放射性廃棄物最終処分場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 10:05 UTC 版)
ドイツ再統一以降、ズムテはしばしば放射性廃棄物最終処分場の候補地と言われる。これは、いわゆる岩塩研究と呼ばれる、de:Bundesanstalt für Geowissenschaften und Rohstoffe(BGR, 連邦地科学および天然資源研究所)の1995年の研究が提言するところによる。もちろん、これらの研究はズムテが条件付きで探査に組み入れられるという判断に到る。 その研究の時点以来現在(2012年1月)まで、いかなるボーリング調査も実施されていない。その研究は東ドイツ時代の埋蔵油田の探査で実施された調査に使われた、古いデータを使用していた。これらを使うのでは、主要な基準を部分的または全く満たさないものでしかない。実務的には、岩盤の中に、構造的な問題および岩盤のバリア機能の部分的な欠損があることが指摘されている。このほか、岩塩層の上にあるとされる一様な領域が、厚さ200mに満たない岩盤である。 それに加えて、目下、自然保護地域の中にあるので、この研究はドイツにおける現状では実現不可能である。1997年以降、ズムテ岩塩層の全領域がユネスコのエルブ流域ニーダーザクセン生物圏保護区になっており、また、反対論も展開されている。
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