時代考証の担当者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 16:27 UTC 版)
一般的に、ドラマのクレジットで「時代考証」あるいは「監修」として名前が挙げられる歴史学者や考証家が行うと認知されている。 また制作側でも時代考証の能力や知識は必要とされ、制作側に時代考証の担当者が置かれることもある。NHK職員向けの考証資料をもとに『考証要集』(文春文庫)等を上梓した大森洋平は、NHKのディレクターとして時代考証業務を担当する。「時代考証の専門家とドラマ制作現場をつなぐ仕事」であり、専門家が専門分野から検討するのに対して、専門家の守備範囲外をカバーする「雑学」的知識の集積に努めているという。 TBSドラマ『天皇の料理番』などの時代考証を担当した山田順子は「時代考証家」の肩書で活動している。山田は放送作家・番組制作の経験の持ち主であり、テレビ番組のリサーチと企画構成を専業としている。『天皇の料理番』において、山田は台本以前の仮本の段階から言い回しを確認にあたった。山田はドラマのロケにも同行するスタイルをとっており、ロケ地には事前に入って建築物の様式のチェックも行う。 美術や衣裳など、「時代考証」と別に「考証」の役職が設けられることがある。
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