後期倭寇とは? わかりやすく解説

後期倭寇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:43 UTC 版)

倭寇」の記事における「後期倭寇」の解説

後期倭寇は、中国人中心であり、『明史』には、日本人倭寇10人の内3人であり、残り7人はこれに従ったのである(「大抵真倭十之三、從倭者十之七。」)と記されている。

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後期倭寇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 22:41 UTC 版)

倭寇」の記事における「後期倭寇」の解説

後期倭寇の構成員多くは私貿易を行う中国人であったとされる。後期倭寇の活動交易襲撃両方いわゆる武装海商である。主な活動地域広く中国沿岸であり、また台湾当時未開の地であった)や海南島沿岸にも進出し活動拠点とした。また当時琉球王国朝貢貿易船やその版図奄美先島含む)も襲撃あるいは拠点化しているが、しばしば琉球王府撃退されている。また当時日本の石銀山から産出され純度の高い銀も私貿易資金源であった。 『明史日本伝には「(中国人賊首毛海峰自陳可願還,一敗倭寇舟山,再敗之瀝表,又遣其黨招諭各島,相率效順,乞加重賞」。また大太刀振りかざす倭寇戦闘力高く、後に戚継光が『影流目録』と倭刀分析し対策立てるまで明軍潰走繰り返した。 この時期引き続いて明王朝海禁政策により私貿易制限しており、これに反対する中国一説には朝鮮も)の商人たち日本人格好真似て(偽倭)、浙江省双嶼福建省南部の月港を拠点とした。これら後期倭寇は沿岸部の有力郷紳結託し、さらに後期には、大航海時代始まりとともにアジア地域進出してきたポルトガルイスパニアスペイン)などのヨーロッパ人日本博多商人とも密貿易行っていた(大曲藤内大曲記』)。 後期倭寇の頭目には、中国人王直徐海光頭、許棟などがおり、王直日本平戸五島列島薩摩坊津港や山川港などを拠点種子島への鉄砲伝来にも関係している。鉄砲伝来後、日本では鉄砲普及し貿易記録研究から、当時世界一の銃の保有量を誇るにいたったとも推計されている。 詳細は「鉄砲伝来」を参照 1547年には明の官僚紈が浙江巡撫として派遣される鎮圧失敗し53年からは嘉靖大倭寇と呼ばれる倭寇大規模な活動がはじまる。こうした状況から明朝内部官僚の中からも海禁緩和による事態の打開主張する論が強まる。その一人胡宗憲王直懐柔するものの、中央の命により処刑した指導者失ったことから倭寇勢力弱まり続いて戚継光倭寇討伐成功した。しかし以後明王朝はこの海禁緩和する宥和策に転じ東南アジア諸国ポルトガル等との貿易認めるようになる。ただし、日本に対しては後期倭寇への拠点提供など不信感から貿易認めない態度継続した倭寇1588年豊臣秀吉倭寇取締令を発令するまで抬頭続けた1586年フィリピンでは日本人倭寇単なる略奪上の野心持っているかもしれない推測されており「彼らはほとんど毎年下山しルソン植民地にするつもりだと言われている」と日本人によるフィリピン侵略について警鐘鳴らしていた。 一方朝鮮半島では1587年には、朝鮮辺境の民が背いて倭寇内通し、これを全羅道の損竹島導いて襲わせ、辺将の太源が殺害されるという事件が起こった1589年秀吉からの朝鮮通信使派遣要請の命を受け朝鮮訪れた宗義智朝鮮朝廷からの朝鮮人倭寇引き渡し要求快諾数カ月の内に朝鮮人倭寇捕らえ朝鮮引き渡した。この朝鮮からの要求朝鮮通信使派遣要請対す引き伸ばし策でもあったが、あっさりと解決見たことにより翌1590年正使黄允吉副使金誠一通信使として日本派遣された。 「文禄・慶長の役」も参照

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