監査局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:51 UTC 版)
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の記事における「監査局」の解説
マクギリス・ファリド 声 - 櫻井孝宏、藤原夏海(幼年時) 監査局所属の特務三佐(第2期では准将に昇進)。かつてはイズナリオが男娼として囲っていた孤児の1人だったが、優れた才覚によって頭角を現し、正式なファリド家の養子となる。MSパイロットとしての技量も高く、青いシュヴァルベ・グレイズ、グリムゲルデ、青い指揮官用グレイズリッター、ガンダム・バエルと機体を乗り継いでいく。 絶望的な少年時代を送りながらも、書物で知ったアグニカの思想を支えに、出自に左右されない純粋な力で優劣が決まる世界の実現を目指すようになる。過去の経験から愛や友情などの尊い感情には懐疑的で、立ちはだかるものを屈服させる力こそが肝要であるという考えをもつ。ただし、幼馴染みであるガエリオやカルタに対しては、目的のために利用することもいとわない一方で、本気の友情を抱いていたことも認めている。ギャラルホルンの権力の象徴であるバエルの獲得を悲願とし、組織内の地位向上を図る一方で、裏では仮面を付けて旧姓のモンタークを名乗り、貿易商として資金調達と人脈作りに奔走する。三日月たちとの初対面時に、ガエリオの運転する車がクッキーたちを轢きかけた詫びとしてチョコレートをあげたことから、三日月から「チョコレートの人」「チョコ」と呼ばれる。 三日月や鉄華団の戦いぶりにアグニカの姿を重ね、互いの目的のために秘密裏に彼らと共闘関係を結ぶ。地球に降下した鉄華団の活躍と自身の計略によってギャラルホルンの権威を失墜させ、失脚したイズナリオに代わってファリド家当主を継ぐ。さらに謀殺したカルタの後任として地球外縁軌道統制統合艦隊司令に就任し、ギャラルホルン内での地位を確固たるものにしていく。同時に水面下で自身の賛同者を募り、やがてクーデターを起こしてヴィーンゴールヴを占拠、グレイズ・アインで得られた研究データをもとに自らに阿頼耶識の施術を施すことで、念願であるバエルを手に入れる。だが、ガエリオの告白により戦力として考えていた軍も完全には掌握できず、ラスタルの立ち回りでその出自を暴露されて求心力も低下し、アリアンロッドの攻勢により劣勢にたたされる。最終局面で部下たちを逃がし、ラスタルの首を狙ってアリアンロッド本隊に単身突撃。キマリスヴィダールとの攻防の末に敗北し、重傷の身ながらもラスタルに迫るが、待ち構えていたガエリオの銃撃を受けて死亡する。マグギリスが起こした反乱は、後に「マクギリス・ファリド事件」と名付けられ、反乱の首謀者として歴史に名を残すことになる。 ガエリオ・ボードウィン 声 - 松風雅也、潘めぐみ(幼年時) マクギリスの護衛で火星に派遣された特務三佐。乗機は紫色のシュヴァルベで、のちに先祖が搭乗していたガンダム・キマリスに乗り換える。セブンスターズの武を司るボードウィン家の嫡男で、マクギリスやカルタとは幼少期からの友人同士。育ちの良さに起因する強い正義感の持ち主で、マクギリスとともにギャラルホルンの改革を目指している。 桜農園でクッキーとクラッカを轢きかけたことに怒った三日月に絞殺されかけ、以降強い敵意を向けるようになる。三日月からはマクギリスの隣にいたことから「チョコレートの隣の人」、ドルトコロニーでの再戦時は「ガリガリ」と呼ばれる。エドモントン攻防戦では三日月との戦闘を突如現れたマクギリスによって邪魔され、さらに彼からすべての真相を知らされたことによる怒りでマクギリスを討とうとするが、激闘の末に敗北し戦死あつかいとなる。 しかし実際は重傷を負いながらも密かに生存し、ラスタルの下で仮面の男ヴィダールとして活動しながらマクギリスの真意を見極めようとする。マクギリスがバエルを手にしてからは彼が改革を建前にして実際は純粋に力のみを追い求めていると見定め、仮面を外して彼と対立。戦いの末に火星軌道上での戦闘でマクギリスを討ち取る。その後、歩行補助も兼ねていた頸部の阿頼耶識TypeEを自ら除去したことで車椅子生活となり、ギャラルホルンの施設で療養している。
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