時代背景および用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 03:20 UTC 版)
「エリス&アメリア ゼリービーンズ」の記事における「時代背景および用語」の解説
ウィルバー特別(ライト)学校 エリスが在籍している学校。作中ではウィルバー学園、ウィルバーコースとも表記される。工場で選別された人工授精児に英才教育を施す官立学校。もう一つのオービル特別(ライト)学校と並んでエリート校である。この時代は人口の約20%がエリスやアメリアのような人工授精児であり、適性によって各種学校に振り分けられる。アメリアはそれらよりもランクの低い、各都市に設けられた官立学校の出身。それでも普通の家庭の子どもが入学することは稀であって卒業さえすれば将来は約束される。 子どもたちは大きく分けて、専門教育を受けて政府の仕事に従事する役人になるか、成人前に保証人に引取られて市民になるか、2つの進路がある。保証人は引き取った子どもに自分の研究の助手や仕事の手伝いをさせることが出来る。保証人として子どもを引き取るには学問に功績のあったもの、子ども本人の遺伝学上の親(精子または卵子提供者)、健全な夫婦、という条件がある。また、政府は市民に精子や卵子の提供を呼びかけている。しかし、義務ではないらしくアメリアは体調不良を理由に卵子の提供を断ってきた(つまりエリスが自分の子どもではないことを最初から知っていた)。 タイプリンター 現代のパソコンとプリンターをあわせたような装置。アメリアが執筆に使用していたほか、アストリッドはTV電話として使用していた。アメリアは情報局の回線にハッキングしており、その情報はタイプリンターの中に記録されていた。クミコ・ハダはタイプリンターを借りるという口実でアメリアに近付いた。 ハイパー・レディ エリスたち(特に女の子)が夢中になっているTVシリーズ。特殊能力をもつヒロインが悪い宇宙人と闘うストーリー。相棒は犬のような姿のスーパーコルク。敵役はコンデンスホラー。この番組の長口舌がすらすら言えることがカッコいいらしい。 マーカ 禁止されている麻薬動物。タルーラが空港からトランクの形にして堂々と持ち込んだ。本来の姿は半透明のスライム状でどんな姿にでも擬態することが出来る。千切れてもそれぞれが生きて行動し、また合体して1体になる。もともとはか弱い生物で、人間のような生物の首筋に取付いてテレパシーで感覚を麻痺させ、本人の望むものを幻覚で見せることで身を守っている。タルーラは笛状の装置でコントロールしていた。 火星 エリスの遺伝上の父親アーサーが技師として働いている。この時代、星間航行は実用化され、恒星間移民が行われている。火星も普段着で生活できる程度には開発されている。 ロプシレ星 アメリアの友達が特派員として派遣されている辺境惑星。宗教や倫理観が地球と異なった発達をしたため、文章が変わっているらしい。アメリアはこの惑星の地方誌に興味を持ち、バックナンバーを創刊号から注文した。ちなみにロプシレを逆から読むとレシプロ。アメリア・イアハートやエリス(フランス語でプロペラのこと)、ウィルバー・ライトなど、本作には航空機関係の用語が多く出てくる。インタビューによればこの当時、作者は航空機関係の本を読みあさっていたとのこと。
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