2代目 60型系 (1960年-1980年)
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「日産・パトロール」の記事における「2代目 60型系 (1960年-1980年)」の解説
1960年(昭和35年)10月、モデルチェンジ。先代のジープ亜流を脱し、ランドローバーSr I - Sr IIA にも通じる、大きな箱形フロントフェンダーを持つスタイルへ変更される。 トヨタ・ジープBJ型の後継であるランドクルーザーは、1972年(昭和47年)からステーションワゴンを別型式(別系列の55型)としたが、パトロールはホイールベースや車型に関わらず全てが同じ「60」型系で、これらの違いはアルファベットを用いた特徴記号で区別している。 消防用シャーシは「ファイヤーパトロール」の名で販売され、山間部や積雪地にとどまらず、大排気量エンジンを生かしたA2級ポンプの放水能力を買われ、広く全国に配備されていた。ファイヤーパトロールには、前輪の駆動装置を省いた二輪駆動仕様があり、4×4のバッジ、トランスファーレバー、副変速機レバー、フロントアクスルのデフがないことが識別点となる。一方、ポンプへの動力を断続するPTOレバーはすべてのファイヤーパトロールに備わる。 これとは別に、通常の幌型パトロールも消防指揮車として、都市部を含む多くの消防署に配備されていた。 1980年(昭和55年)、3代目パトロール(日本名;160型系「サファリ」)の発表に伴い、生産終了となった。 2000年代には消防署配備の車両は殆どがキャブオーバー車に更新され、その後それらに四輪駆動モデルが追加されると、山間地や降雪地の消防団でもキャブオーバー車の配備が進み、後継のサファリ消防車やランドクルーザー消防車など、ボンネット型消防車の採用は減っていった。また、途上国への中古車輸出ルートができたことで、国内の旧い四輪駆動車や消防車は急速に数を減らし、ファイアーパトロールは限られた消防団と事業所(企業内)の自衛消防組織の配備車や、自動車博物館、旧車愛好家が所有する程度しか日本国内に残存していないと推測される。
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