漆黒部隊(ブラック・ユニット)
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「死がふたりを分かつまで」の記事における「漆黒部隊(ブラック・ユニット)」の解説
デュハナ準国の特殊部隊。デュハナ国内の各部族から選抜された戦士で構成されており、世界有数の危険度を誇ると言われる。ジーニの下、本国での差別撤廃を結束の柱としており、士気は極めて高い。 ジーニと護が交わした契約によって護の指揮下に入る。海路での旅の途上で共に戦力の底上げも含めての訓練を行い、互いに気心は知れつつある。 ジーニ・トゥルス 強奪者のメンバーで、漆黒部隊のリーダー。エジー・トゥルスの後任として日本に派遣された。アフロヘアーでやや丸い体格をした黒人の男性で、どこかふざけたような態度を取っている。よくヘッドフォンで音楽を聞いている。エジーの腹違いの末弟だが、兄弟仲はかなり悪く、父の後継者候補とも認められていない。 エジーの隠し財産と護・遥の懸賞金を狙って強奪者本隊を待たずに来日、藍空医科大学から雁人用の最新義手を強奪してエジーに提供した後、漆黒部隊に命じて藍東学園の戦闘に参入させた。自身もゼルムの教え子であり、体格に似合わない高い身体能力と戦闘力を持つが、本人いわく、「ザシドの息子としては70点」。 藍東学園での一連の戦闘が終結した後、デュハナの将来のため、護と手を組んで父の暗殺を目論み、トランプの指揮権を護に委ねている。護が勝利したことによってザシドに後継者と認められる。 ゼルム 漆黒部隊の教官。杖をついた黒人の老人。「殺人教官(デス・インストラクター)」の異名を持ち、その教育手腕と最新科学を応用した新しい殺人方法のアイデアは天才的と言われる。教官としてだけでなく、半世紀に渡って戦場に身を置いた傭兵で兵士としても一流である。漆黒部隊から自身も含めた精鋭7名を選抜して「トランプ」と命名、指揮官として藍東学園で戦闘を引き起こす。 最終的に拠り所となるのは最新科学技術ではなく個々人の技量であるという持論の持ち主で、最新テクノロジーの応用は基本的に原始的・単純な武器に対してのみに留めている。遥からは、その求道的な姿勢が護に似ていると言われている。所持している杖は、先端が鋭い針状になった細い金属を複数射出して攻撃し、それを瞬時に再び杖に収納する特殊武器である。 漆黒部隊のアジトにて、人質となった遥らを救出しシイダブラ・ガラ・ワウの3名を一度に倒した護と対決、巌流の切り返しの技を受け、左腕を斬り落とされて敗れた。その後、アッシュに対して兵士として欠けている部分を教授し、自爆して果てようとしたところを寸前でアッシュに止められ警察に逮捕されたが、収監されていた留置場からンシンフ、古村と共に護に救出された。 アッシュの師である御堂真奈美の戦友で、かつて戦場で命を救われたことから御堂に対して尊敬の念を抱いている。読書が趣味で、兵法書は孫子や五輪の書も「嗜み」と言いつつ読破している。 シイダブラ トランプの一員。狙撃手。好戦的で口数が多い。 ガラ トランプの一員。長身で身体能力が高い。速乾性の「スティッキー・フォーム」や摩擦係数が0.005となる「低摩擦対物剤 (MDS)」が入ったカプセルを利用して相手の動きを封じ、長尺の銃剣を用いて戦う。卓越したバランス感覚をもっており、MDSが散布されたフィールド上でスケーターの様な移動を可能とする。 ワウ トランプの一員。隊内では若手で、やや直情的な性格。爪のついた硬質セラミック製ナックルダスターを装着し、ボクシングで戦う。ライオンを殴り殺したこともあるという。 デーガ トランプの一員。体格の良いスキンヘッドの男性。デュハナの支配階級出身(部族長の息子)で、やや強引で傲慢な性格だが、一族がガルボア側の兵に虐殺されるのを目撃した際には怒りを見せている。護からは、トランプの中で数少ない「超一流」と評されている。 目に見えないほど細い糸で繋がれた、特殊素材製の分銅を用いて戦う。分銅は、固いものにぶつかるとそれ以上の速度で反発し、柔らかいものにぶつかるとその運動エネルギーをほぼ全て対象に与える。防御に使用すればマグナム弾の衝撃も吸収できる。 ンシンフ トランプの一員。小柄な体格。鋭利な刃のついた、特殊ポリカーボネート製で可視光透過率99.98パーセントとほぼ透明に近いブーメランを武器とする。投げられたブーメランは、その透過性と軌道により、肉眼での視認はほぼ不可能となる。漆黒部隊に入ったことで家族を強制労働から解放した過去があり、家族のためにも任務に失敗は許されない立場。もっとも、これは他の隊員でも同じこと。デーガとは同じ部族だが、一族内の身分は平民。 藍東学園にまつわる戦闘で劉伊健との戦闘で負傷した後、源田に敗れ逮捕されたが、留置場に収監されていたところをゼルム、古村と共に護に救出された。 インビジブル トランプの一員。メタマテリアルを用いた特殊スーツにより全身を透明化しており、護以外には視認できない。テボール、チボールの男女二人組のペアで、優れた隠形術と投げナイフを駆使する。 テボールはダンテ313に潜入した際にジーザスの手助けもしたが、ギドに穏行を見破られて捕われたことを切っ掛けにギドとの繋ぎ役も務める。
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