2あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:16 UTC 版)
「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の記事における「2あらすじ」の解説
プロヴィデンスのベネフィット・ストリートに建つシャリエール館の主、ジャン=フランソワ・シャリエール医師が、1927年に死去する。彼は多額の金銭と引き換えに家の長期保存を要求し、いずれ相続親族が現れると遺言を残す。幽霊屋敷として噂されつつも、遺言は執行され家は保管される。 3年後の1930年、古物収集家のアリヤ・アトウッドは、シャリエール館に魅せられて借り受ける。アリヤは前の住人であるシャリエール医師が爬虫類、ワニや古代の恐竜について研究していたことを知り、彼の経歴に興味を抱き、調査を始める。屋敷が1700年頃に建てられたこと、医師が推定80代で死んだことを突き止めるが、医師の生年がわからなかった。そこでフランスに問い合わせたところ、17世紀の同姓同名の医師の回答が来たため、彼ではなく同名の先祖であったと落胆する。手段を変えて弁護士に問い合わせても、弁護士は手紙と報酬振込のやり取りがあったのみで、医師と会ったことがないという。遺言に予告されている、医師の親族についても何もわからない。 病床の友人ギャムウェルは、己が医師を最後に見たのは1907年のことと証言する。ギャムウェルは「20歳のときに初めて医師に会い、そのとき医師は80歳ほどに見えた」「20年前に見かけたときも80歳に見えた」と言う。医師が死んだのはそのさらに20年後なのだから、アリヤは友人の記憶が病で混乱しているのだと結論付ける。また近所のコベット老婦人からは、あんな家に長く住んではいけないと忠告を受ける。医師の研究資料を調べると、古代宗教や、異種族「深きものども」の寿命データなど長寿・長命の研究が記録されており、医師が「自分の寿命を延ばしたい」と考えていたことが判明する。 アリヤは屋敷で、まるで爬虫類の麝香のような異臭を嗅ぐようになる。そんなある日、屋敷に侵入者が入り、書類が持ち去られる事件が発生する。現場には非人間じみた足跡が残されていた。アリヤはなぜ書類が狙われたのかわからなかったが、賊対策に拳銃を購入する。侵入者は再び現れ、人間ならぬおぞましい姿を目撃したアリヤは、すぐさま発砲する。撃たれた人外は逃げ、アリヤが血痕を追うと井戸の中へ。さらに井戸には梯子がかかっており、壁面から伸びるトンネルは、シャリエール医師の墓へと繋がっていた。濃厚な臭いにむせ返りながら、アリヤが棺を開けると、今死んだばかりの、人間と鰐を混淆したような生物が横たわっていた。 アリヤは、怪物の正体が蘇ったシャリエール医師であることを理解し、卒倒する。医師の同名の先祖はずっと生きていた医師本人に他ならず、遺言でいずれ家の相続人が現れると残していたのも、冬眠から目覚めた自分が再来するという意図であった。アリヤは屋敷を捨てて逃げ出し、長い年月が経った後にようやく証言をする。
※この「2あらすじ」の解説は、「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の解説の一部です。
「2あらすじ」を含む「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の記事については、「ラヴクラフトとダーレスの合作作品」の概要を参照ください。
2あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 00:26 UTC 版)
「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「2あらすじ」の解説
タイタスは陸軍省で暗号解読やオカルト関係の特殊な仕事に従事していたが、終戦に伴い失職する。翌1946年1月、タイタスはジュリアン・カーステアズの秘書として、彼の屋敷で膨大な蔵書の整理をする仕事を得る。 数秘学を学んだタイタスは、面接で用心して生年月日を偽る。しかし仕事を進めるにつれ、タイタスには薬物を盛られたり催眠術をかけられている可能性が浮上し、雇用主に警戒を抱くようになり、友人らの協力を得て対策を打つ。また屋敷内では、奇妙な虫を見かける。 さらに郵便受けの手紙を盗み見たことで、カーステアズがタイタスの戸籍を密かに調べていたことが判明する。役所からの調査報告には「カーステアズが遺産継承者として、タイタス・クロウという人物を探していること」が書かれ、続いて「当該年月日生まれの同姓同名の該当者なし。別年月日なら該当者1名」と報告されていた。タイタスはカーステアズに、役所を装った偽電話をかけて「(偽生年月日の)タイタス・クロウが実在する」と虚偽報告をする。 聖燭祭前夜にあたる2月1日、カーステアズは弟子たちと共に転生の儀式を始め、タイタスは催眠術にかかっているふりをしながら彼らのもとに赴く。土壇場で真相を暴露されたカーステアズは驚愕し、転生を強行しようとするも、妖蛆たちを従わせることはできず、自滅する。タイタスにとって、この戦いは、以降の人生を方向づける決定打となる。
※この「2あらすじ」の解説は、「タイタス・クロウの事件簿」の解説の一部です。
「2あらすじ」を含む「タイタス・クロウの事件簿」の記事については、「タイタス・クロウの事件簿」の概要を参照ください。
- 2あらすじのページへのリンク