関東大震災以後の動向とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 関東大震災以後の動向の意味・解説 

関東大震災以後の動向

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:41 UTC 版)

東京都立図書館」の記事における「関東大震災以後の動向」の解説

1923年大正12年9月1日発生した関東大震災死者行方不明者10万人以上にも及び、東京府神奈川県中心に甚大な被害もたらしたが、図書館もその例外でなく、深川一橋京橋全焼をはじめ12館が焼失し罹災図書数は10万冊を超え私立大橋図書館東京帝国大学附属図書館全焼するに至った焼失免れた日比谷図書館館内では書架転倒するなど危険な状態であり、それ以前日比谷公園被災者救護拠点であって館員救護の任にあたり、また屋外新聞縦覧所設けて正確な情報の提供に努めた。この被害に対して日本図書館協会呼びかけにより外地も含む全国から2万冊の図書寄贈され被災地東京市横浜市大橋図書館協議の上配分行っている。震災後復旧向けた取り組み早くバラックによる仮設ではあったが半年以内19館の再開をみた。東京市復興計画予算縮減による後退みながら図書館建設費には大きな予算充てられ、その額は100万円、東京市継続震災復興事業費の4.32%を占めた。この継続震災復興事業費とは別に単年度予算によって焼失した7つ自由図書館の復興進められ1926年大正15年)の台南図書館皮切りに1930年昭和5年)の両国図書館完成まで建設続いたが、独立した建物用意され両国では新館完成機に有料化している。以前より独立した建物を持つ深川一橋京橋の3館は上記継続震災復興事業費によって再建され1927年昭和2年)に深川が、1929年昭和4年)に京橋区役所との合築で京橋が、1930年昭和5年)には一橋駿河台へと移転改称し、それぞれ震災前上回る規模再開し、またそれぞれの地域の特性合わせた資料充実運営目指した。一方、これら3館も日比谷図書館同様の有料制となり、サービスとして後退した面も見られた。また、新たな中央図書館構想挫折し日比谷図書館館頭の立場教育局長の下に置かれ発言力弱まる中で、1931年昭和6年)には今沢辞表提出する至った1932年昭和7年10月1日東京市では5郡82町村編入し20区編成し直し既存15区加えて35区のいわゆる大東京市」となった。このとき渋谷中野寺島西巣鴨の4町立図書館市立図書館組み入れ同年には旧品川町市立品川図書館開館させている。しかし、旧市域20に対して新市域ではわずか5館とその格差顕著であり、編入合併により人口膨れ上がったことで人口あたりの蔵書数急激に低下した。この問題対処するため市では淀橋区王子区荒川区それぞれ図書館設置しているがいずれも有料制であり、また荒川図書館戦前最後新設となったまた、本所浅草の2館も改築に伴い独立した建物用意されたがやはり有料となった日比谷図書館かねてより施設手狭で、関東大震災での損傷もあって建て替えの必要が指摘されてきたが、計画遅々として進展しなかった。1934年昭和9年全面改築方針決まったものの、事業にともなう起債認可得られず、日中戦争へと進展していく中国での軍事衝突影響で50t以上の鋼材使用禁止され改築計画中止至った1938年昭和13年)には危険施設との指摘を受け、閉館決定報道までがなされるが、これは市民猛反発もあり急遽予算組まれ応急補強なされて閉館だけは免れた

※この「関東大震災以後の動向」の解説は、「東京都立図書館」の解説の一部です。
「関東大震災以後の動向」を含む「東京都立図書館」の記事については、「東京都立図書館」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「関東大震災以後の動向」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「関東大震災以後の動向」の関連用語

関東大震災以後の動向のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



関東大震災以後の動向のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東京都立図書館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS