ボディ・アラク・ハーンとは? わかりやすく解説

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ボディ・アラク・ハーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 14:39 UTC 版)

ボディ
モンゴル帝国第36代皇帝(ハーン
在位 1524年 - 1547年
別号 アラク・ハーン

全名 ボディ・アラク・ハーン
出生 1504年
死去 1547年
子女 ダライスン・ゴデン・ハーン、コクジュテイ太子、オンゴン・ドゥラル
家名 ボルジギン氏
父親 トロ・ボラトまたはウルス・ボラト
母親 チャージャン娘娘太后
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ボディ・アラク・ハーンモンゴル語: Боди Алаг хаан, ラテン文字転写: Bodi Alagh Khan1504年 - 1547年)は、モンゴル帝国の皇帝(ハーン)であり、チャハル・トゥメンの当主である。ダヤン・ハーンの孫で、トロ・ボラトの長男(ただし、ダヤン・ハーンの次男ウルス・ボラトの長男とする異説あり)。

生涯

1504年、ダヤン・ハーンの長男トロ・ボラトとチャージャン娘娘太后との間に生まれる(ウルス・ボラトの長男とする説あり)。

1508年、叔父(または父)であるウルス・ボラト晋王が右翼のイブラヒム太師らによって殺されると、ダヤン・ハーンは左翼を率いてその報復をし、右翼三トゥメンをことごとく降した。ダヤン・ハーンは有功の士に賞賜した際、ボディ・アラクに「わが帝位を守るがよい」と仰せになり、ボディ・アラクは帝位継承を約束された。

1523年、父(または伯父)のトロ・ボラトが亡くなる。

1524年[1]、ハーンであるダヤン・ハーンが崩御したが、長男であるトロ・ボラト、次男であるウルス・ボラト晋王がすでに亡くなっていたため、三男であるバルス・ボラト・サイン・アラク晋王は、ボディ・アラクが世継ぎに指名されていたにもかかわらず、まだ「小さい」と言って自ら帝位についた。しかし、ボディ・アラクはすぐに左翼の三トゥメンを率いてバルス・ボラト・サイン・アラク晋王に譲位を迫り、激しい言葉で叱責した。これにバルス・ボラト・サイン・アラク晋王は自らの過ちを認め、ボディ・アラクに跪拝して帝位を譲った。ボディ・アラクはあらためて八白室(ナイマン・チャガン・ゲル:チンギス・カン廟)に跪拝して帝位につき、ボディ・アラク・ハーンとなった。その後、ボディ・アラク・ハーンはホルチン部のバートル・モロジャイと協議して、右翼三トゥメンを解体し併合しようと考え、右翼三トゥメンに向かって出陣しようとしていた。そこへ母であるチャージャン娘娘太后が「祖父(ダヤン・ハーン)が築いた大政を破るのですか」と諫めたため、ボディ・アラク・ハーンは右翼侵攻を取りやめた。

1547年、ボディ・アラク・ハーンは44歳で崩御した。翌年(1548年)、長男のダライスン太子が八白室の神前でハーンとなった。

[2]

[3]

系図

脚注

  1. ^ 蒙古源流』では「41歳の甲辰の年(1544年)」としている
  2. ^ 岡田 2004,p236-243
  3. ^ 岡田 2004,p243

参考資料


ボディ・アラク・ハーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 06:21 UTC 版)

チャハル」の記事における「ボディ・アラク・ハーン」の解説

ダヤン・ハーン亡くなると、長男トロ・ボラトがすでに亡くなっていたため、その長男であるボディ後継者指名されていたが、まだ21歳若かったため、ダヤン・ハーン三男ボディ叔父であるバルス・ボラト晋王右翼トゥメン背景即位し、サイン・アラク・ハーンと称した。しかし、ボディ左翼トゥメン勢力結集し叔父迫って退位させ、ボディ・アラク・ハーンとして即位した1542年、オルドス・トゥメンのグン・ビリク・メルゲン晋王亡くなると、ボディ・アラク・ハーンはその弟であるトゥメト・トゥメンのアルタンに、「トシェート・セチェン・ハーン」(補佐ハーン)の称号授け右翼新し指導者認めモンゴル2番目のハーンという位置づけをした。

※この「ボディ・アラク・ハーン」の解説は、「チャハル」の解説の一部です。
「ボディ・アラク・ハーン」を含む「チャハル」の記事については、「チャハル」の概要を参照ください。

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