天暦の内乱とは? わかりやすく解説

コシラ

(天暦の内乱 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 06:44 UTC 版)

コシラモンゴル語ᠬᠦᠰᠡᠯᠡᠨ、Qošila、漢字:和世㻋[1]1300年12月22日 - 1329年8月30日)は、モンゴル帝国の第13代カアンとしては第9代皇帝)。第7代カアンの武宗カイシャンの長男。


  1. ^ 王偏に束。


「コシラ」の続きの解説一覧

天暦の内乱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 09:53 UTC 版)

エル・テムル」の記事における「天暦の内乱」の解説

致和元年1328年)夏にイェスン・テムルが夏の都上都急死したとき、エル・テムル子飼いキプチャク軍団とともに冬の都大都に駐留して留守守っていた。もともとカイシャン恩顧将軍であってイェスン・テムル側近ダウラト・シャーらの専制こころよく思っていなかったエル・テムルは、この機会とらえてカイシャン遺児即位させることをもくろみ反乱起こして大都政府機関を接収したエル・テムルはその軍事力によって大都駐留軍隊官僚味方につけると、カイシャン次男トク・テムル抑留先の江陵から迎えいれ、遠方にいる兄のコシラ到着待ってカアン位を譲り渡そう主張するトク・テムル説得してカアン即位させた。エル・テムル擁立の功をもって開府儀同三司上柱国、録軍国重事中書右丞相監修国史、知枢密院事に任ぜられ、さらに太平王の王号まで授けられトク・テムル政府の最高実力者となる時にダウラト・シャーらは上都に留まったままイェスン・テムル遺児アリギバ即位させたので、元はふたつの首都南北分けた内戦となった。しかしエル・テムル大都進軍してきた上都側の軍を迎撃して打ち破る遼東にいた王族大都側について上都包囲し、ついにアリギバダウラト・シャー降伏させた。大都側の勝利によって中国各地諸軍トク・テムルエル・テムル従ったが、今度アルタイ山脈越えてチャガタイ・ウルス亡命していたトク・テムルの兄コシラモンゴル高原入り旧都カラコルム高原諸王族・有力者支持取り付けてカアン位を要求した天暦2年1329年4月エル・テムルは自ら高原赴いてコシラ謁し玉璽奉じてカアン推戴した。コシラ政権奪取の功を賞してエル・テムルに軍の最高官である太師称号贈りトク・テムル皇太子としたが、8月上都郊外兄弟会見した直後急死したコシラ側近たちに政権奪われることを恐れたエル・テムル毒殺したと言われる皇太子トク・テムルすぐさまカアン復位しコシラ側近たちはエル・テムルによって追放処分された。 トク・テムル朝廷のもと、エル・テムルさまざまな特権与えられカアンをまったくの傀儡とする権力者として君臨したエル・テムルイェスン・テムル未亡人を自ら娶り、トク・テムル・カアンの長男エル・テグス自邸養育しかわりにエル・テムルの子カアン養子として宮廷育てられた。また、コシラ長男トゴン・テムルを実はコシラの子ではないと称し高麗追放した

※この「天暦の内乱」の解説は、「エル・テムル」の解説の一部です。
「天暦の内乱」を含む「エル・テムル」の記事については、「エル・テムル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「天暦の内乱」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「天暦の内乱」の関連用語

天暦の内乱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



天暦の内乱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコシラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエル・テムル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS