2004年 - 2009年:『きみに読む物語』と『ハーフネルソン』とは? わかりやすく解説

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2004年 - 2009年:『きみに読む物語』と『ハーフネルソン』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:55 UTC 版)

ライアン・ゴズリング」の記事における「2004年 - 2009年:『きみに読む物語』と『ハーフネルソン』」の解説

ゴズリング大きく注目されるようになったのは、同じくカナダ出身レイチェル・マクアダムス共演したロマンティック・ドラマ映画きみに読む物語』(2004年後のことである。作品ニコラス・スパークス同名作品英語版)を映像化したもので、ニック・カサヴェテス監督したゴズリングはノア・カルフーン役を演じ、役について「時代超えて1940年から1946年まで—役を演じ機会得たけれど、それはとても難解で物を作るような作業だった」と述べている。ゴズリング役柄に「静かな強さ」(英: "quiet strength")を吹き込もうとしたほか、共演者サム・シェパードが『天国の日々』(1978年)で見せた演技刺激受けた撮影2002年後半から2003年初頭にかけてサウスカロライナ州チャールストン行われた。この映画撮影後の2005年ゴズリングとマクアダムスは恋仲となったが、セットでは互いにいがみ合うような関係で交際発展するとは思えなかったという。ゴズリングはこの時を振り返り、「互いにどくけしかけ合うような関係だった。恋物語撮っているのに、共演者と全く仲良くやれないなんて奇妙な経験だったよ」と述べている。撮影中、マクアダムスがあまり協力的でないと感じたゴズリングは、カサヴェテス監督に「自分カメラ写らないショットでは別人使ってほしい」と頼み込んだ。『ニューヨーク・タイムズ』紙では、主演ふたりの「無意識敏感な」(英: spontaneous and combustible演技賞賛したが、「(観る人は)心ならずもこの2人予想覆してほしいと応援してしまう」と述べている。『ワシントン・ポスト』紙のデッソン・トムソンはゴズリングの「魅力的な気取らなさ」(英: beguiling unaffectedness)を讃え、「このふたりを好きになれなかったり、ふたりの偉大な愛を妬むようなことは難しい」と述べた映画世界中で1億1500ドルあまりの興行収入得てインフレ率考慮しても、2011年までゴズリングキャリア史上で商業的に最も成功した作品の座を譲らなかった。ゴズリングはこの映画で、ティーン・チョイス・アワード5部門MTVムービー・アワード1部門を獲得した。『エンターテインメント・ウィークリー』誌では作中のキスシーンを「映画史上最高のキスシーン」(英: The All-Time Best Movie Kiss)と評し、『ロサンゼルス・タイムズ』紙も同シーンを「映画での最高のキス50選」(英: The 50 Classic Movie Kisses)にランクインさせた。この作品数多くの「最高のロマンティック映画リストランクインしている。 2005年ゴズリングはサイコスリラー映画ステイ』に出演し精神障害のある若い美術学生を演じてナオミ・ワッツユアン・マクレガー共演した。『ニューヨーク・タイムズ』のマノーラ・ダージスは、否定的な映画評の中で、ゴズリングについて「彼のファンのように、もっと厚遇されるべきだ」と述べた。『バラエティ』誌のトッド・マッカーシーは「有能なマクレガーゴズリングは、「彼らが以前見せたものと比べ目新しい物は何も届けなかった」と評した低評価にもゴズリング動じず次のようなコメント残している。 通り10歳男の子がいて、「『ステイ』に出てただろ?あの酷い映画は何なんだ?」って尋ねるんだ。素晴らしいことだね。こっちはただ、誰かが「やあ、あの映画出てた君はこっちをむかつかせたぜ」って言っても、まるで向こう自分泣かされと言っているように得意げでいるだけさ。 — ライアン・ゴズリング ゴズリング次の出演作2006年の映画ハーフネルソン』で、若い学生と絆を作る薬物中毒中学教師演じた役作りのため、ゴズリング撮影1ヶ月前にニューヨークへ転居した。彼はブルックリン小さなアパート住み8年生(日本中学2年生)の教師シャドウイングする生活を行った。『ロサンゼルス・タイムズ』のケネス・テュランは、「催眠術のような演技で、[中略]人物に関する深い理解のようなものを見せており、物に出来役者はほとんどいない」と評した。『サンフランシスコ・クロニクル』のルース・ステインはマーロン・ブランドゴズリング比較し、更に「偉大な演技関心がある人で、彼の演技見落とそうとする人などいない」と述べたロジャー・イーバートは、「(ゴズリング演技は)現代映画で働く最も素晴らし俳優のひとりだと証明した」と評した。この映画により、ゴズリング史上7番目の若さ当時)でアカデミー主演男優賞ノミネートされた。2007年には映画芸術科学アカデミー会員招待された。 2007年の映画ラースと、その彼女』では、ラブドール恋に落ちる内向的な人物演じた。彼は『ハーヴェイ』でのジェームズ・ステュアート演技刺激受けたロジャー・イーバートは、「言葉に出来ないことを語るライアン・ゴズリング演技」で、「等身大ラブドールに関する映画」が「生きる勇気与え希望言葉」に変わった述べた。『ワシントン・ポスト』紙のアン・ホーナデイは、「(彼の演技は)小さな奇跡だ—(中略)—彼は私たち目の前でいつの間に変わっていて成長しているのだから」と述べた一方で、『ニューヨーク・タイムズ』紙のマノーラ・ダージスは、「ほとんど素晴らしキャリアの中で、この演技は珍しい計算違いだ」と述べた。この映画で、ゴズリングゴールデングローブ賞 映画部門 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ノミネートされた。 同じ年、ゴズリングアンソニー・ホプキンス相手役として、法廷スリラー映画フラクチャー英語版)』に出演した当初ゴズリングは役を断ったが、ホプキンス出演決定聞いて出演することにした。自身演じたウィリーについて、欠点いくつも持つなど実在人物のように思え自分引きつけ考えていたと語っている。役作りのため、ゴズリング実際審理見学したり、弁護士たち会ってインタビューしたりした。『USAトゥデイ』のクローディア・プイグは、「ホプキンスのようなベテランが、ハリウッドいちの若手俳優しのぎを削る姿は、それだけ映画代の価値がある」と述べた。『ニューヨーク・タイムズ』紙のマノーラ・ダージスは、「巧み場面泥棒アンソニー・ホプキンスと、同じくらい狡猾場面食い物にしてしまうライアン・ゴズリングとの共演という見物」と評価し、「どちらの俳優も、完全に役作りされた個人というより流動的な性格演じているが、専門家的個人的なカリスマ性錬金術のように混ざり合って互いに穴を埋めている」と述べた2007年ゴズリングは『ラブリーボーン』(2009年)の撮影参加する予定だったが、「創作上不一致」(英: "creative differences")から撮影開始2日前に降板し、役はマーク・ウォールバーグ引き継がれた。ウォールバーグ引き継いだ役はティーンエイジャーの娘が殺害され父親役で、ゴズリングは役には若すぎると考えられのである監督ピーター・ジャクソンプロデューサーフラン・ウォルシュは、髪や化粧次第見かけ老けさせられる説得した撮影が始まる前、ゴズリング体重60ポンド(27kg)増やし老けて見えるよう髭を蓄えたが、この外見ジャクソン求めるものではなかった。ゴズリングは後に、「撮影前段階でよく話し合わなかったのが大きな問題だった。(中略)僕はセット行ったけれど、間違った方法だったんだ。それで僕は太って解雇されというわけ」と述べている。この時の経験については、「うぬぼれを外に出すべきじゃないという、自分にとって重要な悟りだった。役より若過ぎたって構わないんだよ」と述べている。

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