東海・濃尾とは? わかりやすく解説

東海・濃尾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:25 UTC 版)

戦国時代 (日本)」の記事における「東海・濃尾」の解説

美濃国土岐氏が、尾張国遠江国斯波氏が、三河国松平氏が、駿河国今川氏が、一国一円割拠していた。 美濃国では、土岐氏内部争い展開されていた。斎藤利政斎藤道三)はその隙を突いて主君土岐頼芸取り入り1542年にはその主君追放して美濃国手中に収めた。その後織田信秀およびその支援受けた土岐頼芸朝倉孝景美濃侵攻するが、籠城戦からの急襲織田軍に大打撃与えるなどして持ち堪えた加納口の戦い)。後に斎藤道三織田信秀嫡男織田信長へ娘を嫁がせ織田氏和睦するが、1555年に道三の子斎藤義龍挙兵し1556年長良川の戦いで道三は義龍討たれる1561年当主義龍の子斎藤龍興が継ぐ。信長5年歳月をかけて美濃攻略し1567年稲葉山城岐阜城改称し翌年の上洛に向けて新たな拠点とした。 尾張国は、朝倉氏離反越前失った斯波氏本拠となっていた。この斯波氏朝倉氏との越前回復戦争敗れた上に、京都での政争にも敗れて力を失った。やがて国内では、守護代織田氏傀儡存在となる。1554年には、その織田氏権力抗争巻き込まれ切腹し斯波義統最後に尾張守護斯波氏断絶し以後織田氏尾張治めた織田信長上・下守護代2家が両立する織田一族の中では下守護代家の庶流過ぎず郡奉行として本家支え立場しかない身の上ながら、上下守護代内紛乗じて尾張国主の座を奪った桶狭間の戦い勝利した後、今川氏から独立して松平氏旧領三河回復した松平元康徳川家康)と結ぶことで美濃攻略専念5年歳月をかけて美濃国斎藤龍興から奪うと、稲葉山城岐阜城改名し新たな本拠として天下経営乗り出した駿河国では今川氏親斯波氏から遠江支配権奪い1526年には分国法今川仮名目録定めて領国支配力を高めていった。その子今川義元の代には松平氏三河支配下治め1554年には甲斐国武田氏関東北条氏三国同盟善徳寺の会盟)を結び西進政策強化し尾張一部へも勢力伸ばしていた。1560年桶狭間の戦いにおいて義元戦死し今川氏真が跡を継いだものの弱体化し、後に徳川氏武田氏駿河侵攻を受け滅びる。 三河国では松平氏松平清康の代で版図雄飛させるが、1535年守山崩れによって清康家臣殺されると、事態一変駿河今川氏からの後援無しに家命を保てないほど弱体化してしまった。松平氏人質として幼少期今川氏渡った松平元康は、元服後今川氏先鋒武将として桶狭間の戦い緒戦にも参加していたが、桶狭間の戦い後に今川領国動揺乗じて1565年には三河平定徳川家康改名し今川氏から独立して織田氏同盟を結ぶ。甲斐武田氏密約結んで今川領を東西から侵食1569年今川氏滅ぼした駿河侵攻)。その後武田信玄西上作戦開始する三河徳川所領侵食されてゆき、1573年三方ヶ原の戦いでは徳川織田両軍敗戦喫した三河領も奪われかねぬ窮地陥るも、信玄の死で武田軍西進頓挫する。 1575年には、長篠の戦い織田徳川連合軍鉄砲の力を利用して武田軍を破ると、1582年甲州征伐への参戦協力の功により、徳川氏信長から武田領の遠江駿河得た。しかも同年本能寺の変織田信長が死ぬと織田領である甲信侵攻し勢力下に治めている。 1590年豊臣秀吉により天下定まると、秀吉より関東への移封を命ぜられたため徳川家康武蔵国江戸本拠とした。やがて家康秀吉死後発生した関ヶ原の戦い勝者となって江戸幕府を開くことになる。

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