強奪者(プランダー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 18:12 UTC 版)
「死がふたりを分かつまで」の記事における「強奪者(プランダー)」の解説
ガルボア共和国が秘密裏に結成したテログループ。様々な企業に技術の受け渡しを要求し、従わない場合は破壊活動を行う。犯行声明を出さず証言も少ない上に、現場の実働員の奥歯に爆弾が仕掛けられ、捕縛されそうになると自爆して証拠を隠滅するため、その実像に迫る情報は少ない。「強奪者」はインターポールがつけた仮称。 エジー・トゥルス 日本における強奪者のリーダー。表向きの立場は在日ガルボア外交官で、ガルボアの実質的支配者であるザシド・トゥルス大佐の息子。ガルボアでも一、二を争う闘士で、父親の後継者であることを鼻に掛け、自分以外の人間は道具と見なしている。 遥の能力に興味を示しガルボアへ拉致しようと目論んだが、護と「THE WALL」によって部隊を壊滅させられ、護に右腕と左脚を斬り落とされた上に、本国から命を狙われるようになった。以来護の殺害に執念を燃やすようになり、護の命に対して1億ドル、遥に対して条件付きで5億ドルの賞金を懸け、裏社会全体の標的に仕立て上げた。 切断された右腕と左脚は治療によって繋ぎ止めたが障害が残って自由に動けなくなり、護の2度目の角鳳会襲撃の際に今度は左腕を切り落とされ、隻腕となった。その後、雁人用の最新義手「名無し(ノー・バディ)」と、米海兵隊の実験無人機「ラプター」を入手し、義手の奪還に来た雁人・源田と対決。右腕を切断・改造して義手を装着し、無人機を併用した戦法で二人を苦しめたが、護に対するトラウマを雁人に突かれて敗北し、義手を奪還され源田に逮捕された。 その後、警察病院での加療中、護の指揮下に入った漆黒部隊によって奪還・拘束され、デュハナへ強制送還。護らによって自らのアジトに監禁される。監禁後は護たちの作戦に利用されデュハナ国内でザシドに対して謀反を起こしたことにされ、救援に来たギドからはクローン培養した手足を与えられるが、未完成な技術ゆえのリスクを伝えられず実験台にされるなど、その傲慢さを虚仮にされ続けている。 古村 鋭一(こむら えいいち) 角鳳会若頭。エジーに軍事訓練を受けたことがあり、会長不在の角鳳会を率いて強奪者に協力する。非常に好戦的な性格で、暴力より利潤を優先する現代日本の暴力団に嫌気が差している。好戦的ではあるが、あからさまな弱い者いじめは嫌うなど古風なヤクザでもある。 角鳳会の親組織である近大組と、近大組に敵対する日山田会を争わせ、漁夫の利を得ようと画策していた。しかし会長の居所を探っていた護にアジトを急襲され、雁人のガードによって難を逃れた後、警察の保護を求めて拳銃不法所持で自首。その後、護がゼルムとンシンフを助けに留置場を襲撃した際に共に脱獄、護らと行動を共にするようになった。ガルボアの一件が片付くと「面白そうだから」という理由でジーザスに同行していった。 牙(ファング) 国際的な一流の殺し屋。トゥルス一族の人間で、エジーから譲られた米陸軍の無人実験機「ビースト」を操る。「牙」という通り名は、無人機のローター刃で殺害された被害者が、牙で裂かれたような無残な遺体となることからつけられた。 護の殺害と遥の奪取をエジーに依頼され、遥の祖母を餌にするなどして護を誘き出し、消音装置を持ち殺気も発さないビーストと様々な戦略で追い詰めたが、最後は無数の投げナイフで瀕死の重傷を負わされ、起死回生のトラップも見破られて敗北した。その後、自分の正体が露見し武器も失った状況に絶望、関係者に護らのデータを引き渡す条件として自分を狙撃させ、入院先の病院で命を絶った。
※この「強奪者(プランダー)」の解説は、「死がふたりを分かつまで」の解説の一部です。
「強奪者(プランダー)」を含む「死がふたりを分かつまで」の記事については、「死がふたりを分かつまで」の概要を参照ください。
「強奪者」の例文・使い方・用例・文例
- 強奪者のページへのリンク