第四期・復興・近代化期とは? わかりやすく解説

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第四期・復興・近代化期(1945 - 1964年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 19:43 UTC 版)

端島 (長崎県)」の記事における「第四期・復興・近代化期(1945 - 1964年)」の解説

終戦直後朝鮮人中国人帰国や生活に困窮した労働者島外離脱のために一時的に人口激減するが(なお、1945年当時端島人口データは、終戦混乱期ということもあり、国勢調査データで1,656人、高島町端島支所データで4,022人と大きな乖離があり、あまりあてにならない)、1945年10月石炭生産緊急対策要綱による復興資金供給、さらに1948年GHQによって輸入砂糖出炭奨励特配が行われ、また復員者の帰還によって1948年以降には逆に人口急激に増加する同時に住宅不足が深刻化する。 この時期には設備近代化同時に労使関係近代化が行われた。1946年には端島炭鉱労働組合結成され組合闘争結果として賃金上がり、ますます転入者増えた賃金の上昇と同時に炭坑稼働率は下がり、余暇増えた遊び場ブランコ設置され住みやすくなった。特に1955年海底水道開通で、いつでも真水風呂入れるようになるなど生活環境劇的に改善した島内には3つの共同浴場存在し職員風呂と坑員風呂の区別があったが、これも労働組合結成直後起こった差別撤廃闘争解消するなど、戦前からあった職員と坑員の差別戦後から閉山期にかけて段階的に解消されていった。 しかし、住宅問題労使タブーであり、会社職員上層の広い部屋あてがわれ一般の坑員に中層のやや狭い部屋あてがわれ下請け労働者下層のとても狭い部屋あてがわれると言う区分労働組合黙認された。住宅規模住人家族数にはあまり考慮払われておらず、勤続年数職階など住人ランク応じたものがあてがわれており、住宅に関して歴然とした階級社会であった。海が荒れると潮が建物乗り越えて上から降る「塩降街」の狭い坑員合宿単身坑夫らが共同生活をしている一方で、砿長の自宅5号棟)は波のかからない高台一軒家にあり、全ての一般坑員が3つの浴場共同利用している一方で、砿長の自宅には個人用風呂があった(1952年当時端島における風呂の数は、一般坑員・職員向けの共同風呂が3か所、上級職員来客向けのクラブハウス7号棟)の風呂、砿長の自宅風呂、計5か所)。 また、会社立場からは、稼働率低さ労働者流動性の高さ、出炭量の低さ問題となった労働法整備などによって、労働者労働時間制限されたため、戦時中比べて人口急激に増加したにもかかわらず石炭生産量大きくダウンした。「食った遊んだりする分しか働かない単身者ではなく家族持ち多く採用する」「掛売制の採用商品代金後払いとすることで、代金払いきるまで半永久的に島外出られなくする納屋制度の手法)」「設備機械化による合理化」などの対策提案されたが、労働組合との関係もあり、この時期はあまりうまくいかなかった。 人口最盛期迎えた1960年昭和35年)には5,267人の人口があり、人口密度83,600人/km2と世界一誇り東京特別区の9倍以上に達した炭鉱施設住宅のほか、高浜村役場端島支所1947年 - 1955年)→高島町端島支所1955年 - )・小中学校店舗常設店舗のほか、島外から行商人多く訪れていた)・病院外科分娩設備もあった)・寺院泉福寺」(禅寺だがすべての宗派扱っていた)・映画館昭和館」・理髪店美容院パチンコ屋雀荘社交場スナック)「白水苑」などがあり、島内においてほぼ完結した都市機能有していた。ただし火葬場墓地十分な広さ設備のある公園島内になく、これらは端島高島の間にある中ノ島に(端島住民のためのものが)建設された。 1951年には坑内ガス突出事故発生している。

※この「第四期・復興・近代化期(1945 - 1964年)」の解説は、「端島 (長崎県)」の解説の一部です。
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