第2部 「霊」とは? わかりやすく解説

第2部 「霊」(スピリット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 07:17 UTC 版)

レインマン (漫画)」の記事における「第2部 「霊」(スピリット)」の解説

再び最合招き受けた超心理学研究所面々は、北関東の某県に足を運ぶ。10年前惨劇以降廃村となったこの災害犠牲になった人間の霊魂が残っていると言われ、かつて超心理学研究所調査訪れたことがあった。ビル崩落事故により再出発考えた最合は自らの原点立ち戻ることを考え、かつての瀑達の調査にも同行した霊能者深森清華交えて亡くした家族の霊を呼び寄せる降霊会開こうというのだった10年前北関東一帯襲った豪雨は、土砂災害だけでなく病弱だった賽木の一人娘の命をも奪った深森自身霊能力最合家族と賽木の娘を呼び寄せる豪語するが、瀑は霊魂存在否定する。羊ヶ山団地調査において賽木は霊とは異常な死に方をした人間意識空間に遺した痕跡ではないかという仮説立てたが、瀑はその説を一歩押し進め、霊とは並行世界分岐点刻まれ人間残像であると捉えた。あくまで霊の実在主張する深森は瀑に反発し霊能者らしい直感で爆を「世界変えることのできる人間」と見抜き10年前豪雨災害を瀑によるもの糾弾する無論瀑に心当たりはなく、考えられるとすれば兄である漣の存在だった。あるいは漣にも瀑と同様に並行世界接触できる能力があったのかもしれない10年前豪雨少年時代の漣が「世界フレーム」をずらし、並行世界招き寄せて起こしたものなのだろうか。 続く幽霊屋敷調査でも、瀑は心霊現象並行世界の関係に迫る。N県沢町にある蒼井戸館は日本超心理学研究草分けである蒼井戸高視博士屋敷であるが、異様な心霊現象体験する者も多くホラースポットとして知られていた。調査過程人体実験多く人間殺害されていたことが判明し殺されていった者達の怨恨立ち籠めるような屋敷空気超心理学研究所所員達をも圧迫する。が、瀑は霊とは並行世界最後の瞬間生きる犠牲者達の姿だと看破する。強い感情抱いたまま死に直面した者の姿が電磁波信号となってこの世界渡ってきたものであり、人間意識霊魂として死後も遺って影響を及ぼすということはない。幽霊屋敷調査もやはりそのような結論で終わるものの、しかし瀑にとって重大な収穫があった。蒼井博士は瀑の曽祖父である医学者雨宮流洋(るよう)と旧知であり、瀑は書庫蔵されていた流洋の著作手に入れる。自らの家系起源を辿るうちに慈雨祈願する雨宮神社行き当たった流洋は、天候変えてを呼ぶ「雨乞い」の存在着目し神ならぬ身天候変えるその力を考察した研究』を著した雨乞い呼び寄せる田地豊かな実りもたらすのみならず時に世界変え歴史をも大きく変える。あるいはその異能は、並行世界接触して世界フレームずらして行われたものかもしれない呼び世界変え、神に通じ特異な力を備えた人間を、流洋は「レインマン人)」と呼んだほどなく瀑は、近隣N県湍科市で「サヴァン症候群」を研究する祖父雨宮濠重ごうじゅう)と会い、ついに自らの謎に解答を得る。サヴァン症とは脳障害により超人的な能力を持つ症例であり、症例者は常人離れした記憶力計算能力を持つ。濠重は、脳とは並行世界との接触を遮る一種制御装置であり、脳機能障害のあるサヴァン人々は、レインのような並行世界自分力を借りて超人的な力を得ていると考察する。そして脳を全く持たない人間こそが究極サヴァンであり、並行世界繋がって世界フレーム変え天候はおろか世界そのものをも改変できる「レインマン」であると語る。太古の昔より受け継がれてきた子孫守ろうとする生物本能無意識より意識発生させて文明社会築きついには意識の力で世界変え得るレインマン誕生させた。濠重は、そうした「超母性」ともいえる生物本能によって生まれてきたレインマンである自らを強く自覚するべきと瀑に説く。やがて死んだはずの漣が瀑の前に現れる。やはり瀑と同様にレインマン能力持っていた漣は自殺遂げた後に並行世界移動し自身意識触媒人間憑依させて再びこの世界現れのだった。なぜ別世界行ったのかという瀑の問いかけに、漣は「滅びようとする世界捨てた」と応える。瀑の生きるこの世界破滅に向かって進みつつあり、自分はそれを捨てて別世界逃げたのだと告げる。世界改変することのできるレインマンでも救うことのできない絶望的な破局が、これからこの世界訪れようとしている。 レインマン能力駆使して追跡戦の後、漣は今一度並行世界にその姿を消した

※この「第2部 「霊」(スピリット)」の解説は、「レインマン (漫画)」の解説の一部です。
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