放射性派生物集中処理施設とは? わかりやすく解説

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放射性派生物集中処理施設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 07:42 UTC 版)

福島第一原子力発電所における放射性廃棄物の処理と管理」の記事における「放射性派生物集中処理施設」の解説

上記検討結果、放射性派生物集中処理施設の建設1980年11月から開始され試運転経た1984年8月より本格運転を開始当時としては日本原子力施設で初の導入例でもあった。 集中処理施設下記4つ施設から構成される高性能集中処理設備1984年運転開始時)設備名称対象派生物従来処理方法集中処理設備設備供給者放射性減容処理設備ドレン再生液(1~4号機セメント固化方式 ペレット固化方式(約1/8日立製作所 ランドリセンタ・洗濯濃縮処理設備洗濯液(1~6号機) 各機別々に処理しろ過処理後希釈放出 集中処理方式濃縮処理後、回収再利用一部放出東芝 機器ドレン処理設備機器ドレン液(1~4号機ろ過助剤使用するため、二次派生物発生助剤型のフィルタのため、二次派生物大幅に減少 日揮 可燃性固体焼却設備可燃性固体派生物(1~6号機圧縮ドラム缶方式 焼却減容方式(約1/40) 日本碍子 集中処理施設4号機南側立地プロセス建屋焼却炉工作機械設備建屋補助建屋から成る延床面積36,000m2、主建屋容積はBWR-5のような110kWクラス原子炉建屋匹敵し建設鹿島建設前田建設担当した放射性減容処理設備減容の他どのような処分方法にも適用可能な形態派生物保管することを目的に、1970年に仮固化方式との比較研究開始し、約10年開発期間経て1978年から実機設計開始した最終的に完成するペレット原液対す減容比は500分の1となる。受タンク投入され原液濃縮プロセス真空蒸発強制循環濃縮器を経て濃縮される。次いで乾燥プロセスにより遠心薄膜乾燥機により乾燥紛体化しペレット作成のため所定含水率以下であることを確認した後、造粒プロセスにてアーモンド状のペレット成型される。ペレット保管する貯槽は1基800m3で、1~4号機年間発生量5年分。1984年当時は4基分の貯槽敷地準備され、2基が竣工していた。 ランドリセンタ・洗濯濃縮処理設備開発期間は約2年作業員負担軽減目的とし、洗濯物放射線サーベイ、および折り畳み作業本設備導入によって機械化された。処理能力は2プラント点検作業量に対応し、4,920kg/日、入域者数換算で約3000名/日に相当する洗い(2回)、すすぎ3回の内最初1回)が大気圧蒸発強制循環型の濃縮設備投入される機器ドレン処理設備主な仕様として、1プラント分の機器ドレン液約100m3を受入し、各80段のろ過器を2回通す。 可燃性固体焼却設備古屋によれば、この施設当時他社でも既に導入されていたという。主な仕様としては処理容量は75kcal/h(雑固体100kg/h)、除染係数105、減重比40分の1以上であったまた、集中処理設備使用する冷却用海水取水するため、4号機取水口と南防波堤囲まれ取水庭の角部取水ポンプ室が施工された。形式縦型渦巻式で容量は1890m3を3台(内、予備機1台)設けポンプ本体保守性加味して吊り上げ可能な構造求められている。工事当たっては、ポンプ室建屋従来護岸よりせり出し位置設置するため、各種工法検討されたが、仮締切不要な鋼構造採用され従来工法比較し工期を3ヶ月短縮した。なお、ポンプ室建屋1F床面OP+4.200m程である。ポンプ本体除塵機もこのレベル据付される。その他、当地宮城県沖地震にて取得した富岡波と呼ばれる地震波データ用いて予め構造解析実施され問題ないことを確認したとしている。最終的に、新工法採用した成果工期38%、工事費44%の削減達成した

※この「放射性派生物集中処理施設」の解説は、「福島第一原子力発電所における放射性廃棄物の処理と管理」の解説の一部です。
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