相撲関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 01:08 UTC 版)
「風の市兵衛シリーズの登場人物」の記事における「相撲関係者」の解説
宗十郎(そうじゅうろう) 江戸相撲時代、鬼一と同じ荒馬部屋の兄弟子だった。ただし、年齢は同じ。おぞう勘助がひいきにしていて、甚助のつけで飲み食いしていた。しかし、十両 止まりでそれ以上出世できず、雑司ヶ谷で百姓をやっている父の具合が悪いという知らせを受けて廃業を決めた。そして、甚助には詫びを入れて借金も返したが、甚助は詫びを受け入れずに10年の年季奉公を求めた。見かねた鬼一が代わりに甚助に謝罪してくれたため、宗十郎は無事に故郷に帰れたが、そのおかげで鬼一が甚助の恨みを買うことになった。 その後、雑司ヶ谷の浪人相撲の世話役となり、やがて野相撲の興業も打つようになった。鬼一が江戸に戻ってくると、南蔵院の裏手に住まいを用意し、鬼一が江戸に残してきた家族の消息を調べてくれた。そして、今後は浪人相撲の世話を手伝ってくれるよう願った。。 又右衛門(またえもん) 江戸相撲の武甲山部屋の相撲取りで、関脇。32歳。身の丈6尺4寸(約194cm)。力は江戸相撲一と言われ強烈な張り手や突っ張りを持っているが、力任せの荒い相撲を取るため脇が甘く、下位の力士に負けることがあってなかなか大関に昇進できないでいる。 昔、新入幕の場所で鬼一と当たって破れている。そして、大名たちの御前相撲の余興で15年ぶりに再戦の機会を得た。当初は鬼一を年寄りと見て手加減をしてやると語っていたが、それぞれ25両を賭けて本気の相撲を取ろうという鬼一の挑発に乗って、手加減なしの勝負に臨む。そして、またもや敗北を喫した。 鬼一が亡くなると、江戸相撲の親方や力士たちと共に墓前に現れ、鬼一との最後の勝負が一生の宝物となったと語った後、鬼一のことを詠った甚句を披露した。 阿修羅の国助(あしゅらのくにすけ) 上州の土地相撲の相撲取り。浪人相撲として各地を巡業していた鬼一が江戸に戻る前、最後に対戦した相手。20歳前の年齢で力もあったが、勝負を焦って鬼一に敗れた。試合後、鬼一と入れ替わりに旅廻りの浪人相撲に入門し、将来は江戸相撲の武甲山部屋に入りたいという夢を鬼一に語った。 荒馬 源弥(あらうま げんや) 鬼一が23歳で入門した相撲部屋の親方。
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