2『妖蛆の王』
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「タイタス・クロウの事件簿」の記事における「2『妖蛆の王』」の解説
ようそのおう、原題:英: Lord of the Worms。1981年2月から3月にかけて執筆され、1983年の『ウィアードブック17号』に掲載された。 作中時1946年・タイタス29歳と、タイタスの若いころの活躍を描いたエピソードである。ラムレイが他の中短編の合間に書いたものであり、編集者の要求に応じて急いで完成させたもの。ラムレイ自身、タイタスの中短編から一編を選ぶならば本作を挙げると語っており、またラヴクラフト作品とは全く主人公像が異なることが現れており「決して恐怖に屈したり逃げ出したりすることがない」と評している。 朝松健は、初期タイタス作品よりも格段にクオリティが上がっていると評しており、よくある作品から、ラムレイ自身の創意にあふれた作品になったという旨の解説をしている。 タイタス後年の作品で登場する文献は、この戦いでの戦利品と目される。執筆されたのは本作の方が後なので、アイテムの入手秘話という位置づけである。特に文献「妖蛆の秘密」には、19世紀英訳版の存在が追加され、以後のクトゥルフ神話資料にも導入されることとなる。
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