異世界魔王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:52 UTC 版)
「トリニティセブン 7人の魔書使い」の記事における「異世界魔王」の解説
アビィス・トリニティ 声 - 前野智昭 年齢不明(外見年齢は18歳、のちに20代後半)、身長:185cm。専門術式は奈落術(アビス・フォール)。「書庫」は色欲(ルクスリア)で「テーマ」は虚無(ヴァニタス)、消滅(フォール)。かつての配偶者は、浅見アルル。 天空図書館において、保管された魔王兵器防衛の為に用意された数多の防衛機構の最たるものとして用意された、並行世界から限定召喚された「魔王を倒す異世界の魔王」。アラタとそっくりの顔立ちをしており、色欲の書庫の「紅の魔王」或いは「赫の魔王」を名乗る。天空に納められた魔王兵器の片割れである「赫皇剣カイーナ」を所持しているが、これはカイーナそのものが全ての時空の中でアビィスのみに許された武装であるため。あくまで防衛機構としての召喚であり、天空図書館の外に移動することは出来ない。 完全覚醒状態の魔王の写身であるため、一部の力しか発揮できないにも関わらず、その実力は一般的な魔道士を大きく上回る。アキオの故郷を「暇つぶし」を理由として滅ぼした張本人。リリスを「我が娘」と呼んでいるが、それは彼女がアビィスの元いた世界の番との間に生まれた娘であるためであり、リリスを別世界へ送ることで因果を存続させようと目論んでいた。 天空図書館の調査に訪れたリリスを「リリス=アザゼル」として捕え、彼女という「最後の鍵」を使ってアラタたちの世界の魔王の座に就くことを目論んでいたが、リリスを奪還したアラタたちの手によって滅ぼされる。アラタに倒されたあとは魔王因子こそ失ったものの、「赫皇剣カイーナ」と魔道融合したことでアラタたちの世界で活動できる身体を入手する。その際、アラタから受けた攻撃に含まれていたアキオの母親の魔力が影響して親馬鹿が覚醒し、「娘」であるリリスの今後を見守るようになった。アラタのことを「後輩」と呼び、アラタからは「先輩」と呼ばれている。 魔道研究大決戦編では、父親としてリリスの試合を見守りつつも、元魔王として選手の魔術を詳しく解説するシーンも登場。自分がこの世界にリリスを送り込んだことが巡り巡って一連の騒動に繋がったことを自覚しており、アラタがアナスタシアの救出に挑む際には己自身であるカイーナを貸し与えている。 神曲門編では、最終決戦において後述のラスト・トリニティと共にアラタの側に加勢し、大魔王たるディース・トリニティと交戦。三位一体を体現する彼に対抗する為に、カイーナの姿でアラタ・アビィス・ラストによる三位一体を構成して互角の戦いを繰り広げた。 新章では、女神復活に備えて根を詰めるリリスを気遣うと共に、何かの参考になればと己の過去と妻・アルルとの思い出を語った。またこの際、娘への贈り物として託されていた魔道書をリリスに手渡している。 パンドーラ 「書庫」は怠惰(アケディア)。テーマ及び専門術式は不明。 派生作品「アナスタシア聖伝」に登場する終焉の魔王騎士であり、かつて己の世界を滅ぼして終焉図書館に辿り着いた女性の元・異世界魔王。通称鏡銀のパンドーラ。 本来空っぽの甲冑という形で活動する魔王騎士でありながら、最初からアナスタシアと瓜二つの生身の体を有していた特殊な存在。アナが「終焉」に転生した直後は言葉を持たず自我も薄かったが、話し相手を求めたアナによってそれらの教育を受けることで、魔王因子の残留思念の域を超えた明瞭な自我を再獲得するに至っている。 パトリシアら四人を依代にして、四体の魔王騎士をこの世界に召喚した張本人。「終焉」を封印したアナスタシアを「裏切りの聖女」と呼び、彼女を滅ぼして「終焉」の安息を取り戻すべく行動していた。しかしその胸中には、いつか訪れるアナの暴走と魔王化を阻止するという真の目的を秘めていた。 魔道研究大決戦後、アナが「終焉」に封印を施して地上世界へと帰っていく姿を見送ったことで、二度と会えないかもしれない恐怖に直面。それでもいつか還ってくる事を信じて終焉図書館で待ち続けていただが、「終焉」を訪れた現・色欲の裁定者によってアナの魔王化という危難を知り、自身の再びの消滅も厭わず彼女にただの魔道士としての人生を取り戻させる為に地上世界へと赴いて一連の事件を起こしていた。 裁定者によって魔王兵器アンテノーラの偽剣と共に全盛期の魔王としての力も与えられており、保有する魔王能力(デモンズギフト)は自分以外の魔王因子に干渉する魔帝隷属(エンペラー・スレイヴ)。これにより、地上世界の魔道士に魔王因子を憑依させて統率する、契約を交わした魔王騎士の力を自分のものにする、干渉下の魔王騎士から魔力を吸い上げるといった幅広い芸当が可能となっている。 アナスタシアとの戦いの中で、かつて「終焉」で共に長い時間を過ごす内に、いつからか彼女に「恋」の感情を抱いていたことを告白。自分を置いて行った事を一度は恨むが、己の想いを全力でぶつけられた事に満足して、魔王を行使する反動で傷つきながらも彼女の魔王因子を停止させて消えようとしていた。しかし、当のアナがそれを拒絶してアンテノーラの支配権を奪い取った為に、九死に一生を得る代わりに何より避けたかった想い人の魔王化という事態に発展。「終焉」に消え去る彼女を見送ったが、不確かな自我でも自身に助力しようとしてくれた四人の魔王騎士たちと和解すると共に、リリスを交えた六名でアナを取り戻すべく「終焉」に向かう事を決意する。
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