台風の動き
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「令和元年房総半島台風」の記事における「台風の動き」の解説
2019年8月30日未明(協定世界時29日18時頃)にマーシャル諸島近海の国際日付変更線やや東側で熱帯低気圧90Wが発生し、同日9時(協定世界時30日0時)頃に東経域に進入した。合同台風警報センター(JTWC)は9月1日18時(協定世界時1日9時)に熱帯低気圧形成警報(TCFA)を発し、2日6時(協定世界時1日21時)に熱帯低気圧番号14Wを付番した。熱帯低気圧は太平洋をしばらく西進した後、5日15時に南鳥島近海の北緯19度35分、東経155度25分で台風となり、アジア名ファクサイ(Faxai)と命名された。 気象庁によると、台風は小笠原近海を北西に進みながら徐々に発達し、8日21時には神津島付近で再発達し中心気圧955hPa・最大風速45m/sの「非常に強い」勢力であると判定された。この勢力を保ったまま台風は三浦半島に接近、9日3時前に三浦半島を通過した。台風の中心は東京湾に抜けて北東に進み、9日5時前には千葉県千葉市付近に上陸した。台風が「非常に強い」勢力を保ったまま関東の至近距離まで接近するのは非常に珍しく、千葉市付近に上陸するときの勢力は中心気圧960hPa・最大風速40m/sの「強い」勢力であったが、上陸時の勢力は関東としては過去最強クラスとなった。その後、茨城県水戸市付近で海上に出た台風は、福島県や宮城県を暴風・強風域に巻き込みながら東進した。 令和元年房総半島台風の進路図
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台風の動き
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令和元年東日本台風の進路図 10月1日頃にマーシャル諸島近海で形成が始まった低圧部が、5日3時に熱帯低気圧に発達。合同台風警報センター(JTWC)は同日11時30分(UTC 2時30分)に熱帯低気圧形成警報(TCFA)を発し、18時(UTC 9時)に熱帯低気圧番号20Wを付番した。20Wは翌6日3時に南鳥島近海の北緯15度5分、東経158度10分で台風となり、アジア名ハギビス(Hagibis)と命名された。 台風は平年よりも高い海水温の領域を通過しながら急速に発達し、7日18時には、同時刻までの24時間での気圧低下77hPaを記録。発生からわずか39時間で中心気圧915hPaとなり、猛烈な勢力に発達した。勢力を維持したまま小笠原諸島に接近し、10日21時に非常に強い勢力へ、12日18時に強い勢力になる。同日19時前に大型で強い勢力で静岡県伊豆半島に上陸した。上陸直前の中心気圧は955hPa、最大風速は40m/s で、その後は関東地方と福島県を縦断し、13日12時に三陸沖東部の北緯41度、東経147度で温帯低気圧に変わった。なお、この台風から変わった温帯低気圧は10月14日前後にベーリング海付近で急速に発達し、中心気圧は952hPaに達した。その後も衰弱しながらベーリング海を進み続けたが、23日15時に東経域からやってきた別の低気圧に吸収され、消滅した。 台風19号が猛烈な勢力を維持した期間は7日21時から10日21時までの72時間となり、第1位の昭和53年台風第26号の96時間、第2位の平成30年台風第22号の90時間、第3位の平成16年台風第16号の78時間に次いで、第4位を記録した。 台風19号の特徴としては、発生後まもなく猛烈な勢力に発達し、その後北上しても大きくは勢力が弱まらず、本州に接近するまで非常に強い勢力を保ったままであったことが挙げられる。その要因として、発生後初期には海面水温30℃以上(平年比+1℃以上)の海域を進み、日本のすぐ南の海面水温も27℃以上と平年より1℃から2℃高く、エネルギー源となる水蒸気を多く取り込んだこと、また乾燥した空気などの台風の勢力を弱める要因も小さかったことが挙げられる。 例年は10月になると台風は偏西風の影響で日本の南で東に進路を変え遠ざかる場合が多い。一方、台風19号が発生した時期には平年より偏西風が北に偏り、太平洋高気圧も広く張り出していたため、台風はゆっくりとその縁をまわるように北上し、東日本に上陸する経路となった。 連続での猛烈な勢力の期間が長い台風順位台風国際名年猛烈な勢力であった期間1 昭和53年台風第26号 Rita 1978年 96時間 2 平成30年台風第22号 Mangkhut 2018年 90時間 3 平成16年台風第16号 Chaba 2004年 78時間 4 令和元年東日本台風(令和元年台風第19号) Hagibis 2019年 72時間 昭和59年台風第22号 Vanessa 1984年 昭和56年台風第22号 Elsie 1981年 昭和54年台風第20号 Tip 1979年 8 平成9年台風第24号 Joan 1997年 66時間 9 平成24年台風第17号 Jelawat 2012年 60時間 平成3年台風第28号 Yuri 1991年 平成3年台風第23号 Ruth 1991年
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台風の動き
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10月4日21時に熱帯低気圧が発生し、10月5日9時に北緯22度10分・東経139度の日本の南で台風となり、アジア名チャンホン(Chan-hom)と命名された。 台風は10月7日15時に「強い」勢力となった。その後、日本に接近したのち南下し10月12日9時に小笠原近海で熱帯低気圧に変わった(確定値では、12日3時に北緯30.8度・東経142.2度で熱帯低気圧に変わった。)。 この台風は、本州にかなり接近後、まるでUターンするように南下するという、変わった進路を辿った。これは、ジェット気流や移動性高気圧、太平洋高気圧などによる影響と見られ、ジェット気流に乗れず、高気圧と低気圧に挟まれて南下したと考えられている。イギリスに本部がある欧州中期予報センター(ECMWF)は、このような台風の変わった進路をスーパーコンピューターで事前に予測していた。
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台風の動き
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「令和3年台風第22号」の記事における「台風の動き」の解説
12月12日にカロリン諸島で低圧部が発達し、熱帯低気圧となった。13日、熱帯低気圧が発達し、気象庁は24時間以内に台風が発生すると発表した。 そして、同日15時にカロリン諸島で台風22号が発生し、アジア名ライ(Rai)と命名された(ミクロネシア連邦による命名で 「ヤップ島の石貨」に由来する)。フィリピンに接近した台風22号は、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)がフィリピン名、オデット(odette)と命名した。16日、中心気圧915hPaと猛烈な強さに発達し、同日午後2時、シャルガオ島に上陸し、17日にかけてフィリピンを横断した。その後、勢力を落とし、強い勢力でスル海を進み、南シナ海で進路を北へ変えた。そして、ベトナム近海で再度発達し、中心気圧915hPaと、猛烈な強さになった。その後、徐々に勢力を落とし、進路を北東に変え、20日21時に南シナ海で熱帯低気圧に変わった。 元台風22号の熱帯低気圧は、ルソン島に進む途中で消滅した。
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