2代目 AA5PA/AA6PA型(1989年-1995年)
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「マツダ・キャロル」の記事における「2代目 AA5PA/AA6PA型(1989年-1995年)」の解説
1989年(平成元年)10月製造・販売開始。当時のマツダは軽自動車用シャシーを自社開発出来るほどの業績ではなかったためスズキのアルトとF5B / F6Aエンジンや、プラットフォームを共通とし、内外装を独自デザインで開発する。 復活にあたっては新規販売チャネル「オートザム」を設立し、チャネル基幹車種として発売。商用車(軽ボンネットバン)を設定しない、3ドアセダン(ハッチバック)のみの構成となった。そのため、当時のオートザム店の広告などでは軽乗用車の利点(新車3年車検など)をアピールしていた。 丸くファンシーなスタイルは日産自動車のパイクカー(Be-1、パオ等)をも彷彿とさせ、特に女性から支持され、ヒットモデルとなり、ミスタードーナツでのノベルティーグッズ(キャンディーポット)にも採用されたこともある。また当時としては三菱・ミニカと同じく全高も高めにとられていた。ヒットモデルとなったものの、元々利益の少ない軽自動車という性格上、後に起きたクロノスの悲劇によるマツダの倒産危機を脱却するにまでには至らなかった。 当初、F5Bエンジン搭載の550cc仕様であったが、軽自動車の規格改定によりF6Aエンジン(SOHC52馬力)660ccを搭載し、前後バンパーが大型化される。 当初は4MTも存在していたが、1991年のマイナーチェンジでMTは全車5MTとなった。 660(F6A)前期、後期とヘッドランプ、リアコンビランプ形状、バンパー含むマスク形状、ドア内サイドインパクトバー、後部席三点シートベルト等に変更が加えられ、SOHCターボや4WD、キャンバストップ(電動式も存在する)、特徴的なルーフスポイラー、フロントグリル埋め込み型フォグランプも無色/黄色と選択可能なシールドビーム型や2灯中央に寄り、格子状にエアインレットの開いたターボ車専用のものやすっきりしたスタイルのNA車用プロジェクタ型(前期/後期とボンネットの寸法で形状が違う)でそれぞれ差別化されたアクセサリー(ドアガラスユニットの例では組み込み仕様と後付オプション仕様にまで細分化される)、グレードも豊富に設定。これ以後、前期型には無かった「ミレディ」等オプションを充実させたモデルや、リヤセクションがハイルーフ化された専用スロープ付きの車いす対応福祉車両も発売される。 アフターマーケットではこのルーフスポイラーを「キャロスポ」と称し、一枚羽のNA用、両端が湾曲、中央が底面に隆起したハイマウントストップランプ付きのターボ用とあり、カプチーノやAZ-1等に後付け流用されることが多い。 1995年9月に生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 1995年10月に3代目と入れ替わって販売終了。
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