東海道本線の特急「つばめ」「はと」とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 東海道本線の特急「つばめ」「はと」の意味・解説 

東海道本線の特急「つばめ」「はと」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 08:40 UTC 版)

つばめ (列車)」の記事における「東海道本線の特急「つばめ」「はと」」の解説

戦後初の国鉄特急として、東京駅 - 大阪駅間で特急「へいわ」の運転が1949年9月から始まり愛称公募により翌1950年1月「つばめ」改称した1950年5月にはその姉妹列車として特急「はと」が登場している。当初「つばめ」「はと」は東京駅 - 大阪駅間に9時間要していたが、同年10月ダイヤ改正では8時間短縮した1956年11月東海道本線全線電化されると7時30分にまで短縮した「つばめ」「はと」ともに一等展望車連結マイテ39形、マイテ49形、マイテ58形)、さらに1950年4月11日からはリクライニングシート付の特別二等車連結始まり当時日本代表する列車となったまた、新しく車内サービスに『つばめガール』『はとガール』と呼ばれる女性乗務員配した関西方面旅客激増したため、特急券入手は困難を極めた1950年11月には400円の特急券買い占め900円以上で売りさばいていたブローカー逮捕されている。 運用に際しては、上下列車とも編成最後尾展望車配する必要があるため、東京大阪双方で、三角線回し呼ばれた特殊な大回り回送行って全編成を方向転換させるという手間をかけた。主な牽引機関車はC62形C59形蒸気機関車EF58形使用された。大垣駅 - 関ヶ原駅間には、1944年10月新垂井駅経由緩勾配下り迂回線が完成しており、戦後下り「つばめ」「はと」はこちらを経由することで、補機連結することなく運行された。 東海道本線全線電化時に「つばめ」「はと」の客車電気機関車EF58形は、従来標準であったぶどう色焦茶色)からエメラルドグリーン淡緑5号)に塗り替えイメージチェンジした。これらの編成は、その塗色から「青大将」 と呼ばれて親しまれた。 1958年11月からは、国鉄初の特急形電車である151電車用いて特急「こだま」運行開始されると、速度設備水準において、旧型客車用い機関車牽引であった「つばめ」「はと」の見劣りが目立つようになったため、1960年6月より「つばめ」車両151電車置き換えて2往復(1往復神戸駅発着)に増発され、同時にスピードアップして東京駅 - 大阪駅間所6時30となった従前一等展望車廃されたが、代わりに二等特別席「パーラーカー」連結した。なおこの時「はと」は「つばめ」吸収される形で一時消滅するが、翌1961年10月ダイヤ改正時、東京駅 - 大阪駅間の電車特急として再登場している。このとき、「つばめ」は2往復とも大阪駅発着となった1962年6月山陽本線広島駅まで電化されたことにより、「つばめ」の1往復広島駅まで乗り入れるようになり、東京駅 - 広島駅間の長駆900km弱を通し運転した。これは実質的には、前年1961年10月ダイヤ改正新設されていた大阪駅 - 広島駅気動車特急「へいわ」を立て替える形で設定されたもので、引き替えに「へいわ」は廃止された。 この途上山陽本線瀬野駅 - 八本松駅間には「瀬野八」とよばれる急勾配存在し広島駅の上列車についてはここを登坂する必要があった。だが、延長運転先立って「つばめ」用の151電車瀬野八区間試験走行させてみると、過負荷により途中で電動車主電動機が異常過熱してしまい、自力では登坂不能であった。本来平坦な東海道線仕様車両であり、パワー不足だったのであるやむなく営業運転では、本来自走できる電車列車ありながら補機後部連結して押し上げるという措置を採らざるを得なかった。補機にはEF61形充当され広島駅から八本松駅まで後押し行った

※この「東海道本線の特急「つばめ」「はと」」の解説は、「つばめ (列車)」の解説の一部です。
「東海道本線の特急「つばめ」「はと」」を含む「つばめ (列車)」の記事については、「つばめ (列車)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「東海道本線の特急「つばめ」「はと」」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「東海道本線の特急「つばめ」「はと」」の関連用語

東海道本線の特急「つばめ」「はと」のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



東海道本線の特急「つばめ」「はと」のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのつばめ (列車) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS