景勝地としてのピョウタンの滝とは? わかりやすく解説

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景勝地としてのピョウタンの滝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 16:31 UTC 版)

ピョウタンの滝」の記事における「景勝地としてのピョウタンの滝」の解説

被災後ダム水利権保持の手続き取ってそのまま残されていた。1つ滝のような姿となったダムが、いつからピョウタンの滝呼ばれるようになったかは、はっきりしない。「ピョウタン」の語源アイヌ語で「小さな砂利の多いところ」という意味の「ピヨロ・コタン」とされるが、「ヒョウタン」から転じたという説もある。かつて付近に「ピョウタン沢」と呼ばれる地名があったともされる1969年昭和44年)の記録には「元・札内電力ダム」との表記があるが、ダムいつしかピョウタンの滝」と呼ばれるようになり、1973年5月中札内村広報誌では「ピョウタンの滝」の名で紹介されている。 ピョウタンの滝周辺一帯整備する動き現れたのもこの頃で、1966年昭和41年)に中札内村は「元・札内電力ダム付近に東屋建設しようとしている。この背景として、日高山脈横断して中札内村静内町(現、新ひだか町)を結ぶ日高横断道路実現向けた運動進んでいたことと、付近林道整備進んでいたことから、滝近辺渓谷美を活かした村づくり新し気運生み出そうという気持ち施政にあったとされるまた、1972年昭和47年)には、簡易水道取水施設として北海道ダム買い上げることになったこの際改修工事が行われ、出水時の越流合わせて左岸川が広げられ堤頂長が84.5メートル拡大された。 村内のやまべ養殖事業興産、そして南札内渓谷への関心高め取り組みとして、1972年5月16日翌年5月15日に、ダム跡地右岸にてそれぞれ1万匹以上のやまべを放流する催しが行われた。この催し1974年昭和49年)の5月12日からは「ピョウタンの滝やまべ放流祭」と名付けられ祭り形態催事となった。そして、この動き連動するようにピョウタンの滝下流札内川横断する「虹大橋」の建設進められ1974年10月30日完成した1975年昭和50年)の第四回「やまべ放流祭」では放流5万匹、参加者千名となり、太鼓演奏などの催し行われた1976年昭和51年)からは、7月1日のやまべの解禁日に合わせ、「やまべ放流祭」の開催7月第一日曜日変わり以降この開催日定着している。また、中札内村によって札内川園地整備始まっており、同年林野庁により「南札内渓谷札内川園地」に指定され翌年1977年度(昭和52年度)から本格的な整備進められた。1976年昭和51年)から1991年平成3年)までの間で断続的にトイレ駐車場キャンプ場などのほか、運動施設野外ステージ遊歩道などが整備され札内川園地敷地総面積12ヘクタールにまで広がったこの間1981年昭和56年)には「日高山脈襟裳国定公園」が指定され札内川園地公園内含まれた。1991年平成3年)には中札内村シンボルマーク決定しピョウタンの滝の「タンにちなんで「ピータン」と名付けられている。 ピョウタンの滝札内川園地入口位置し札内川代表する観光名所となった札内川園地最盛期には集客数が年間10万人前後にのぼり、十勝管内随一優良な公園として評価された。「ダムとしては使えなかったけど、観光客を呼ぶ“滝”としては一級品」とも言われた。しかし、その後集客数が減少転じピョウタンの滝の上流に札内川ダム完成した時点で65千人2006年度平成18年度)には2万2千人となった。この集客減少原因には、ライフスタイルの変化集客施設多様化考えられているほか、札内川上流域活性化決め手期待されていた日高横断道路建設2003年平成15年)に凍結中止されたことも要因一つ挙げられている。 このような状況ではあるが「やまべ放流祭」は毎年続けられており、2011年平成23年)には40回の節目迎えている。また、2008年平成20年)には「北海道遺産」を取りまとめ北海道遺産構想推進協議会により「ムラ宝物」に選定された。

※この「景勝地としてのピョウタンの滝」の解説は、「ピョウタンの滝」の解説の一部です。
「景勝地としてのピョウタンの滝」を含む「ピョウタンの滝」の記事については、「ピョウタンの滝」の概要を参照ください。

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