2代目 L38型 (1970年 - 1977年)
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「ダイハツ・フェロー」の記事における「2代目 L38型 (1970年 - 1977年)」の解説
1970年(昭和45年)4月、2代目へのフルモデルチェンジ。車名にサブネームがつき「フェローMAX」となる。型式は『L38』。ボディバリエーションは2ドアセダンと3ドアバンでスタートし、後にハードトップと4ドアセダンが追加された。 ホンダ以外の各社が後輪駆動を通していた当時の軽乗用車では珍しく、ホンダに続いてスペース効率で有利な前輪駆動に移行した。サスペンションもこれに適した前輪ストラット式、後輪はリーフリジッドタイプのホンダ車よりも高度なセミトレーリングアーム式サスペンションとし、四輪独立懸架は踏襲しつつ安定性を高めている。 前モデルより軽量化され、更に当時のパワー競争の煽りで軽自動車最強の40馬力を発生させるまでに至ったが、オイルショックや排出ガス規制による幾度かのマイナーチェンジでエンジンの変更が行われ、パワーも低下、大衆車としての需要もリッターカーへ移行して行った時代でもあり、人気は徐々に下火となった。 1970年(昭和45年)7月、ツインキャブを発売。グレードはSSとS。 1970年(昭和45年)10月、ハイカスタム(シングルキャブ)を発売。 1971年(昭和46年)3月、マイナーチェンジ。 1971年(昭和46年)8月、ハードトップを発売。グレードはツインキャブのGXLとSL、シングルキャブのGLとTL。ツインキャブ車には前輪ディスクブレーキを標準装備。 1972年(昭和47年)3月、マイナーチェンジ。インストルメントパネル、フロントグリル、フロントフード等を変更。ハードトップGHL(前輪ディスクブレーキ、レザートップ等を標準装備したシングルキャブの豪華仕様)を追加。セダンSS、ハードトップGXL、SLは40psのままシングルキャブへ変更。 1972年(昭和47年)10月、4ドアセダンを発売。グレードはデラックス、カスタム、ハイカスタムの3車種で、全てシングルキャブ。同時に全車排出ガス規制に対応し、40psモデルは37psに、33psモデルは31psに最高出力が低下。 1973年5月、マイナーチェンジ。フロントグリル、フロントフード、フロントフェンダー、等を変更。2ドアセダンのリヤスタイルをカムテールから4ドアセダンと同じ形状に変更。ハードトップのリヤスタイルも大幅に変更。2ドアセダンハイカスタム、2ドアセダンパーソナル、ハードトップGXLを廃止。2ドアセダンスーパーデラックス、4ドアセダンSTD、ハードトップGSL、ハードトップLを発売。 1973年10月、道路運送車両法(保安基準)改正に伴う安全対策を実施。 1975年2月、マイナーチェンジ。37psモデルを廃止。ナンバープレート大型化に伴う前後バンパーの形状変更、インストルメントパネルを変更、シートバックを変更、等。 1975年12月、マイナーチェンジ。ブレーキフルード残量警報装置を採用、等。 1976年5月、マイナーチェンジ。ハードトップを廃止。ZM型360cc2ストローク2気筒エンジン車は昭和50年排出ガス暫定規制適合。軽自動車規格の改定に対応したモデルとして、AB型550cc4ストローク2気筒SOHCエンジンを搭載し、51年排ガス規制適合の550発売。550cc搭載モデルはバンパー延長のみで車幅は360ccサイズのままだった。 1977年7月、マイナーチェンジ。ボディ幅を新規格いっぱいまで拡幅、車名が「MAXクオーレ」に変更され、「フェロー」の名称はここで消えた。以降はクオーレを参照。 2代目の生産台数は68万1200台。 ダイチャレではレストアされた車両がまれにL2クラスで参加がある。
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