相撲界との関係断絶とは? わかりやすく解説

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相撲界との関係断絶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/28 10:23 UTC 版)

吉田司家」の記事における「相撲界との関係断絶」の解説

1982年(昭和57年)、初代追風750回忌式典多く力士相撲関係者臨席の下、吉田司家行われたが、その席上25世吉田長孝は春日野理事長当時)より熊本相撲博物館建設薦めと、建設費一部寄付について打診を受ける。25世吉田長孝は当時熊本市職員であったが、この計画実現の為、当時熊本市星子敏雄同意得た上で熊本市退職財団法人設立向けて東京都内活動行っていた。 しかし1986年昭和61年5月、司家内金銭上の不祥事発覚する25世吉田長孝が上京中に宗教法人であった吉田司家事務職員野球賭博手を染め、司家の法人資金使い果たした上に、25世吉田長名義の手形を乱発して総額8億円もの借金膨れ上がっていたのである。「吉田司家不渡り出したようだ」との報を東京受けた25世吉田長孝は熊本戻って金策奔走したが、結局年内二度目不渡り出し宗教法人としての吉田司家倒産状態に陥ってしまった。 その結果25世吉田長孝と春日野理事長との会談で、横綱授与儀式全面的に協会へと委ね当面協会との関係を中断する旨を双方了解した。なお、1983年昭和58年7月推挙の第59横綱隆の里俊英までは司家も推挙式に臨席し、毎年十一月場所後に司家の土俵での奉納土俵入りが行われていたが、関係中断によって1986年7月推挙の第60代横綱双羽黒光司以降、司家は推挙式には臨席せず、司家土俵での土俵入り事実上の廃止となり、行われなくなったこれに伴い、司家が学生横綱に絹手綱授与する儀礼も、事実上廃止されている。1992年(平成4年)には司家の支援団体である司家相協会が、司家と相撲協会復縁求め10万分の署名相撲協会提出、翌1995年(平成5年)に復縁向けた協議が行われたが、結局この時には復縁実現しなかった。 かつて司家の屋敷熊本市北千反畑町中央区)の藤崎八旛宮参道脇にあり、土地1000平方メートル敷地吉田追風住宅天照大神住吉大神戸隠大神三神十三代吉追風相撲関係者崇拝神として定めたという「相撲三神」)を奉斎した神殿吉田司家宝物館土俵など建物計約200平方メートル存在していた。1990年(平成2年)、25世吉田長孝は1986年発覚した不渡り手形に伴う借金を、資産売却親類などからの借り入れによりひとまず完済していたが、その後親類からの借入金をこの司家屋敷担保にした銀行借り入れにより弁済したことが原因となり、2005年平成17年2月土地・建物熊本地方裁判所にて競売かけられ穴吹工務店高松市)に約2億円で売却された。建物はすべて取り壊され跡地には同社マンション建設された。参道面したマンション敷地内に「吉田司家跡」の石碑存在する宝物館には多数相撲関係資料美術品等が所蔵されていたが、その行方について日本相撲協会は「現在どうなっているか、まったく分からない」と述べていた。一方田原総一朗田中森一は、司家所品の多くは司家の要請受けたフィクサー許永中山段芳春仲介で、阿含宗桐山靖雄出資する形で散逸阻止動いていたという説を共著の中で述べている。 その後25世吉田長孝は相撲界への復帰と司家の権威回復目指し支援者とともに活動しており、2015年には阿蘇市阿蘇内牧温泉新たな拠点を置く計画公表同年4月阿蘇市小里において「相撲三神」の神霊熊本市から移す「仮殿遷座祭」を挙行した。司家は今後本殿土俵建設して相撲文化拠点となる施設設け相撲大会開催相撲通じた地域おこし、更に横綱奉納土俵入りなどかつての司家の儀礼復活させる構想示している。「仮殿遷座祭」には松野頼久衆議院議員佐藤義興阿蘇市長、髙島和男熊本県議会議員政界関係者出席し、司家再興への支援の意向表明したものの、こうした司家・熊本県関係者側の動き対し日本相撲協会は全く反応していない。

※この「相撲界との関係断絶」の解説は、「吉田司家」の解説の一部です。
「相撲界との関係断絶」を含む「吉田司家」の記事については、「吉田司家」の概要を参照ください。

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