幕内昇進後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 10:17 UTC 版)
迎えた3月場所は初日から連勝と滑り出しは順調だったが、3日から8連敗を喫して一気に負け越しが決定。結局4勝11敗と幕内の壁に阻まれ1場所で十両に陥落した。続く5月場所も初日から全く星が上がらず中日に負け越しが決定。その後も連敗が続き、13日目の天鎧鵬戦でようやく初日が出たものの結局1勝14敗の大敗に終わり、西十両5枚目の地位から一気に幕下に陥落。幕下陥落後も2場所続けて負け越すなど調子が戻らなかったが、西幕下21枚目まで番付を後退させた同年11月場所で久しぶりの勝ち越しを決めた。 2017年は年間を通して十両昇進の可能性のある幕下15枚目以内に在位したものの、関取復帰は果たせなかった。 年が明けて2018年1月場所は西幕下4枚目で4勝3敗と、久々に5枚目以内で勝ち越した。この場所は十両下位の成績不振者が多かったこともあり、場所後の番付編成会議で、3月場所で11場所ぶりに十両へ復帰することが決まった。 十両に復帰した2018年3月場所は、西十両13枚目の番付で2連勝スタートに始まり、一度も連敗を経験しないまま、自身初めての二桁白星となる11勝4敗の好成績を挙げた。12勝以上を挙げた十両力士が居なかったため、佐田の海との十両優勝決定戦にも進出したが、敗れて十両優勝はならなかった。5月場所は西十両5枚目に番付を上げた。序盤は黒星が先行したものの、尻上がりに調子を上げて10勝5敗の成績。二場所続けての二けた勝利となった。再入幕も狙える成績だったが番付運に恵まれず、翌7月場所は4枚上昇の西十両筆頭で迎えた。ご当地となる名古屋場所を3年ぶりに関取の地位で迎えたこともあって連日の声援を受けたが、初日から7連敗。新調した水色の締め込みから元の紫の締め込みに戻した中日から調子を取り戻して5連勝と持ち直したが、13日目に今場所2度目となる幕内の土俵で明生に敗れて負け越しが決定。6勝9敗の成績に終わった。7月30日の夏巡業大津場所では申し合いを7番行った。翌5月場所も初日から水色の締め込みを付けて臨んだが1勝5敗と調子が出ず、7日目から再び紫の締め込みに戻してからは星を戻したが先場所に続いて13日目に負け越し、6勝9敗の成績に終わった。 その後も十両の地位で2019年7月場所まで7場所連続負け越しを喫し幕下に陥落、年6場所制以降では大善と並ぶ十両連続負け越しのワーストタイ記録となってしまった(大善はこの間公傷休場が2場所あるため、皆勤した力士に限れば単独最多。6場所制以前も含めての最多記録は玉風の8場所で、当時の十両の枚数は22枚目までであった)。その後は十両と幕下を往復したが、2020年3月場所で関取の地位では11場所ぶりに勝ち越しを決めた。同年9月場所は11勝4敗の成績を挙げ、翌11月場所では東十両筆頭で勝ち越したことにより、2021年1月場所では史上4番目のスロー記録となる、28場所ぶりの幕内復帰を果たすことになった。 再入幕となった2021年1月場所は初日から6連勝発進となり、早くも前回の入幕時の勝ち星を上回る成績を挙げた。ところが、7日目からは一転して5連敗とトンネルに入り込み、その不調ぶりはリモート取材で報道陣から「どうしたんですか?」と質問を受けるほどであった。しかし12日目以降はまた勝ち星が連なり、13日目には8勝目を挙げて幕内では自身初めてとなる勝ち越しを決めた。35歳6か月4日での幕内初勝ち越しは、1957年9月場所の小野錦(35歳6か月9日)に次ぐ戦後2番目の年長記録である。千秋楽の取組前に開かれた三賞選考委員会では、前半戦の6連勝を評価されて、千秋楽の取組に勝利して2桁白星にするという条件を達成すれば明瀬山の敢闘賞受賞が決定したが、千秋楽は取り直しの末に敗れたため敢闘賞受賞はならず、この場所を9勝6敗の成績で終えることになったものの翌3月場所は東前頭12枚目で自己最高位を更新した。。 5月場所(東前頭13枚目)は顎の骨折により日本相撲協会に「右下顎骨骨折のため5月場所の休場を要する」などの診断書を提出し、中日より自身初の休場となった。7月場所は右下顎骨骨折により7月場所の休場を要する」との診断書を日本相撲協会に提出し、初日から休場。診断書によると5月場所後の6月1日に手術を施行。 その後7月場所(番付上は東十両7枚目)、9月場所は全休(番付上は西幕下5枚目)、11月場所は西幕下45枚目で復帰して5勝2敗の成績で終えた。 2022年(令和4年)最初となる1月場所は西幕下30枚目の番付で迎えた。8日目は1歳年下の鳰の湖とのベテラン対決で寄り切りで勝利して4連勝で勝ち越しを決めた。鳰の湖はこの取組から4連敗で3勝4敗で負け越し。11日目には竜電に敗れて優勝争いから後退するものの千秋楽に豊翔に寄り切りで勝利して6勝1敗の成績で終えた。幕下での6勝は2012年(平成24年)9月場所以来となった。その後3月場所は東幕下11枚目で4勝3敗、5月場所は西幕下8枚目で4勝3敗と休場明けから4場所連続で勝ち越しを続けて番付を戻している。
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