きょうかしょ‐さいばん〔ケウクワシヨ‐〕【教科書裁判】
家永教科書裁判
(教科書裁判 から転送)
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家永教科書裁判(いえながきょうかしょさいばん)は、高等学校日本史教科書『新日本史』(三省堂)の執筆者である家永三郎が、教科用図書検定(教科書検定)に関して、日本国政府を相手に起こした一連の裁判。1965年提訴の第一次訴訟、1967年提訴の第二次訴訟、1984年提訴の第三次訴訟がある。1997年、第三次訴訟の最高裁判所判決をもって終結。初提訴より終結まで計32年を要した為、「最も長い民事訴訟」としてギネス世界記録に認定された[1](その後、アメリカ合衆国で行われた別の裁判により記録が更新された[2])。
- ^ “1974年 家永教科書裁判”. www.jicl.jp. 2020年10月15日閲覧。
- ^ “Longest running civil court case by an individual” (英語). Guinness World Records. 2022年9月7日閲覧。
- ^ 当初は5月中旬提訴予定だった。これはテレビドラマ『判決』(日本教育テレビ・東映)の一編として、教科書問題をテーマに制作された「佐紀子の庭」が同年5月19日に放送予定であったことと関連する。家永はこの作品に脚本協力として携わっており、この放送と同時期に提訴することを考えていた。しかし、内容が問題視されたことで放送中止となったため、提訴も6月12日に延期したという経緯がある[要出典]。
- ^ 『ジュリスト』 1026号 [要ページ番号]
- 1 家永教科書裁判とは
- 2 家永教科書裁判の概要
- 3 訴訟内容
- 4 沖縄戦に関して
- 5 関連文献
- 6 関連項目
教科書裁判
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筑波大学附属高校教員時代の1992年(平成4年)、一橋出版から1994年(平成6年)度以降用いられる新教育課程用の教科書『新高校現代社会』の近現代史の執筆を担当したが、高嶋が執筆した4箇所の記述について文部省検定官より修正を求められた。これに対し、高嶋と検定官で修正に関する協議が持たれたが、結果的に12月になって高嶋担当分は採用しないとの結論に達し、4箇所の記述を含む記事全てが教科書から削除された。 翌1993年(平成5年)、高嶋は検定官の行為を不服として横浜地方裁判所に提訴。以後、一連の裁判は「横浜(高嶋)教科書訴訟」と呼称される。1995年(平成7年)3月、一審の横浜地裁は被告である国に対し「検定意見には裁量権の逸脱・乱用がある」として、20万円の損害賠償を命じる判決を下した。被告の国は即時抗告し、同年10月二審の東京高裁は地裁の判決を覆して一転、高嶋の訴えを全面的に退けた。続く最高裁でも2005年(平成17年)12月、上告を棄却した。
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