169系充当後
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169系急行「信州」1978年 横川 - 軽井沢 169系急行「妙高」1982年7月 1968年より協調運転対応の169系量産車はクモハ169形+モハ168形ユニット25組50両とクハ169形24両を新製、改造車はサロ165形→サロ169形が19両、サハシ153形→サハシ169形が10両、計103両が長野運転所に配置された。 1968年10月1日ダイヤ改正より新前橋電車区165系を充当する「軽井沢」を除く信越本線電車急行は、ビュフェ車込み9両基本編成+3両付属編成の169系最大12両編成での運転となり、「高原」「志賀」の愛称を「信州」に、「丸池」「とがくし」を「妙高」に統合した上で以下の列車に充当された。 上野 - 長野・湯田中:「信州」定期6往復(湯田中発着は2往復)・季節1往復 定期6往復中2往復は季節列車扱いで長野 - 田口(現・妙高高原)間延長運転を設定。 上野 - 直江津:「妙高」定期2往復・季節1往復 夜行1往復は寝台車連結のため従来からの客車列車での運転を継続 1969年10月1日ダイヤ改正に合せてクモハ169形+モハ168形ユニット2組4両とクハ169形3両の新製冷房車を増備。9両基本編成+3両付属編成最大9本とサロ169形・サハシ153形の予備車各1両ずつで計110両配置となり、「信州」は湯田中発着編成を「志賀」に分離改称。さらに2往復の季節延長運転区間を定期化し「妙高」とした結果以下の列車に充当された。 上野 - 長野:「信州」定期4往復・季節1往復 上野 - 妙高高原・直江津:「妙高」定期4往復・季節1往復 上野 - 湯田中:「志賀」2往復 なお夜行「妙高」1往復は引き続き客車での運転を継続。 1972年3月15日ダイヤ改正では新前橋電車区所属の165系を充当する「軽井沢」がサロ165形1両を減車した7両編成とし季節列車化。上野 - 金沢間客車急行「白山」を489系電車により特急に格上げ。さらに同年11月には車両落成を待って妙高高原発着季節「妙高」1往復を「白山」格上げに発展的解消となったことから、昼行「妙高」は定期4往復となった。 1973年10月1日ダイヤ改正では「信州」1往復が軽井沢 - 長野間普通列車化されたが、季節列車定期化ならびに1往復増発により6往復化。また長野 - 妙高高原間季節延長運転が1往復で再設定された。 1975年3月10日ダイヤ改正では従来は尾久客車区東大宮派出所(現・大宮総合車両センター東大宮センター)で滞泊となる編成を下り最終「あかぎ」と翌早朝の上り普通列車への充当を開始。また同年7月1日より「あさま」運用を横軽協調運転に対応した189系直流特急形電車へ置換えを実施。さらに1976年11月30日には「信州」「妙高」のビュフェ営業を終了。サハシ169形は営業休止のまま編成に組成されたが、1978年8月から9月にかけて外され最大11両編成となり、松本運転所に転出した5も含め1979年にまで全車廃車廃形式となった。 このほか1977年7月25日に発生した脱線事故でモハ168-5が1978年3月10日付で廃車。ユニット相手方を失ったクモハ169-5は保留車となった 1978年10月ダイヤ改正では「信州」1往復を特急「あさま」に格上げ。「信州」は1往復減の5往復となり、「志賀」1往復は季節列車化された。また本改正では余剰車が発生し8両が松本運転所へ転出し中央東線急行に転用された。 この時点で長野配置車は基本8両+付属3両の11両編成x7本で運用充当。いずれの編成にも入らない予備車兼波動輸送対応用クモハ169形+モハ168形+クハ169形3両編成x3本ならびにサロ169形4両、さら保留車のクモハ169-5により総計91両となった。 1982年7月に大規模な故障によりクモハ169-9が廃車となったが、ユニット相手方を失ったモハ168-9は保留車のクモハ169-5とユニットを組み直し運用復帰。クハ169-9と3両編成を組成し同年11月に松本運転所へ転出。1986年11月には幕張電車区へ転出した。 東北新幹線の本格稼働ならびに上越新幹線開業に伴う1982年11月15日ダイヤ改正ではサロ169形1両を減車し基本7両+付属3両の10両編成に短縮した上で以下の変更を実施 「信州」は4往復削減の上3往復は軽井沢 - 長野間普通列車もしくは快速列車化 昼行「妙高」2往復は「あさま」格上げで全廃 「志賀」全廃により長野電鉄乗入終了 「あかぎ」185系新特急格上げに伴い間合い運用充当を終了 この結果として余剰車が大量発生。減車となったサロ169形は1978年の松本転出車を含み12両が廃車。クモハ169形+モハ168形+クハ169形の3両編成x9本計27両が松本運転所へ転出した。1985年3月14日ダイヤ改正で「信州」が全廃。このためサロ169形は全車廃車となり、残存したクモハ169形+モハ168形+クハ169形の一部は松本運転所へ転出。この結果長野配置車は3両編成x7本計27両まで減少した。また客車で運転されていた夜行「妙高」1往復の充当車両老朽化により169系化されることになり、クモハ169形+モハ168形+クハ169形x3編成のモノクラス9両編成で置換えた。 1986年11月1日ダイヤ改正で「妙高」は「あさま」と共通運用になり189系9両編成による運転に移行。これにより信越急行での169系定期運用は終了した。 長野運転所169系信越急行編成の推移 ← 上野 長野・妙高高原・直江津・湯田中 → 1968年10月1日 - 1978年9月30日の編成 クモハ169 モハ168 サロ169 サロ169 サハシ169 クハ169 クモハ169 モハ168 クハ169 + クモハ169 モハ168 クハ169 1978年10月1日 - 1982年11月14日の編成 クモハ169 モハ168 サロ169 サロ169 クハ169 クモハ169 モハ168 クハ169 + クモハ169 モハ168 クハ169 1982年11月15日 - 1985年3月14日の編成 クモハ169 モハ168 サロ169 クハ169 クモハ169 モハ168 クハ169 + クモハ169 モハ168 クハ169 1985年3月15日 - 1986年10月31日の「妙高」編成 クモハ169 モハ168 クハ169 クモハ169 モハ168 クハ169 クモハ169 モハ168 クハ169 備考 「妙高」9両編成を除き上野方9両が基本編成。長野方3両が付属編成。
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