茨城方言とは? わかりやすく解説

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茨城弁

(茨城方言 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 08:41 UTC 版)

茨城弁(いばらきべん)は、茨城県で話される日本語の方言である。茨城県は常陸国と下総国北部(千葉県より移管)で構成されており、古くより統一的な方言として扱われていたわけでなく、現在の茨城県が構成されて以降の分類である。方言学では茨城方言とも称される。


注釈

  1. ^ 濁音化の例として、「水戸」は「みど」、「頭」は「あだま」、「茨城」は「いばらぎ」などが挙げられる。
  2. ^ イとエの発音の区別が無い例として、「駅」は「いき」、「色鉛筆」は「えろいんぴつ」、「蝿」は「はいめ」などが挙げられる。
  3. ^ 関東圏では一律に殴ることを「ぶっとばす」と言うが、茨城では「ぷっとばす」や「ぷっくらす」とも言う。ブの音が語中ではなく、例外的に語頭で半濁音化する。
  4. ^ 歌うのタ音は、茨城弁においては濁音化してダに変化する。
  5. ^ 「関東べい」は、関東はもとより東北地方にかけて広く行われている。
  6. ^ 発音(音韻)節の『か行・た行の濁音化』を参照。

出典

  1. ^ a b c d e 小野寺敦 監修 『茨城「地理・地名・地図」の謎』 (2014, pp. 10–13)
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj 川嶋秀之「茨城県」『都道府県別 全国方言小辞典』三省堂 2002、38-41頁。
  3. ^ 大橋勝男「関東地方域方言分派論」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、443-452頁。 - 『方言学論叢I 方言研究の推進』、三省堂(1981年6月)よりの孫引き
  4. ^ 金澤直人 1998, pp. 99–100.
  5. ^ 金田一春彦「関東平野地方の音韻分布」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、43-44頁。 - 『方言研究』8号、日本方言学会(1943年11月)よりの孫引き
  6. ^ a b c d 金澤直人 1998, pp. 85–86.
  7. ^ a b c d 金澤直人 1998, p. 87.
  8. ^ a b c 金澤直人 1998, p. 83.
  9. ^ a b 金澤直人 1998, p. 84.
  10. ^ 金澤直人 1998, pp. 87–88.
  11. ^ a b c 金澤直人 1998, pp. 84–85.
  12. ^ a b 金田一春彦「関東地方に於けるアクセントの分布」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、215-216頁。 - 『日本語のアクセント』、中央公論社(1942年4月)よりの孫引き
  13. ^ 金澤直人 1998, p. 91.
  14. ^ a b c d e f 金澤直人 1998, p. 95.
  15. ^ 飯豊毅一 1998, p. 23.
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  18. ^ a b c 金澤直人 1998, p. 97.
  19. ^ a b c 田口美雄「茨城言語法二三の考察」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、304-306頁。 - 『方言研究』10号、日本方言学会(1944年7月)よりの孫引き
  20. ^ 加藤 1986, p. 79.
  21. ^ a b 金澤直人 1998, p. 99.
  22. ^ a b c d e f g 徳川宗賢「利根川流域における単語の分布」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、396-399頁。 - 『人類科学』21号、九学会連合(1969年3月)よりの孫引き
  23. ^ a b 柏村祐司『なるほど宇都宮 歴史・民俗・人物百科』随想舎、2020年4月25日、163頁。ISBN 978-4-88748-382-8 
  24. ^ a b c d e f g h i j k l m 東條操「関東地方の方言分布」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、3-22頁。 - 『垣内教授還暦記念論文集日本文学論攷』、文学社(1938年1月)よりの孫引き
  25. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 宮島達夫「方言の語イ体系-茨城方言の形容詞を例にして-」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、373,378-386頁。 - 『国語学』36集、武蔵野書院(1959年3月)よりの孫引き
  26. ^ a b 井上史雄・加藤正信・高田誠・徳川宗賢「利根川流域の語の分布」『関東方言考 (1)』ゆまに書房 1995、443-452頁。 - 『利根川-自然・文化・社会-』、平凡社(1971年3月)よりの孫引き





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