高校日本史教科書執筆と教科書裁判とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 高校日本史教科書執筆と教科書裁判の意味・解説 

高校日本史教科書執筆と教科書裁判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 23:54 UTC 版)

家永三郎」の記事における「高校日本史教科書執筆と教科書裁判」の解説

詳細は「家永教科書裁判」を参照 家永は、戦後間もなく編纂された歴史教科書くにのあゆみ』の執筆者1人であったが、その後長く高校日本史教科書新日本史』(三省堂発行)の執筆を手がけた。通常歴史教科書は、専門分野異にする複数著者によって執筆されるが、『新日本史』は、全体照応前後照応教科書著述一貫性を貫くため、家永の単独著作発行された。 背景として、1955年8月13日日本民主党発行したうれうべき教科書問題』があった。この小冊子では教科書偏向教員組合ほめたてるもの、急進的な労働運動をあおるもの、ソ連中共礼賛するもの、マルクス・レーニン主義の平和教科書四つ分類して具体記述列挙されていた)が批判されているが、教科書執筆者有志9月入り、「小冊子書き方故意一部抜き出し煽動的文章勝手に付け加えて記述の意味を捻じ曲げ、これに政治的な中傷加えるというやり方終始している」と抗議行った執筆者のうち長洲一二日高六郎経過発表した上で執筆辞退したが、家永のみが執筆続けたのである山住は、この小冊子取り上げられたような記述内容引用して例示し、「偏向という事実は存在しない」と主張することはしていない。この記述形式波多野澄雄著書にも見られる教科書誤報事件参照されたい(韓国では「『侵略進出書き換えた』と報じられたが、では書き換えたという教科書現物見せてほしい」と言われても現物がなかった、という出来事起こっている。書き換えという事実がないので現物存在しようがないのである)。また、家永自身も『うれうべき教科書問題』について自著触れているが、やはり記述引用行っていない。[独自研究?] 自身執筆した日本史教科書における南京大虐殺731部隊沖縄戦などについての記述認めず検定基準不当に解釈して理由こじつけた文部省に対して検定制度違憲であるとして三次裁判起こし教科書検定を巡る問題世間広く知らしめた。家永は「この訴訟は……究極において人類破滅阻止するための人類史課題背負っている」と言い切っている。訴訟における最大争点であった教科書検定憲法違反である」とする家永側主張は、最高裁で「一般図書としての発行何ら妨げるものではなく発表禁止目的発表前の審査などの特質がないから、検閲あたらない」として、家永側の主張大部分退けられ、家永側の実質的敗訴確定した一方で個別検定内容については一部不当とされ、家永側の主張が容れられた。 教科書発行、自由発行・自由採択あるべきだ、とする持論教科書裁判提訴の頃より一貫して明らかにしており、80年代半ばの『新編日本史』を巡る議論盛んだった時期は、記者取材に「立場は違うが、検定落とせとは口が裂けても言えない」と語り検定否定し続けた

※この「高校日本史教科書執筆と教科書裁判」の解説は、「家永三郎」の解説の一部です。
「高校日本史教科書執筆と教科書裁判」を含む「家永三郎」の記事については、「家永三郎」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「高校日本史教科書執筆と教科書裁判」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「高校日本史教科書執筆と教科書裁判」の関連用語

高校日本史教科書執筆と教科書裁判のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



高校日本史教科書執筆と教科書裁判のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの家永三郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS