2代目 A20#S/210S/25#RS型(2019年 - )
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 18:50 UTC 版)
「ダイハツ・ロッキー」の記事における「2代目 A20#S/210S/25#RS型(2019年 - )」の解説
2代目は5ドアのクロスオーバーSUVとなり、2019年(令和元年)7月にモデルチェンジされた4代目タントに次ぐ「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」採用車種で且つ、Bセグメント以下のクラスのコンパクトカー用プラットフォームである「DNGA-Bプラットフォーム」採用第1号の車種となる。親会社のトヨタ自動車との共同開発であり、同社では初の「DNGA」採用車種として、ライズの車種名で販売される。 ボディは全長と全幅を初代モデルから拡大する一方、全高は初代モデルより105mm低くなっており、初代モデルからの5ナンバーサイズおよび全長4,000mm以下を保持している。また、17インチの大径タイヤを採用しながらも最小回転半径を5.0m(16インチタイヤ装着車は4.9m)に抑えて高い小回り性を持たせている。ラゲージスペースはパンク修理キットや工具等の配置見直しによりアンダーラゲージが設けられており、付属の2段可変式デッキボードを活用することで荷室の高さや容量を変えることが可能で、6:4の分割可倒式となっているリアシートを倒すことで長尺物の積載も可能である。 エンジンは初代モデルからダウンサイジングされ、1.0L直列3気筒ターボエンジン1KR-VET型となり、トランスミッションはスプリットギアを用いた技術を採用し、変速比をワイドレシオ化した「D-CVT」と呼ばれるCVTとなった。2021年11月にはダイハツ自社製としては、2005年8月から2010年6月に販売されたハイゼット カーゴ ハイブリッド以来の設定となるハイブリッドモデルを追加。エンジンに発電専用の1.2L直列3気筒エンジンWA-VEX型を搭載し、エンジンで発電した電気で走行するシリーズ式ハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を採用。2つのモーターを並列配置し、バッテリーに4.3Ahのリチウムイオン電池を採用することでシンプル構造とコンパクトサイズを実現。トランスアクスルの内製化などにより低価格も実現している。また、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで車速のコントロールが可能な「スマートペダル」も装備される。併せて、ガソリン2WD車はハイブリッド車の追加設定に合わせて、搭載エンジンを既に海外仕様車で採用実績がある1.2L直列3気筒エンジンのWA-VE型へ換装され、それに伴い、ガソリン2WD車の型式が従来の5BA-A200Sから5BA-A201Sに変更された。 環境性能も向上されており、WLTCモード走行による排出ガスと燃料消費率(燃料消費率はJC08モード走行も併記)に対応しており、2WD車はガソリン・ハイブリッドを問わず「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。併せて、ハイブリッド車は2030年度燃費基準を達成、ガソリン2WD車はエンジン換装による燃料消費率の向上により、同75%達成となった。 駆動方式はガソリン車のみ2WDと4WDがあり、4WDは走行状態や路面状況を検知し、ECUで前後輪に細かなトルク配分を行うとともに、滑りやすい路面の時はスリップ抑制と安定性向上のため後輪駆動力を高め、滑らない路面の時は実用燃費向上を図る為後輪駆動力を下げる電子制御式カップリング機構を用いた「ダイナミックトルクコントロール4WD」が採用されているほか、ディファレンシャルギアをボディ側に取り付けられたことでリアサスペンションを2WDと同じくトーションビーム式サスペンションが装着された。なお、4WD用のリアデフはド・ディオンアクスルが用いられる。ハイブリッド車は2WDのみとなる。 安全機能や先進機能も盛り込まれており、予防安全機能「スマートアシスト」や運転サポート機能「スマートアシストプラス」で構成された「次世代スマートアシスト」も採用されており、ロッキーでは、後方確認サポートの機能となるBSM(ブラインドスポットモニター)とRCTA(リアクロストラフィックアラート)が追加された。2021年11月の一部改良では、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキが夜間の歩行者検知にも対応し、標識認識機能は最高速度と一時停止に対応。さらに、路側逸脱警報機能、ふらつき警報機能も追加された。 また、「つないでサポート」・「見えるドライブ」・「見えるマイカー」・「つないでケア」で構成された「ダイハツコネクトサービス」、車内Wi-Fiサービス「ダイハツWi-Fi」、スマホアプリ連携の3つのサービスで構成された「ダイハツコネクト」に対応する(サービスを利用するには、メーカーオプションの「スマホ連携ディスプレイオーディオ」又は販売店オプションの「ダイハツコネクト」対応ナビゲーションを装着する必要がある)。
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