新トンネル
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新トンネルは1925年12月に着工し、ミネソタ州セントポールのA.ガスリー (A. Guthrie) 主導の下、わずか3年で建設された。その目的は、老朽化が進行していたスノーシェッドをこれ以上保守しなくて済むように、1928年から1929年の冬期までに完成させるというものがあった。新トンネルの建設中、旧トンネルとスカイコミッシュの間の21マイル(約33.6 km)が電化されたが、新トンネルの開通時にこのうち8マイルは廃止となった。 新トンネルは1929年1月12日に開通した。制限勾配は依然として22パーミルであったが、20パーミルまたはそれ以下の勾配区間21マイル(約33.6 km)が除却された。路線長は8.7マイル(約13.9 km)短縮され、最高地点は3,382フィート(約1,031 m)から2,881フィート(約878 m)へ、502フィート(約153 m)低くなった。 新線ではスカイコミッシュ(英語版) - ワナッチー間の、路線長にして72.9マイル(約116.6 km)、線路長にして93.2マイル(約149.1 km)の区間が、単相交流11,000 V・25 Hzで電化された。 新線開業に伴い、ボールドウィン・ロコモティブ・ワークス/ウェスティングハウス・エレクトリック製のZ-1型機関車が導入された。この機関車は半永久連結された1-D-1車軸配置の箱型車体を持ち、1時間あたりの定格出力は4,330 PS、重量は371 tであった。駆動用の直流電動機に電力を供給する電動発電機を搭載しているため、従来は2本必要としていた架線が1本のみで済むという利点があった。 新トンネル開通に伴い、東行きの2500 t列車がそれまで4時間を要していたところが、3500 t列車で1時間45分に短縮された。またそれまで、回生ブレーキから架線に返された電力は変電所に設置された液体抵抗器で熱に変換され捨てられていたが、他の列車で消費したり電力会社に送り返す事ができるようになった。 1956年にはディーゼル機関車の排煙を排気する換気システムが設置され、電化設備が撤去された。 1996年4月4日には東行きの貨物列車が、東側坑口の扉が適切に開かなかったために扉を損壊する事故が発生した。負傷者は出なかったが、代わりの扉がシアトル地区から運び込まれるまで数日にわたって列車の運転速度が下げられた。 2001年秋には1両がトンネル内で脱線を起こし、そのまま引きずられた状態でトンネルの外に出てきた。これにより、トンネル壁面に取り付けられたケーブル類が損傷する被害が出た。
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新トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 04:58 UTC 版)
初代トンネルの老朽化が進んだことから、2003年(平成15年)4月に建設された新しいトンネル。延長231.5メートル、道路幅員9.5メートル。 内部には歩道が施されており、安全に歩いて通行できる。
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