頼朝との対立とは? わかりやすく解説

頼朝との対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:05 UTC 版)

源義経」の記事における「頼朝との対立」の解説

平氏滅ぼした後、義経は兄・頼朝対立し自立志向したが果たせ朝敵として追われることになる。 元暦2年1185年4月15日頼朝は内挙を得ず朝廷から任官受けた関東武士らに対し任官罵り、京での勤仕命じ東国への帰還禁じた。また4月21日平氏追討侍所所司として義経補佐務めた梶原景時から、「義経はしきりに追討の功を自身一人の物としている」と記した書状頼朝届いた一方義経は、先の頼朝命令重視せず、壇ノ浦捕らえた平宗盛・清宗父子護送して5月7日に京を立ち、鎌倉凱旋しようとした。しかし義経不信を抱く頼朝鎌倉入り許さず宗盛父子のみを鎌倉入れた。 このとき、鎌倉郊外山内腰越現神奈川鎌倉市)の満福寺義経留め置かれた。5月24日頼朝対し自分叛意のないことを示し頼朝側近大江広元託した書状腰越状である。 義経頼朝怒り買った原因は、『吾妻鏡』によると許可なく官位受けたことのほか平氏追討にあたって軍監として頼朝に使わされていた梶原景時意見聞かず独断専行で事を進めたこと、壇ノ浦の合戦後に義経が範頼の管轄である九州越権行為をして仕事奪い配下東国武士に対してわずかな過ちでも見逃さずこれを咎め立てするばかりか頼朝通さず勝手に成敗し武士達の恨みを買うなど、自専振る舞い目立ったことによるとしている。主に西国武士率いて平氏滅亡させた義経多大な戦功は、恩賞求めて頼朝に従っている東国武士達の戦功機会を奪う結果になり、鎌倉政権基盤となる東国御家人達の不満を噴出させた。 特に前者許可無く官位受けたことは重大で、まだ官位与えることが出来地位にない頼朝存在根本から揺るがすのだった。また義経性急な壇ノ浦での攻撃で、安徳天皇二位尼自害追い込み朝廷との取引材料成り得た宝剣紛失したことは頼朝戦後構想破壊するものであった。 そして義経兵略声望法皇信用高め武士達の人心集めることは、武家政権確立目指す頼朝にとって脅威となるものであった義経壇ノ浦からの凱旋後、かつて平氏院政軍事的支柱として独占してきた院御厩司に補任され、平氏捕虜である平時忠の娘を娶った。かつての平氏伝統的地位を、義経継承しようとした、あるいは後白河院継承させようとした動きは、頼朝容認出来るものではなかったのである結局義経鎌倉へ入ることを許されず、6月9日頼朝義経対し宗盛父子平重衡を伴わせ帰洛命じると、義経頼朝深く恨み、「関東に於いて怨みを成す輩は、義経に属くべき」と言い放った。これを聞いた頼朝は、義経所領ことごとく没収した義経近江国宗盛父子斬首し、重衡重衡自身焼き討ちにした東大寺送ったこのような最中8月16日には、小除目があり、いわゆる源氏六名叙位任官一人として伊予守兼任する9月2日平時忠5月20日配流決定出されていたにも関わらず義経の舅となった縁によって未だ京に滞在していることにより、頼朝怒り買っている。頼朝は京の六条堀川屋敷にいる義経様子を探るべく梶原景時嫡男・景季を遣わし、かつて義仲従った叔父源行家追討要請した義経憔悴した体であらわれ自身が病にあることと行家が同じ源氏であることを理由断った

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