2020)
イアン・チェスターマン英語版  オーストラリア 2025
トニー・エスタンゲット英語版  フランス 2025 カヌー(2000-2012)

汚職などで退任したIOC委員

主に定年によって退任した委員や委員在任中に死去した事例が見られるが、中には金権腐敗などによって国際オリンピック委員会の倫理委員会から追放を受けた委員もいる。

汚職などで退任したIOC委員[2]
委員 国・地域 就任年 退任年 オリンピック出場経歴 事由
Manuel de la Quintana  アルゼンチン 1907 1910 汚職により除名
Adolf, Graf von Arnim-Muskau  ドイツ 1913 1919 第一次世界大戦によるドイツ人委員に関する決定により資格停止し復職しなかった
Adalbert, Graf von Francken-Sierstorpff  ドイツ 1910 1919 第一次世界大戦によるドイツ人委員に関する決定により資格停止し復職の前に死去
Otto, Prinz zu Windisch-Graetz  オーストリア 1911 1919 第一次世界大戦によるオーストリア人委員に関する決定により資格停止し復職しなかった
Rudolf, Graf Colloredo-Mannsfeld  オーストリア 1911 1919 第一次世界大戦によるオーストリア人委員に関する決定により資格停止の前に辞職
Saúl Pires  ポルトガル 1957 1962 汚職により除名
Zein El Abdin Ahmed Abdel Gadir  スーダン 1983 1987 十分な理由もなく3回連続で会議を欠席したため追放
1990 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
Agustin Arroyo  エクアドル 1968 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
ジャン=クロード・ガンガ英語版  コンゴ共和国 1986 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
ラミネ・ケイタフランス語版  マリ共和国 1977 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
Sergio Santander  チリ 1992 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
ポール・ウォールワーク 英語版  サモア 1987 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による除名[3]
Charles Mukora  ケニア 1990 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による辞任[4]
David Sibandze  エスワティニ 1984 1999 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版による辞任[5]
ボブ・ハサン英語版  インドネシア 1994 2004 汚職により除名
金雲龍  韓国 1986 2005 2002年冬季オリンピック招致スキャンダル英語版厳重警告を受け、2005年に韓国で横領や背任収財による実刑が確定し、IOC理事会で追放の提案をされた後、自ら辞任した。
イヴァン・スラヴコフ  ブルガリア 1987 2005 汚職により追放
ジョアン・アヴェランジェ  ブラジル 1963 2011 水泳水球 (1936, 1952) 追放を避けて自ら辞任[6]
ゼップ・ブラッター  スイス 1999 2015 汚職により辞任

名誉委員

IOC名誉委員(IOC Honorary member)

役職を終えた委員や定年を迎えて退任した委員の多くがIOC名誉委員として任命される。現在のIOC名誉委員は39名在籍している。

IOC名誉委員[1]
委員 国・地域 委員任期 IOC名誉委員就任年 オリンピック出場経歴
ヴィタリ・スミルノフ英語版  ロシア 1971-2015 2016
シャグダルジャブ・マグヴァン  モンゴル 1977-2007 2007
ディック・パウンド  カナダ 1978-2022 競泳(1960)
猪谷千春  日本 1982-2011 2012 アルペンスキー(1952-1960)
フランコ・カラロ英語版  イタリア 1982-2019 2020
イヴァン・ディボススペイン語版  ペルー 1982-2019 2020
シュミット・パール  ハンガリー 1983-2022 フェンシング(1968-1976)
フランシスコ・エリザルデ英語版  フィリピン 1985-2012 2013
ランプス・ニコラウギリシア語版  ギリシャ 1986-2015 2016
ヴィリー・カルトシュミット・ルハン英語版  グアテマラ 1988-2019 2020
アルネ・リュングクヴィスト英語版  スウェーデン 1994-2011 2012 走幅跳(1952)
マリオ・ペスカンテ英語版  イタリア 1994-
オースティン・L・シーリー・KT  バルバドス 1994-
クレイグ・リーディー  イギリス 1994-2021
ゲルハルト・ハイベルク英語版  ノルウェー 1994-2017 2017
ジャン=クロード・キリー  フランス 1995-2014 2014 スキー(1964-1968)
トニ・クーリーフランス語版  レバノン 1995-2015 2016
ムスタファ・ラルファウイ英語版  アルジェリア 1995-2009 2009
アントゥン・ヴルドルジャク英語版  クロアチア 1995-2011 2012
サム・ラムサミー英語版  南アフリカ共和国 2006-2014
オレガリオ・バスケス・ラニャ英語版  メキシコ 1995-2015 2016 射撃競技(1964-1976)
フリオ・マグリオーネ英語版  ウルグアイ 1996-2015 2016
張雄  朝鮮民主主義人民共和国 1996-
ウィレム=アレクサンダー  オランダ 1998-2013 2013
メリトン・サンチェス・リバス英語版  パナマ 1998-2014 2015
サミフ・ムダラルフランス語版  シリア 1998-2019 2020
マヌエラ・ディ・チェンタ  イタリア 1999-2010 2010 クロスカントリースキー(1984-1998)
キプチョゲ・ケイノ  ケニア 2000-2010 2011 陸上競技(1964-1972)
ラッサナ・パレンフォ英語版  コートジボワール 2000-2011 2012
アレクサンドル・ポポフ  ロシア 2000-2016 2016 競泳(1992-2004)
ジョン・ダウリング・コーツ  オーストラリア 2001-
ティモシー・フォック英語版  香港 2001-2016 2017
ランディル・シン英語版  インド 2001-2014 2014 射撃競技(1968-1984)
ナワフ・ビン・ファイサル・アル・サウド英語版  サウジアラビア 2002-2014 2014
ベアトリス・アレン英語版  ガンビア 2006-2020 2020
トゥンク・イムラン英語版  マレーシア 2006-2018 2019
ウグル・エルデネル英語版  トルコ 2008-
フレデリック10世  デンマーク 2009-2021
ハブ・グメル英語版  ナイジェリア 2009-2019 2020

名誉委員(Honour member)

名誉委員[1]
委員 国・地域 委員任期 名誉委員選出年 オリンピック出場経歴
フランチェスコ・リッチ・ビッティ英語版  イタリア 2006-2016 2025

資格停止中の名誉委員(Suspended honorary member)

名誉委員(資格停止中)[1]
委員 国・地域 委員任期 名誉委員選出年 オリンピック出場経歴 資格停止理由
カルロス・ヌズマン  ブラジル 2000-2012 2013 バレーボール(1964) リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの招致に関わる贈賄

関連項目

脚註

  1. ^ a b c d IOC Members”. IOC. 2025年4月17日閲覧。
  2. ^ olympedia.org”. OlyMADMen. 2025年4月17日閲覧。
  3. ^ a b c d e f IOC、ソルトレイクシティのスキャンダルで委員6人を除名」『ガーディアン紙』1999年3月17日。
  4. ^ KENYA: SPORTS ADMINISTRATOR CHARLES MUKORA RESIGNS FROM IOC AFTER BRIBERY INVESTIGATION.」『Thomson Reuters』1999年1月28日。
  5. ^ IOC member's fall says much about Olympic bidding」『Tampa Bay Times』1999年1月31日。
  6. ^ Havelange resigns from IOC after nearly half-a-century as member to avoid expulsion

外部リンク




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