ラグビーワールドカップ (女子)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/16 13:47 UTC 版)
女子ラグビーワールドカップ | |
---|---|
![]() 女子ラグビーワールドカップ2025 |
|
スポーツ | ラグビーユニオン |
主催 | ワールドラグビー |
創設 | 1991年 |
チーム数 | 16 |
最新優勝 | ![]() |
最多優勝 | ![]() |
ウェブサイト | https://www.rugbyworldcup.com/2025 |
女子ラグビーワールドカップは、1991年にウェールズで第1回大会が行われ、ワールドラグビーの主催により4年ごとに行われる女子ラグビーの世界一決定戦、世界選手権に当たる。
沿革
2017年大会から、男子ワールドカップの中間年に実施することが決まったが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により2021年大会は2022年に開催された[1]。次回の女子大会は2025年にイングランドで開催される[2]。
2019年8月21日、ワールドラグビーは、ラグビーワールドカップ女子大会(Women’s Rugby World Cup)について、性別に関する記述「Women's」を取り除くことを発表した[3][4]。これにより、ワールドカップは男子大会・女子大会のいずれも、「ラグビーワールドカップ」という名称となる。しかし、この試みは2023年男子大会までで打ち切られた[5]。
2021年ニュージーランドでの女子大会(実際は2022年に延期開催)は「ラグビーワールドカップ2021」(Rugby World Cup 2021)となり[6]、続いてフランスで開催の男子大会は「ラグビーワールドカップ2023」(Rugby World Cup 2023)となる。
ワールドラグビーは、法人企業「ラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)」を作り、ワールドカップの運営管理を行っている[7][8]。オーストラリアで開催される2027年男子大会と2029年女子大会では、ワールドラグビーとオーストラリア協会との合弁企業を作り、運営される予定[9]。
2023年の男子大会終了後、大会名において「Women's」「Men's」の名称を復活させた。これにより「Women's RWC 2025」「Men's RWC 2027」などの表記が公開された[5]。
2025年大会では、6つの地域すべてから出場国を選出し、出場国は12から16に増やした。ロゴが一新され、それまでの「U」をデザイン化したものから[10][11]、ラグビーボール型の楕円内に「RWC」の文字を入れたものになった[12][13]。また、トロフィーも新しくなった[14]。
歴代開催国・優勝国
各大会の結果
回数 開催年 |
開催国 | 決勝戦 | 3位決定戦 | 参加数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 得点 | 準優勝 | 3位 | 得点 | 4位 | |||
第1回 (1991年) |
![]() |
![]() アメリカ合衆国 |
19-6 | ![]() イングランド |
![]() フランス |
同率3位 [注釈 1] |
![]() ニュージーランド |
12 |
第2回 (1994年) |
![]() |
![]() イングランド |
38-23 | ![]() アメリカ合衆国 |
![]() フランス |
27-0 | ![]() ウェールズ |
12 |
第3回 (1998年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
44-12 | ![]() アメリカ合衆国 |
![]() イングランド |
31-15 | ![]() カナダ |
16 |
第4回 (2002年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
19-9 | ![]() イングランド |
![]() フランス |
41-7 | ![]() カナダ |
16 |
第5回 (2006年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
25-17 | ![]() イングランド |
![]() フランス |
17-8 | ![]() カナダ |
12 |
第6回 (2010年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
13-10 | ![]() イングランド |
![]() オーストラリア |
22-8 | ![]() フランス |
12 |
第7回 (2014年) |
![]() |
![]() イングランド |
21-9 | ![]() カナダ |
![]() フランス |
25-18 | ![]() アイルランド |
12 |
第8回 (2017年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
41-32 | ![]() イングランド |
![]() フランス |
31-23 | ![]() アメリカ合衆国 |
12 |
第9回 (2021年) |
![]() |
![]() ニュージーランド |
34-31 | ![]() イングランド |
![]() フランス |
36-0 | ![]() カナダ |
12 |
第10回 (2025年) |
![]() |
16 | ||||||
第11回 (2029年) |
![]() |
16 | ||||||
第12回 (2033年) |
![]() |
16 |
歴代大会開催実績
回 | 年 | 開催国 | 試合数 | 総入場者数 | 1試合平均 入場者数 |
決勝戦会場 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1991 | ![]() |
15 | - | - | カーディフ / カーディフ・アームズ・パーク | |
第2回 | 1994 | ![]() |
31 | - | - | エディンバラ / Edinburgh Academicals RFC | |
第3回 | 1998 | ![]() |
40 | - | - | アムステルダム / NCRAスタジアム | |
第4回 | 2002 | ![]() |
32 | - | - | バルセロナ / エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス | |
第5回 | 2006 | ![]() |
30 | - | - | エドモントン / コモンウェルス・スタジアム | |
第6回 | 2010 | ![]() |
30 | - | - | ロンドン / トゥイッケナム・ストゥープ | |
第7回 | 2014 | ![]() |
30 | - | - | パリ / スタッド・ジャン=ブーアン | |
第8回 | 2018 | ![]() |
30 | 45,412 | 1,514 | ベルファスト / キングスパーン・スタジアム | |
第9回 | 2021 | ![]() |
26 | - | - | オークランド / イーデン・パーク |
脚注
注釈
- ^ 3位決定戦が行われ、フランスが勝利した。ただしこの試合は当初の計画にはない。この試合の結果は大会のいかなる公式記録にもなく、またニュージーランド協会の国際戦記録にもない。
出典
- ^ “女子ラグビーワールドカップ2021 大会概要 | J SPORTS【公式】”. www.jsports.co.jp. 2023年2月6日閲覧。
- ^ world.rugby. “Rugby World Cup 2025 | World Rugby” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2023年2月6日閲覧。
- ^ ラグビーマガジン編集部 (2019年8月22日). “女子ラグビーW杯の大会名から「女子」外す。ワールドラグビーが平等の問題に率先して主導へ。”. Rugby Republic 2019. Baseball Magazine Sha Co., Ltd. 2019年11月18日閲覧。
- ^ 『World Rugby announces gender neutral naming for Rugby World Cup tournaments』(プレスリリース)World Rugby、2019年8月21日 。2019年8月22日閲覧。
- ^ a b worldrugby.org. “Women's Rugby World Cup 2025, England | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2025年2月26日閲覧。
- ^ world.rugby. “ホーム | ラグビーワールドカップ 2021ニュージーランド” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2023年2月6日閲覧。
- ^ world.rugby. “ラグビーワールドカップ2019試合会場視察を実施中 | ラグビーワールドカップ”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
- ^ ASCII. “迫るラグビーワールドカップ2019 日本に何を残すのか”. 週刊アスキー. 2023年2月6日閲覧。
- ^ world.rugby. “サー・ロッド・エディントン、ラグビーワールドカップ2027大会と2029大会の独立理事長に就任 | ラグビーワールドカップ”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
- ^ “Auckland Rugby Union”. www.aucklandrugby.co.nz. 2024年8月8日閲覧。
- ^ News, Americas Rugby (2016年11月9日). “Pools drawn for Women’s Rugby World Cup 2017” (英語). Americas Rugby News. 2024年8月8日閲覧。
- ^ worldrugby.org. “New visual identity revealed as Rugby World Cup embraces exciting future and rugby’s unique energy | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2024年8月8日閲覧。
- ^ “Rugby World Cup 2025” (英語). Rugby World Cup 2025 England (2024年6月29日). 2024年8月8日閲覧。
- ^ “England awaits era-defining tournament as new Women’s Rugby World Cup trophy unveiled and further tickets released” (英語). Rugby World Cup 2025 England (2025年5月14日). 2025年5月16日閲覧。
関連項目
外部リンク
女子ラグビー・ワールドカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 09:54 UTC 版)
「ラグビー女子日本代表」の記事における「女子ラグビー・ワールドカップ」の解説
1991年の第1回、次いで1994年の第2回女子W杯に招待されて出場し、第2回大会でスウェーデンから1勝を挙げたが、1998年の第3回大会には「最近のテストマッチの実績が乏しい」として招待されなかった。 1994年と1998年の間には外国チームを招待し、アメリカ北太平洋沿岸代表のロガーズ(Loggers)を1996年11月16日から同29日まで迎えた。このときの招待チームの地元シアトルで1998年「北米チャレンジカップ」North American Challenge Cupが開かれると、ロガーズの選手の出迎えとアテンドを受けて9月1日から同8日まで日本代表として参加している。またニュージーランドの現地リバティーフィールズ(クライストチャーチ)と縁ができ、2001年8月16日から同21日に現地に出向くことに結びついた。対戦相手の強豪カンタベリーの胸を借り、大差で敗れている(89-0)。 第4回大会も当初は書類選考のみで出場国を決定することになっていたが、2000年11月に、日本・香港・サモアの3ヵ国でアジア・太平洋地区予選を行い上位2ヵ国に出場権を与えること、同年7月に日本がサモアを12-10で破った試合を予選として扱うことが決定された。この時点で日本の出場権獲得は決定的になったが、12月には香港にも62-0で勝ち、これで正式に出場が決まった。本大会は2002年5月にバルセロナで開催され、日本はオランダを37-3で破って男子より先にW杯2勝目を上げ、出場16ヵ国中14位となった。 その直前の2002年4月に女子ラグビー連盟が日本ラグビーフットボール協会(JRFU)に正式加盟したことで、日本の女子ラグビーは公式に認められた存在となった。この年は3月25日から同30日にカナダを訪問、ブリティシュコロンビア州において現地のチームと対戦し、JRFU加盟後の同年4月16日から同22日にかけて前述のニュージーランドからカンタベリー(Canterbury)を招待して桜のエンブレムをまとい、国際試合に臨んでいる。 2006年に本大会が開催された第5回W杯では出場枠が16から12に減らされ、日本はアジアで実績最上位のカザフスタンと出場権を争うことになった。アジア予選は2005年6月にタイで行われたが、日本は初戦で香港に78-0で勝つも、決勝でカザフスタンに3-19で敗れ、本大会出場権を逃した。 2010年の第6回W杯もカザフスタンの壁を破ることができず、2大会連続で出場権を得られなかった。 2014年の第7回W杯は雪辱を期したカザフスタンに敗退、3度目の足止めとなった。 2017年の第8回W杯はカザフスタンが予選不参加だったこともありアジア・オセアニア予選を1位で突破して、4大会ぶり4回目のW杯出場を果たした。 2021年の第9回W杯はニュージーランドで開催を予定した。前年のアジア最終予選は香港を会場に、当初、2020年3月18日開幕と発表された。日本、カザフスタン、香港の総当たり戦から勝ち上がるとワールドカップ本戦へ、また準優勝で敗者復活戦への出場権が得られるはずであった。しかしながら、いったんは同年5月8日開始に延期を決め(2月中旬)、ラグビーフットボール世界連盟は5月11日付で本戦を2022年に持ち越すと発表するに至った。なお2022年の実施にあたり、観客の利便性を重んじて全対戦カードを週末に集中させ、選手の体調管理に配慮し最低5日間の休養日を設けたことにより、開催期間は従来の35日から43日に延びる。これは大会の方式を改訂、1日に行う試合数を3試合に増やして試合数の消化に対応するという。
※この「女子ラグビー・ワールドカップ」の解説は、「ラグビー女子日本代表」の解説の一部です。
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