建造から終戦までとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 建造から終戦までの意味・解説 

建造から終戦まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/25 04:18 UTC 版)

光島丸」の記事における「建造から終戦まで」の解説

太平洋戦争時制定され戦時標準船中のうちの2TL型31隻が建造されそのうち三菱汽船には4隻が割り当てられた。そのうちの「富島丸」は未完成に終わり同じく未完成に終わった大杉だいさん)丸」(大阪商船)および、南号作戦成功船ながら状態不良廃船となった東城丸」(大連汽船10,045トンとともに八戸港防波堤となったこのため三菱汽船割り当て分で竣工したのは「せりあ丸」(10,238トン)、「さばん丸」(10,241トン)と「光島丸」の3隻であった。 「光島丸」は2TL型戦時標準船20番船として1944年昭和19年9月20日三菱長崎造船所起工し11月20日進水12月15日竣工建造日数86日で、同型船31隻中4番目という早い日数であった竣工後、「光島丸」は船舶運営会使用船となり、12月31日門司出港ヒ87船団加わって南方へと向かう。しかし、1945年昭和20年1月7日機関不具合によって船団から離れ駆逐艦旗風」の護衛得て高雄向かった修理の上1月10日高雄出港して船団合流しようとしたが、不具合再発して高雄舞い戻る羽目となった不具合想像以上大きく本格的な修理を行うこととなったが、左営移った1月15日アメリカ第38任務部隊ジョン・S・マケイン・シニア中将)の艦載機による空襲を受ける。「光島丸」の被害軽微だったが、ヒ84船団加入中に損傷し左営修理中だった特設運送船給油)「みりい丸」(三菱汽船10,565トン)は被弾炎上して果てた修理完了後「光島丸」は単独1月29日出港して南下船団求めたが、出港日の夜にPBY カタリナからの爆撃を受け、60キロ爆弾一発命中して小破するも不発であり、焼夷弾投下され命中した大過なかった。1月30日にヒ89船団合流して南を目指し2月8日昭南シンガポール)に到着した昭南でただちに原油搭載取り掛かるが、油漏れがひどく2月14日から18日まで修理が行われた。修理後原油12,000トン重油約1,300トン、錫60トンおよびジルコン60トン搭載し女性21名を含む便乗73名を乗船させた「光島丸」は、同型船2隻、「あまと丸」(石原汽船10,238トン)と「富士山丸」(飯野海運10,238トンとともに96船団編成し2月22日18時に昭南出港して日本への航海始める。しかし、2月27日アメリカ潜水艦ブレニー」 (USS Blenny, SS-324) の攻撃で「あまと丸」が沈没し船団一刻も早く海南島への逃げ込みを図るが、海南島間近になった2月28日夜に夜間偵察機接触され、針路瓊州海峡変えて航行続ける。翌3月1日午後臨高沖に差し掛かったところで爆撃を受け、投下された5発の爆弾のうち一発船首貨物艙に命中して水線付近に破口を生じ船首海中深く突っ込み始めた便乗者8名が戦死するなど人的被害生じたが、便乗者中の女性が「にわか看護婦となって救護務めた懸命排水作業結果光島丸」は沈没免れたが、修理が必要となって3月7日香港入港搭載してきた油類のうち2,500トン放出され10日間の修理が行われた。3月18日修理終えた光島丸」は香港出港し海防艦新南」などの護衛得て中国大陸および朝鮮半島沿岸部浅海通過していき、3月27日門司到着した沖縄戦本格的な開始5日前に日本到着した光島丸」は、南号作戦最後帰還であった便乗者は帰還うれしさで涙にむせびながら上陸し搭載物件のうち、重油戦艦大和」に移された。便乗者のうち、3月1日爆撃損傷の際に救護活動活躍した女性便乗者は、乗船当初は不安と恐怖悩まされていたが徐々に気持ちがほぐれ、香港での修理の際には日本海軍からの下船要求を断るほどになっていた。石油還送大任果たした光島丸」は4月10日相生湾回航され、修理機会待った7月28日にはアメリカ第38任務部隊機の空襲受けたが、至近弾と機銃掃射受けただけで無事だった

※この「建造から終戦まで」の解説は、「光島丸」の解説の一部です。
「建造から終戦まで」を含む「光島丸」の記事については、「光島丸」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「建造から終戦まで」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「建造から終戦まで」の関連用語

建造から終戦までのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



建造から終戦までのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの光島丸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS