帝辺高校の教師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 07:22 UTC 版)
校長 帝辺高校の校長。子供の落書きのような、かなりデフォルメされて描かれている小柄な男性。のらりくらりしたところがあり、登場すると事あるごとに福島に期待している旨の声を掛ける。時折、目つきが鋭くなって悪巧みとも呼べるような言動を行うことがある。 実は当初より福島を他の高校の教師と有利な条件で交換する人材と考え、採用しており(作中ではFA人材と呼ぶ)、最終話において他校に転任させる。 柳田 三太夫(やなぎだ みたお) 教頭。傷の多い浅黒い顔でスキンヘッドの強面の中年男性。さらに眼鏡を掛けて常に竹刀を持ち、言動も粗野で、生徒からは「ヤクザ教頭」と呼ばれている。言動は怖いものの、実際は筋の通った考えをしており、教頭として各教師に細やかな申し送りや学校行事の説明を福島に行うなど、見た目よりはかなり常識人。生徒たちを指導し更生させるという点において福島に強い期待を抱いている。 朝比奈 景子(あさひな けいこ) 満子と同期の新任美人教師。23歳。2年巳組担任。英語担当。満子の小学校時の幼馴染であるため生前の彼女をよく知る人物であり(「みっちゃん」と呼ぶ)、素性がバレるのを恐れる福島にとっては厄介な相手。容姿端麗で可愛らしい美女であるため、男子生徒からの人気は高い。朝比奈としては沢矢に惚れてるが、沢矢が自分より福島に気を遣う様子を見て嫉妬する描写が多い。 実は満子殺害の犯人。生まれは平凡な家庭で、勉強は非常によくできたが、「イカ」と渾名されるほどのブサイクであった(描写上は常にモザイクがかかるほど醜い顔。ただし、声やスタイルは非常に良い)。その容姿のためにイジメを受けるものの、小学校時は満子が庇ってくれたため、平穏な学校生活を送ることができた。ところが、満子がいなくなった中学以降は壮絶なイジメを受けるようになり、さらに家業が失敗して優しい両親は自殺してしまい天涯孤独の身となる。失意の内に夜の街を彷徨う中、3000円かつ枕カバーで顔を隠した状態で処女を奪われ、それ以降はアニメキャラの覆面をつけて男を誘う売春で生計を立てていた。そんな折、南米に拉致されて麻薬組織ゲリラの女兵士として教育されて適性を示し、才能を惜しんだボスから絶世の美女に顔を整形される。その後、彼らを裏切ってゲリラを皆殺しにして壊滅させると日本に帰国し、高卒認定試験を経て大学に入学する。大学ではその容姿で充実した生活を送り、教員資格をとって帝辺高校に赴任しようとしたが、そこで自分の過去を知る満子(本物)と出会ってしまう。過去がバレるのを恐れたことや、中学以降イジメられたのは満子がいなくなったせいという逆恨みで彼女を毒殺し、富士の樹海に遺体を遺棄した。 殺したはずの満子が生きており(実際は満の女装)、何食わぬ顔で入学式に来たことに恐怖し、以降、事故に見せかけて何度も命を狙う。作中における黒い影の犯人の正体であり、旧校舎火事の際、逃げられないようにシャッターを閉めたり、佐渡ヶ島移動教室の際には満子の乗った漁船が沈むように細工したりする。盾野編の終盤で、読者に対し正体を現し、満子を慕う生徒たちを誘拐してエサとし、自ら決着をつけようとする(生徒らにはバレないよう、大仏の被り物をする)。しかし、計画は満の強運と指輪の効果によって失敗し、最後は覚醒した満子に諭されて涙を流し、学校には退職届を出して姿を消す。 沢矢 海人(さわや かいと) 2学年主任。爽やかなイケメン教師。体育担当で運動全般が得意。物語初期から福島に強い期待を抱いている一人。しかし、物語が進むに連れ、美人の朝比奈よりもブサイクの福島の方に明らかに気を掛けている描写が多々あり、不自然であった。 実はブサイクな母親に愛情を持って育てられてきたブス専(父は自分と同じくイケメン)。福島の容姿自体も好みながら、生徒にひたむきな教師の鑑とも言える態度にも心底惚れ込んでいる。レストランに誘った後、ついに自宅に連れ込み、酩酊した福島に肉体関係を迫ろうとするが、そこで相手が男だと気づき激しく動揺する(一方の福島も正体がばれ、激しく動揺する日々を過ごす)。が、たとえ男でも構わないとして、バラさず、引き続き福島に惚れていることを告白する。 裏見 多摩郎(うらみ たまろう) 2年寅組副担任。長髪で眼鏡をかけており、声が極端に小さい。根暗な性格で思考が陰険。
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