景勝地としての千波湖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 00:49 UTC 版)
かつての千波湖は、西に筑波山、湖面越しに水戸城、吉田神社を望み、"新道"(または"柳堤")と呼ばれる湖中の柳道が景観に風雅な装いを加えた、見所の多い景勝地であった。 かっての千波湖の姿については「#松平雪江の絵図」を参照 その美しさは以下のような八景の中で称えられている。 水戸八景 水戸藩第9代藩主徳川斉昭が定めた水戸八景の中のひとつ「僊湖暮雪」の「僊湖」は千波湖のことである。 千波湖八景 千波湖八景の詳細については「千波湖八景」を参照 千波湖八景はかつての千波湖における8つの佳地である。徳川光圀が定めたと案内されることが多い。八景の一覧は以下のとおり。 七面山秋月 梅戸夕照 下谷帰帆 柳堤夜雨 藤柄晴嵐 封田落雁 緑岡暮雪 神崎寺晩鐘 近現代に入り、埋め立てや周囲の都市化等により「水戸八景」「千波湖八景」の選定当時に称えられた千波湖の景観は様変わりした。それでも尚、千波湖の景観は市民に賛美されており、それは戦後に選定された「茨城百景」と「新水戸八景」で以下のように千波湖が含まれる風景が選ばれていることからも知れる。 茨城百景 1950年5月10日に茨城県より告示された「茨城百景」のひとつ「偕楽園」において、偕楽園の他に含まれる風景として千波湖が入っている。千波湖以外の包含風景は常磐神社、桜川、桜山、神崎寺、会沢伯民の墓である。 新水戸八景 1996年に市民公募で選ばれた現代の水戸市内の八景である「新水戸八景」の中のひとつ「偕楽園公園と千波湖周辺」として千波湖が含まれている。
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