誕生から幼年期と青年期とは? わかりやすく解説

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誕生から幼年期と青年期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 03:52 UTC 版)

アントニオ・ヴィヴァルディ」の記事における「誕生から幼年期と青年期」の解説

1678年3月4日、イタリア・ヴェネツィアのカステッロ区に生まれる。誕生日長らく不明であったが、20世紀になって当時洗礼記録教区教会発見された。瀕死の状態で生まれたため、助産婦が仮の洗礼授け2ヶ月後5月6日生家目と鼻の先にあるサン・ジョヴァンニ・イン・ブラーゴラ教会正式な洗礼受けた。このことは、ヴィヴァルディ生まれながら病弱さを示しているとするものと、当日ヴェネツィア襲った大きな地震よるものという2つ見方がある。 父親ジョヴァンニ・バッティスタは、理髪師町医者当時理髪師簡単な外科医でもあった)として家計支えていたが、同時にヴァイオリン才能恵まれ1713年発行ヴェネツィア旅行案内パンフレットには息子アントニオ並んでヴァイオリニストとして紹介されるほどであった1685年サン・マルコ楽長になったジョヴァンニ・レグレンツィらとも親交があり、同年サン・マルコ大聖堂ヴァイオリニスト選ばれると共に、レグレンツィを代表とする音楽家組合創設メンバーのひとりになった。同じブレシア出身高名なオペラ作曲家だった副楽長のカルロ・フランチェスコ・ポッラローロとも親交があったと見られその後劇場付きヴァイオリニスト務めるようになる1676年仕立屋の娘カミッラ・カリッキヨと結婚し初め生まれた男子に、ヴェネツィア生まれ長男として代表的なアントニオ」と、3月4日祝日とする聖人ルキウス1世から「ルーチョ」の洗礼名与える。妻はアントニオの他に夭逝した子も含めて男の子5人、女の子5人を授かるが、彼らの中から音楽家誕生しなかった。幼少時から父親のもとでヴァイオリン習熟すると共に父親幅広い音楽仲間から作曲法などを学ぶ。レグレンツィとポッラローロのほか、サン・マルコオルガニストでのちの楽長になるアントニオ・ロッティ首席ヴァイオリニストジョルジョ・ジェンティーリ1699年までサン・マルコチェリスト務めていたアントニオ・カルダーラ、ポッラローロの息子1702年から父の任務引き継ぎロッティ後任楽長になったアントニオ・ポッラローロなど、さまざまな音楽家ヴィヴァルディ影響与えていたと考えられている。 庶民階級ヴィヴァルディが、やがて世に出てさまざまな階級の人と引け目なく交わるには、聖職者になるのがもっと確実な方法だった。1688年10歳当時サン・マルコ大聖堂サン・マルコ広場挟んで向かい合って建っていたサン・ジェミニアーノ教会付属学校入学しその頃サン・マルコ見習いヴァイオリニストになる。12歳で父と共演し13歳劇場ヴァイオリニスト仕事をする父の代理をしばしば務めるようになる1693年15歳剃髪し1699年21歳下級叙階得て1700年22歳助祭となり、翌1703年3月25日に、25歳司祭叙階される。彼は「赤色」に因むRossi(ロッスィ)の綽名呼ばれた父親同じく赤い髪であったために、「赤毛司祭Il Prete Rosso(イル・プレーテ・ロッソ)と呼ばれた司祭叙階得た1703年ピエタ音楽教師となる9月までの間に、『トリオ・ソナタ集』作品1をイタリア出版社ジュゼッペ・サーラから出版する、この曲集はアルカンジェロ・コレッリの『作品1』から『作品4』と同じ様式の3声のソナタで、当時流行沿ったものであり、1700年出版されコレッリ作品5『12ヴァイオリン・ソナタ集』同様、12曲目スペイン舞曲の《ラ・フォリア》を主題とした曲になっていた。この曲集は、父と同じブレーシャ出身ヴェネツィア貴族アンニーバレ=ガンバーラ伯に献呈され、出版費用伯爵負担した。この曲集は1705年出版社費用負担再版された(従来はこの版が初版見做されていた)ことから、十分な販売実績示し、それがヴィヴァルディ音楽家への道目指す理由になったとも考えられる作品1は1712~1713年アムステルダムで1715年パリ再版されている)。 従来ヴィヴァルディは、生まれつき喘息思われる持病があり、特に司祭としてミサ説教立っている時に発作が起こると、ミサ続行が困難と成ることがたびたびあり、同年9月にはミサ挙げることを免除され平服在俗司祭となった本人の手紙で主張され、そう考えられていたが、実際司祭職務免れるための方便だったとも推測されている。

※この「誕生から幼年期と青年期」の解説は、「アントニオ・ヴィヴァルディ」の解説の一部です。
「誕生から幼年期と青年期」を含む「アントニオ・ヴィヴァルディ」の記事については、「アントニオ・ヴィヴァルディ」の概要を参照ください。

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