犬鳴隧道・旧道とは? わかりやすく解説

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犬鳴隧道・旧道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:50 UTC 版)

犬鳴峠」の記事における「犬鳴隧道・旧道」の解説

犬鳴隧道(いぬなきずいどう通称:旧犬鳴トンネル)は1884年1885年明治1718年)に糟屋郡鞍手郡連合組合会決議において工事着手されたが工事技術未熟さ莫大な工事費要したため一時中止となった。しかし1927年昭和2年11月糟屋郡および鞍手郡町村会において決議され、各町村長署名捺印をもって当局犬鳴道路陳情をした。犬鳴トンネル掘削工事については糟屋鞍手両郡関係町村民一体となって幾多努力重ね1949年昭和24年11月3日府県道福丸箱崎線福岡県道21号線)が遂に開通した翌年8月10日には国鉄バス博多直方運行開始された。当時バスは「いすゞ・BX91型」と「ふそうB12型(定員5070人)」が使われた。燃料には木炭使用していたが、燃料事情改善し1951年昭和26年)にはガソリンエンジンその後ディーゼルエンジンへと交換していった。その後24年経過した1975年昭和50年)には変貌著し社会ニーズ応えるために新犬鳴トンネル開通し、こちらが実質的な福岡北九州を結ぶ幹線道路となったトンネル全長示したプレート腐食進み錆付いて解読不能なため、正確な距離は不明である。地図上の長さでは、約150メートルある。トンネル開通後、峠は深山幽谷であるのにも関わらず北九州都市圏および筑豊圏と福岡都市圏を結ぶ最短であったため、車の通行が非常に多かった。よく旧犬鳴トンネル称されるが、銘板には「犬鳴隧道」と彫られており、国土地理院地図でも「犬鳴隧道」の名称で記載されている。しかし宮若市役所文献では新旧区別のために犬鳴トンネル称するなど、両方一概とされている面もある。 旧道新トンネル付け替えられた後に閉鎖され旧トンネル経由廃道犬鳴ダム建設により水没した部分の2か所があるが、双方の距離は1km以上離れている。犬鳴峠関連旧道称する場合は主にダムとは直接関連がない旧トンネル経由廃道を指すが、誤解避けるためこれらはそれぞれ別の区間として認識することが望ましい。旧道不法投棄暴走族溜まり場となったりするなどの問題発生したことから、旧道旧トンネルが共に閉鎖されている。旧トンネル入り口コンクリートブロック覆われており、そこに向かう旧道も柵で封鎖されている。閉鎖されている道路道幅狭く一部では崖崩れなどで通行が非常に危険である。またトンネル内は素掘りになっており、上部から地下水滴っているため、崩落危険性もある。久山側比較旧トンネルアクセスしやすい状況にあったが、防犯上の理由により県道面した旧道入り口は柵で封鎖され監視カメラ設置されている。無断立ち入り警察通報を行う旨の警告看板設置されており、許可無く侵入した場合法律・条例などで処罰対象なり得る一方で宮若旧道は車の通行規制されているが、犬鳴山河原河内(かわらんこうち)登山口から熊ヶ城に続く登山道敷設されているため、登山者であれば通行は可能となっている。 旧犬鳴トンネル道路記念碑 府縣道福丸箱崎線開通記念碑道路記念碑裏面碑文文明者依交通開宜哉前筑鞍手郡犬鳴之嶮藩政時代福岡唯一要路也雖然峻坂三里羊腸老樹鬱葱昼尚暗可比蜀桟道人馬来往危険至極多劬労犬猿亦以欲趣此峻坂悲鳴之故有此地名焉時恰遇明治昭代郡民総皆出夫改修峻坂年次爾来望平通路甚切也於此大正十三以来挙郡一致要請県道編入遂至昭和二年有十箇年計画重要県道許可焉其後工事着々進捗八年更至見内務省指定県道請願許可十七年得鉄道々営路線隧道開鑿之確矣施工三閲年玆以昭和二十四年十一月三日開通嗚呼快哉郡民百年大望成就矣是可謂国家之息恵挙郡協力寶也今有志相謀建碑以欲後世徴于以撰文乃勒梗概云爾 銘曰羊腸谷虎貌巖顚昔要害固今交通填遂裂地拓忽補天穿百年一夢萬古十全餘慶不尽民衆長伝昭和二十四年己丑歳晩秋 醉石 香月楽平筑水 谷庫造書

※この「犬鳴隧道・旧道」の解説は、「犬鳴峠」の解説の一部です。
「犬鳴隧道・旧道」を含む「犬鳴峠」の記事については、「犬鳴峠」の概要を参照ください。

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