建造から第二回航海までとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 建造から第二回航海までの意味・解説 

建造から第二回航海まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 04:24 UTC 版)

レゾリューション (帆船)」の記事における「建造から第二回航海まで」の解説

クック第一回航海エンデバーグレートバリアリーフ座礁し危うく沈没しかけた教訓の下に、イギリス海軍省は次回探検航海では2隻の船を用意することを決定したレゾリューションは、もとは三帆船石炭運搬グランビー公爵として、ノースヨークシャー州ウィトビーで1770年建造された。1771年海軍省僚船とともに同船購入しスループ船ドレイクとして登録した。しかし、ドレイクという名がスペイン刺激することが危惧され1771年12月25日レゾリューション改名された。レゾリューション全長33.7m、全幅11m、重量462トン喫水13フィート(4m)、定員112名、僚船アドヴェンチャー一回り小さく重量298トン定員81名。 レゾリューションテムズ川河畔のデットフォードで艤装施され当時最新鋭コンパス、氷錨、浄水装置海水淡水化装置水の脱臭装置、そして12門の砲などを装備した費用は4,151ポンド上った第二回航海には博物学者ジョゼフ・バンクス同乗する予定であった航海重要な財政的パトロンでもあったバンクスは、召使い6人とホルン奏者2人を含む17人の自らの随行員を収容するためにレゾリューション改造申請した。船はいったん希望通り改造されたが、増設された上部甲板のために安定失い海軍監査局安全な航行不可能と判断した結局レゾリューションは元の姿に戻されることになった。これに更に6,565ポンド費やされた。バンクス憤慨して航海から降りてしまった。バンクス代わりに博物学者としてプロイセンのジョン・ラインホルド・フォスターが加わったアドヴェンチャー指揮官にはトバイアス・ファーノーが任命された。 海軍省がもっと力を入れた装備品は、クロノメーターであったクック第一回航海では、太陰表用いて複雑で手間のかかる計算経度決定したが、精密時計によって正確なグリニッジ標準時分かれば時差から経度簡単に決定できる海軍精密時計コンテスト開催してジョン・ハリソン発明したクロノメーター選び天体観測のために天文学者ウィリアム・ウェルズを同乗させるとともに、ラーカム・ケンドールとジョン・アーノルド作成した4台の複製品積み込んだ。ラーカム・ケンドールのクロノメーターK1は、第二回航海きわめて正確に作動しクロノメーターイギリス海軍正式に採用されるようになった改造をめぐる一連の騒動のせいで船の出来を心配する国王ジョージ3世に「ひとつの欠点も目につかぬほど立派な船だと申し上げた」とクックは、自筆原稿による航海日誌記している。 1772年7月13日レゾリューションアドヴェンチャー伴ってプリマス港から出帆した1773年1月17日レゾリューション南極圏初め突入しその後もさらに二度突入果たした1773年2月3日3度目突入最南で、南緯7110分、西経10654分に到達した。つまり、クックもう少し南極大陸遭遇できるところであった。ここに至ってクック王立協会アレキサンダー・ダルリンプル主唱した南方大陸存在しないことを確認し第二回航海目的達成された。1773年7月30日レゾリューションイギリス帰還した第二回航海におけるレゾリューション乗員病死者はわずか1名だった。

※この「建造から第二回航海まで」の解説は、「レゾリューション (帆船)」の解説の一部です。
「建造から第二回航海まで」を含む「レゾリューション (帆船)」の記事については、「レゾリューション (帆船)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「建造から第二回航海まで」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「建造から第二回航海まで」の関連用語

建造から第二回航海までのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



建造から第二回航海までのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのレゾリューション (帆船) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS