武田信玄との戦いとは? わかりやすく解説

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武田信玄との戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:10 UTC 版)

北条氏康」の記事における「武田信玄との戦い」の解説

永禄11年1568年)、義元没後今川氏衰退受けて従来外交方針転換させた武田信玄駿河侵攻行ったことにより、三国同盟破棄された。今川軍武田軍敗北、さらに徳川軍侵攻受けて掛川城追い詰められる北条家娘婿今川氏真支援をする方針固め、氏政が駿河出兵、薩多峠にて武田軍対峙する。氏康は信玄徳川不信買ったことを利用し徳川との密約を結び、駿河挟撃構えをとった。さらに富士信忠大宮城攻撃仕掛けた武田軍退けたことにより、信玄はこの状況での駿河防衛は困難と判断、一旦駿河国から軍を退き甲斐国へと退却した北条氏興国寺城葛山城深沢城など東駿河奪取した。氏康と信玄敵対関係決定的となり、甲相同盟破綻した。 氏康は、西に武田氏、北に上杉氏、東に里見氏と3方向敵勢力に囲まれる危機的状況陥る。この苦境乗り切るべく駿河出兵決めると同時に上杉氏との同盟交渉開始(大石氏照書状)。この頃西上一円武田化しており、謙信の上野における支配域は沼田厩橋など主に東上野のみとなっていた。さらに謙信の目は越中国向けられていた。謙信当初討伐対象であった北条氏との同盟乗り気でなかったが、家臣説得もあり態度軟化。既に纏まってい今川家上杉家同盟乗る形で交渉始め謙信旧臣由良成繁仲介役に、石巻天用院を使者として、永禄12年1569年)に上杉謙信との同盟である越相同盟結んだ。これにより謙信は氏康の甥である足利義氏関東管領の主である古河公方として、また氏康・氏政は、謙信公方執事たる関東管領職であるとお互いに認め上野武蔵北辺一部の上杉氏領有認め代わりに謙信北条氏による相模・武大半領有認めさせた。北条方は氏康の実子三郎(後の上景虎)、上杉方は謙信家臣柿崎景家実子・晴家が人質とされた。 この越相同盟は、両家停戦という意味では成功収めた。しかし同時に謙信対する反北条派の里見氏佐竹氏太田氏といった関東諸大名豪族不信感を生み、彼らは上杉氏から離反し武田氏与してしまった。さらに信玄信長将軍足利義昭通じて越後上杉氏との和睦甲越和与)を試み同年8月には上杉武田両氏和睦一時的に成立したまた上甲越和与解消した後も北条上杉両氏による同盟条件不調整・不徹底のため、北条上杉両軍足並み乱れることが多かった永禄12年1569年9月武田軍武蔵国侵攻する。これに対し鉢形城で氏邦が、滝山城で氏照が籠城武田軍退け武田軍そのまま南下10月1日には小田原城包囲する。しかし氏康が徹底した籠城戦をとり、武田軍にも小田原城攻略意図はなかったため、わずか4日後、城下町火を放ったのち撤退する。氏康は撤退する武田軍対し挟撃謀り、氏政を出陣させるが、荷を捨て身になってまで迅速に行軍した武田軍に対して、氏政隊の追撃が間に合わず本隊到着前に三増峠に布陣する氏邦・氏照隊が攻撃開始し挟撃はならなかった。緒戦優位に押したが、武田別働隊による高所からの奇襲を受け、加えて津久井城武田方に抑えられ援軍出陣できず、突破され敗退武田家譜代家老浅利信種討ち取ったものの、武田軍甲斐帰還を許す結果になった三増峠の戦い)。その後武田再度駿河国出兵対す北条里見氏勢力回復や氏康の体調悪化に伴い興国寺城・東駿河はかろうじて保つものの、駿河国での戦い武田押されていった

※この「武田信玄との戦い」の解説は、「北条氏康」の解説の一部です。
「武田信玄との戦い」を含む「北条氏康」の記事については、「北条氏康」の概要を参照ください。

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