科学の擁護者としての活躍とは? わかりやすく解説

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科学の擁護者としての活躍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:02 UTC 版)

ジョゼフ・バンクス」の記事における「科学の擁護者としての活躍」の解説

帰国後、ロンドンに身を落ち着けたバンクスは、太平洋航海収集した膨大な植物・動物標本加えパーキンソンによって描かれた約1500の絵を元に、ソランダーとともに植物図譜』の制作取りかかった。この図譜1782年にソランダーが死去したこともあって、バンクス生前完成することはなかったが、約200年経った198081年に、彼らが残した標本銅版元に大英自然史博物館によって『バンクス植物図譜』の名前で100部のみ製作された。 1774年王立協会評議員にはじめて選出されその後1778年11月王立協会会長選出される と、その後41年間、死ぬまで会長職を続けた1781年には準男爵称号得た1779年3月、ドロテア・ヒュージセンと結婚し、ソーホースクエアに終の住処となる邸宅構えた。妹のサラは、終生バンクス夫妻同居した。バンクスはこの邸宅に、科学者学生など多く知識人や、外国からの賓客などを頻繁に招じ入れた。ソランダーらが、バンクス収集品蔵書などのコレクション管理論文作成あたった王立協会会長バンクスは、イギリス科学界の牽引者の1人となった。とくに、国王ジョージ3世アドバイザーとして、1773年キューガーデン顧問となったのをきっかけに同園の発展尽力したバンクス世界各地探検家植物学者派遣して植物収集しキューガーデン世界屈指の植物園育て上げた多く植物が、キューガーデン収集活動通じて西欧紹介された。このために、ジョージ・バンクーバーウィリアム・ブライバウンティ号の反乱で有名)らの多く探検航海バンクス企画した皮肉にもブライ二度目反乱遭うことになるニューサウスウエールズ総督になるように彼を推したのも、またバンクスであった。他に、地理学者ウィリアム・スミスの、10年にわたるイングランド全図作成事業財政的に支えたのも、バンクスであったボタニー湾の名称からも察せられるように、バンクスにはオーストラリアに対して終生、強い思い入れがあり、ニューサウスウェールズ入植地のもっとも強力な擁護者であった1779年バンクス下院議会証言行ない自分の考えでは本国囚人受け入れ先として最も条件適うのは、ニューホランド当時オーストラリア呼称沿岸地域ボタニー湾である、と主張したバンクス肩入れその後一向に衰えずその後20年間、入植地発展尽力し続けた実際、彼はオーストラリア諸問題に関する英国政府総合顧問務めた入植地農業貿易発展に対して助力惜しまず初期自由移民航海にも便宜図ったまた、オーストラリアの地にメリノ羊導入することを最初に提案したのも彼である。アーサー・フィリップ初期3代ニューサウスウェールズ総督たちは、バンクス緊密な連絡保っていた。オーストラリア探険取り組んだマシュー・フリンダースジョージ・バス、ジェームズ・グラント海軍大尉らの活躍に常に関心払っていたし、アラン・カニンガムバンクスキューガーデン植物収集のために雇用した探検家らも、オーストラリア探険史重要な足跡残した1795年7月1日バス勲章ナイト・コンパニオン章(KB)を授与され1815年には同勲章制度改定に伴いナイト・グランド・クロス章(KGC)を与えられた。 そんなバンクス50歳を過ぎて健康を損ない始め、冬になると痛風苦しむようになり、1805年以降歩行の自由を失った。それでも相変わらず意気軒昂で、考古学者協会会員になって晩年になって考古学どん欲取り組みキューガーデン発展コレクション充実のために働き続け園芸学農業発展にも尽力した。ようやく死の直前になり、王立協会会長職から退く意向示したが、彼の長年貢献尊敬の意を表した協会辞表受理拒否したバンクス1820年6月19日77歳その生涯終えたバンクス夫妻の間に子は無かった

※この「科学の擁護者としての活躍」の解説は、「ジョゼフ・バンクス」の解説の一部です。
「科学の擁護者としての活躍」を含む「ジョゼフ・バンクス」の記事については、「ジョゼフ・バンクス」の概要を参照ください。

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